

虹色の希少ヒキガエル
87年ぶりに発見 マレーシア
2011.7.15
cnn
(CNN) 絶滅した恐れのある希少な両生類を探していた調査チームが、マレーシアのボルネオ島に生息するヒキガエル「サンバス・ストリーム・トード(別名ボルネオ・レインボー・トード)」を87年ぶりに発見した。
サンバス・ストリーム・トードは鮮やかな色をした脚の細長いカエル。1924年に見つかったのを最後に、野生の個体の目撃情報が途絶えていた。
マレーシア・サラワク大学の研究者が率いる調査団はサラワク州の山間部の森林でこのカエルを発見し、写真の撮影に成功した。見つかったのは幼体とメス、オスの3匹で、それぞれ別々の場所に生息し、体長は30~51ミリだった。
研究者は今回の発見について「両生類は環境の健全性を示す指標であり、人間の健康に及ぼす影響を直接的に予想できる。人間にとっての恩恵を過小評価すべきではない」と指摘している。
「失われた」両生類を探すプロジェクトは自然保護団体のコンサベーション・インターナショナル(CI)と国際自然保護連合(IUCN)が昨年発足させ、126人の研究者が5大陸の21カ国で調査を進めていた。
IUCNによると、両生類は脊椎動物の中でも特に深刻な状況にあり、30%以上が絶滅の危機にさらされているという。


ヒキガエル
ヒキガエルは脊椎動物門、両棲綱、無尾目に分類されます。カエルの仲間は全てこの分類に入ります。


ヒキガエルはガマとも呼ばれている、体長が10数センチの皮膚がざらざらしたカエルです。乾燥に適応した種類であり、オタマジャクシと交尾、産卵の時期を除いては基本的に水に入りません。
皮膚の毒腺から、いわゆるガマの油と呼ばれる毒液を出します。この毒があるためにヒキガエルを捕食する生き物はほとんどいないようです。それほど活動的なカエルではなく、地面をのそのそと歩いて、見つけた虫などを食べています。
行動範囲は非常に狭く、一晩で15センチしか動かなかったという観察例があります。しかし、時には木に登ったりする事もあるようです。


ヒキガエルは集団で池に産卵を行います。雌1匹当たりの産卵数は2千~2万とカエルとしてはきわめて多いものです。その反面、卵は非常に小さくなり孵化すると2~5ミリほどの非常に小さなおたまじゃくしになります。
一般にはカエルの大きさとおたまじゃくしの大きさは反比例の関係にあると言われます。中にはおたまじゃくしもカエルもきわめて大きい食用ガエルのような例外もありますが・・・
ヒキガエルのおたまじゃくしは猛烈な勢いで藻や魚の死骸やごみなどの食べられそうな物なら何でも食べて成長します。おたまじゃくしの時期の死亡率は非常に高く、メダカやヤゴ、ゲンゴロウやイモリ、蛇や烏などの沢山の生き物に食べられてしまいます。
しかし、発育が進んで毒腺が発達するとあまり食べられる事はなくなるようです。変態して子ガエルになった時の体長はわずかに7~8ミリほどです。
この子ガエルが6月の初旬のある日に一斉に上陸します。その数は凄まじく場所によっては数十万匹にもなります。この子ガエルは雨の日に一斉に移動を開始し、あちこちに散らばっていきます。この時期は乾燥に非常に弱く、乾燥した状態だと数時間で死んでしまうそうです。
この子ガエルはササラダニなどの小さな生き物を食べて凄い勢いで成長します。3ヵ月間で体長が3倍以上に成長するそうです。もっとも3倍に成長したとしても、まだ体長は20数ミリであり小さなカエルです。1年間では6センチほどに成長するそうです。
もっとも、1年間に生き延びる事が出来るのは全体の約3%ほどでしかありません。ここまで生き延びる事が出来ればヒキガエルの死亡率は低くなります。
1年目からから2年目までの生存率は50%ほどだそうです。
2年目には体長が10センチ程に成長して成熟し、雄は交尾が可能になります。雌はもう少し成長に時間がかかり、交尾が可能になるまで3年はかかるそうです。寿命は雄が11年、雌が8年ほどだそうです。


