
どうして「セミの声が聞こえないの」
地震の前兆?放射能の影響?
ネットで不安の声
2011.7.16
j-cast
2011年は例年より早く梅雨明けを迎え、各地で30度を超える真夏日が6月下旬から続いている。とはいえ、まだセミが静かだ。
中には「朝、少し聞いた」「こっちでは鳴きはじめた」という報告もあるものの、セミ時雨を聞くまでには至っていない。ネットでは「セミが静かなのは大地震の予兆?」「放射能の影響では」と心配している人も多い。

日本本土で見られるセミは約30種。そのうち「セミの大合唱」として親しまれているのは、「ジジジジジ」と鳴くアブラゼミ、西日本に多い「シャンシャンシャン」と鳴くクマゼミ、そして東日本に多い「ミーンミンミンミン」と鳴くミンミンゼミなどが挙げられる。
セミは土に出てくるまでに6~8年ほど土の中で成長するのだが、九州大の紙谷聡志准教授(昆虫学)によると、特にアブラゼミ・クマゼミには、出てくる年の「春から梅雨にかけて」の気温が影響するのだという。
気象庁発表の11年3月~5月の平均気温データによると、東京では「8.1度、14.5度、18.5度」、大阪では「8.1度、13.8度、19.6度」で、それぞれ3月4月が平年よりも最大1.3度低かった。「アブラゼミでいえば7月上旬から鳴き始めるのですが、今年は3~4月の寒さが足を引っ張ってしまって、出てくるのが遅れているようです」と話す。直前に温度が上がったから、それに合わせて時期が早まるわけではないようだ。

一方で、セミが夏になっても鳴かないのには大震災の前兆ではないかと懸念する声もある。セミと地震の関係については昔から関連性が指摘されてきたとネット上で話題になっており、古くは1707年の宝永地震、1923年の関東大震災、1995年の阪神大震災の事例が挙げられている。
その点について京都大大学院の沼田英治教授(動物生理学)は「阪神大震災前年(94年)の夏はセミが静かでした。関係がないと断言はできないものの、まずないと思っていいでしょう」とコメントし、研究者の立場からも「虫が地震を1年前から察知して、というのはまず考えにくい」と話す。
放射能についても前出の紙谷氏は影響を否定。「放射能はDNAに作用するので長い目で見たら何かしらあるかもしれませんが、セミがいなくなるようなことはないでしょう」。
梅雨明けからいち早く鳴くとされているニイニイゼミは、すでに鳴き始めている。「『チー・・・』『ジー・・・』と抑揚のない高音