大人のヒキガエルの生活は非常に優雅なものです。夜行性で主に雨が降った時に地面から出てきます。そして、真夜中頃にはほとんどはまたねぐらに引っ込んでしまします。
1回の採食に出てくる時間は大体は3時間以内。行動範囲も非常に狭く大抵は出てきた場所から数10センチしか移動せずその場で虫などを食べて、すぐに近くに潜り込んで寝てしまいます。
しかも、1回採食に出てくると次に出てくるのは20日後などという事はざらのようです。1年間でも採食に費やした時間は合計約24~72時間ほどだとか・・・・交尾、産卵の時期以外は地面の中で寝ています。
餌の奪い合いや、寝床の取り合いなどは全く行わず、仲良く一緒に餌を取ったり、寝ていたりします。冬は冬眠していますが、この冬眠に関しても大ざっぱで、土に潜らず直接地面の上で雪に埋もれて冬眠している事もあるようです。
冬眠前に栄養を溜めるためにせっせと捕食に励むような事もありません。こんないいかげんな冬眠でも死亡率は非常に低く、春になると9割ものヒキガエルが元気に姿を現します。
ヒキガエルはその姿から嫌われる事が多いようですが、全く人間に害のないおとなしい生き物です。害がないどころかいろいろな害虫などを食べてくれます。
しかし、1匹が食べる量は微々たるものなので、もし、害虫の駆除に使おうというのなら多くの個体が必要でしょう。
ヒキガエルの子供が多量に移動するときに道路などが近くにあると、無数の子ガエルが車に轢かれて腐って、嫌な臭いがする事があります。それでヒキガエルを全滅させようなどという自治体があるようですが、これは子ガエルの大量虐殺を行っている、人間の方に問題があるように思います。彼等は人間から見れば無害でか弱い生き物なのですから・・・
(森の生き物たち)

最新のトリビア記事
ボルネオ島の森林で発見!
2010.8.26
(mainichinews)





長しても体長十数ミリ、豆粒くらいの大きさにしかならない新種のカエルをマレーシア・サラワク大などの調査チームが、同国ボルネオ島の森林地帯で26日までに発見した。アジア、アフリカ、欧州のカエルの中では最小という。
このカエルはヒメアマガエルの一種で、成体でも体長が10.6~12.8ミリ、鉛筆の先に乗るような大きさだ。
調査チームは、ボルネオ島北西部のクバ国立公園内の森林地帯で、石をこすり合わせるような鋭い声を頼りに、このカエルを発見した。親は、食虫植物のウツボカズラの一種に卵を産み付け、オタマジャクシは、つぼ形の「捕虫のう」の中にたまった水の中で過ごすらしい。

最新のトリビア記事を読む
(衝撃の連写)









和名:ウシガエル
英名:American Bullfrog
学名:Rana (Aquarana) catesbeiana
(「ケーツビー氏のカエル」の意)
体長
成体オス:111-178(平均152)mm
成体メス:120-183(平均162)mm
分布
アメリカ合衆国東部、カナダ南東部、メキシコ北東部、西インド諸島等
日本(北海道、本州、四国、九州、徳之島、沖縄島、石垣島)
水草の繁茂する流れの緩やかな河川、池沼、湖、湿地等に生息する。警戒心が強く、外敵が近づくと跳躍して逃げる。鳴き声はウシに似ており、和名の由来にもなっている。声は非常に大きく数キロメートル離れていても聞こえることもあり、時に騒音として問題になるほどである。
肉食性で昆虫類、節足動物、甲殻類、魚類、両生類、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類さえも捕食し、食糧が不足すると共食いをすることもある。

TOP
最新のトリビア記事を読む
16歳のルーイ少年
巨大ロブスターを釣り上げる!!
(イギリス)
2006.june
(the sun)

大工見習のルーイ・スミス君(16歳)はイギリス南東部のディールケントの埠頭で巨大ロブスターを釣り上げた。
重さは11ポンド3オンス(約5kg)、推定年齢は100歳。海から出てきた時は映画の怪物ゴジラを思いだしたと言う。
米・ピッツバーグ魚市場で
10kgの巨大ロブスター
が水揚げされていた!!
↓
↓
(巨大ロブスターのはさみの間にあるのが通常のロブスター)

2005年3月2日、アメリカ・マサチューセッツ州ピッツバーグ魚市場で巨大ロブスターが水揚げされた。
重さは10kg、通常のロブスターの重量が700gなので約14倍、体長は鼻から尾まで53cm、推定年齢100歳以上という。
2005年3月3日記 残念ながらこの巨大ロブスターは水族館で死んでしまった。死因はストレスなのか、寿命だったのかはわかっていない。
1977年にカナダ東部で、重量44ポンド(20kg)、体長41インチ(106cm)のロブスターを捕獲。(今までの記録上最大)
そして、2001年にもほぼ同格の体長96cmのロブスターがイギリス南西部で捕獲されている。

TOP
最新のトリビア記事を読む
アモロプス・トルモタス
2006.3.16
(excite)



[ロンドン 15日 ロイター] コウモリ、クジラ、イルカは超音波を利用してコミュニケーションをとる。齧歯(げっし)類の幼児も超音波で母親を呼ぶことが知られている。先日、中国の珍しいカエルが超音波を聴き取り、反応することが発見された。
このカエルは学名をアモロプス・トルモタスといい、哺乳類以外で超音波を利用する唯一の生物だ。アモロプス・トルモタスは中国中央東部の山奥に流れる急流に生息する。大きな音を立てる滝や急流では、超音波が聞こえることが便利なのだ。
イリノイ大学のアルバート・フェン教授は「自然が、逆境でコミュニケーションを容易にするためにメカニズムを進歩させたのです」と説明する。「可聴周波数を背景の雑音の帯域より上にシフトさせたのです。コウモリ、クジラ、イルカなどの哺乳類が同じことをしています。超音波を音波探知機やコミュニケーションに利用しているのです」
しかし、カエルに超音波を利用する種類が存在するのは知られていなかった。ニューヨークのコーネル大学の生物学者、クレイグ・アドラー氏は、中国で両生類の調査をしている際に、アモロプス・トルモタスの鼓膜が外部に出ていないのに気がついた。この発見をカエルやコウモリを研究している聴覚神経学者のフェン教授に話したのだ。
フェン教授の研究グループは、このカエルが超音波が聞こえ、反応するかどうかのテストを行った。フェン教授は科学誌『ネイチャー』に発表した論文で「なぜこのカエルの耳がくぼんでいるのか、その理由に対する理解が深まった。超音波を探知するには薄い鼓膜が必要である。
耳がくぼんでいると鼓膜と耳を結ぶ管が短くなる。そのことで伝達しやすくしているのだ」と書いている。超音波は20キロヘルツ以上の高周波数の高音で、鳥、爬虫類、両生類のほとんどが聴き取れない。

TOP
最新のトリビア記事を読む
26
「防虫剤不要」
2006.3.1
(CNN)

オーストラリアに生息するカエルが、皮膚から防虫効果がある物質を分泌していることを、同国の研究者が突き止め、21日に英国王立協会発行の「バイオロジー・レターズ(電子版)」で発表した。
アデレード大学の研究チームによると、オーストラリア北部から東部、ニューギニア島などに生息する「イエアメガエル」の分泌物に、防虫作用のある化合物が含まれていた。この分泌物をマウスに使って実験したところ、蚊に対する防虫効果が約1時間にわたって持続したという。
人間への採用について問われた研究チームのクレイグ・ウィリアムズさんは、豪ABC放送に対し、自然の防虫剤だが「腐った肉や木の実、タイムの香りが混じった感じ」で、「必要な濃度に濃縮するとと、かなり嫌なにおいになる」と答え、実用には向かないと語っている。

TOP
最新のトリビア記事を読む
いろ
2006.3.9
(CNN)


フランスの研究者が7日、南太平洋の海底2300メートルで昨年見つかった新種の甲殻類を、仏国立自然史博物館誌に発表した。研究者は、その姿を「まるで毛皮を着たロブスターの様だ」と話している。
新種の甲殻類が見つかったのは、チリ領イースター島の南約1500キロの海底。大きさ約15センチ、絹のような細いブロンドの毛に覆われ、深海に生息するため目の機能がない。他に似た種類がないことから、分類上の「科」と「属」を新設し、そこに分類された。
学名は、ポリネシアの神話に出てくるエビやカニの女神「キワ」と、ラテン語の「毛むくじゃら」から、「キワ・ヒルスタ(Kiwa Hirsuta)」と名付けられた。また、新設された科名は、キワを取って「キワイデ(Kiwaidae)」となった。
研究者は、「毎年、多くの新種の動物が見つかっているが、『科』が新設されるほどのものは珍しい」と話している。

TOP
最新のトリビア記事を読む
いろ
2005.11.27
(yahoo news)

長崎県佐世保市沖の九十九島海域で、全長79・5センチ、重さ5キロもある大型の雌のカブトガニを漁船が捕獲。同市の西海パールシー水族館に寄贈され、人気者となっている。
カブトガニ博物館(岡山県笠岡市)によると、これまで捕まえた最も大きいカブトガニは、63センチ、3・5キロで、今回のものは国内最大という。
カブトガニは雌と雄が前後にくっついて動き回る習性があり、早速、水族館にいた雄と仲良しに。飼育係の山口陽介さん(30)は「これからのクリスマスシーズン、仲良しのカブトガニを見に来て」と話す。
2、3億年前の姿をとどめ「生きた化石」とも呼ばれるカブトガニは、瀬戸内海沿岸から九州北部海域に生息。数が減り続け、環境省は絶滅危惧(きぐ)種に指定している。

★『生きた化石』 カブトガニはカニでなく、クモの仲間?(゚ロ゚;)

TOP
最新のトリビア記事を読む

Tachypleus tridentatus
節足動物門:節口綱:剣尾目:カブトガニ科
約5億7000万年前の三葉虫から進化し、2億年前のジュラ紀からその姿を変えず生息し続けているので「生きた化石」と呼ばれている。
世界に分布するカブトガニは二属四種(リムルス属・タキプレウス属 / カブトガニ / アメリカカブトガニ / ミナミカブトガニ / マルオカブトガニ) 日本種(カブトガニ=タキプレウス・トリデンターツス)は世界最大で、雄は全長70cm、雌で85cmに達する。
生息地は、瀬戸内海沿岸と九州北部沿岸の一部です。(瀬戸内海の中国側沿岸では、岡山・広島・山口県、四国側では、愛媛県などの遠浅の海岸地帯)。
1950年代頃までは数多く生息していましたが、1960年代以降、臨海工業地帯が作られ、海岸の埋立て、工場の廃液などによる海水の汚染で激減した。現在、絶滅の危機に瀕している。(環境省カテゴリーの絶滅危惧1類(CR+EN))

カブトガニは名前や形からしてエビやカニの甲殻類と間違われますがクモやサソリの仲間で、節足動物剣尾類(尾剣を持つ仲間)に属します。
*節足動物はエビ・カニなどの甲殻類、クモ・サソリ・ダニなどのクモ類、チョウ・トンボなどの昆虫類、ムカデ・ヤスデなどの多足類など分類される。
●頭に触角がない。
●頭胸部には六対の胸肢がある。
●胸肢の第一対は鋏角(はさみ状)になっている。
●呼吸は鰓書(えら)でする。これは、クモの呼吸器・肺書とよく似ている。
●動物の類縁関係を知る手がかりとされる血清は、クモ類に一番よく似ている。
幼生(ようせい)、亜成体(あせいたい)、成体の3段階に分かれる

産卵直後の卵の大きさは約5mm
5週目には約6.5mm

大きさは約8mm
(三葉虫型幼生となる)

脱皮し、尾剣の長さは全長の約1/3になる。
↓
5歳には約150mmになる。

毎年1回脱皮
6歳には170mmになる。
14歳には580mmになる。
亜成体までは全部メス型。

脱皮ごとに約1.2~1.3倍の割合で成長。

オス、メスの区別がつく。
寿命はやく20~25歳

★国内最大の全長79・5cm、5kgのカブトガニを捕獲 (゚゚;)

TOP
最新のトリビア記事を読む
参考・出典:西条市のカブトガニ
「カブトガニ・生きている化石」藤原伴次著
(people's daily)


[2005年9月27日] 数日前、ハバナ(キューバ)に住む女性は森の中の川岸で、双頭のカメの赤ちゃんを見つけた。
地元の水族館の科学者によると、赤ちゃんカメの体調はすこぶる良好とのことです。

(sky new 2004)
このカメさんはジョン・ジョーンズ氏の自宅の孵化器で生まれました。双頭のカメが生まれたのは初めてで驚いたそうです。もう55年間、元気にに37匹の他のカメと共に暮らしています。
小さな2つ脳は別の意思を持っており、違う方向に行こうとしてもがくことも、同じ食べ物を取り合うこともあるそうです。
双頭のカメはウェールズや南アフリカで生まれたという記録もあり、珍しいものの、前例がないわけではないとのことです。

元気に育ってほしいですね。

TOP
最新のトリビア記事を読む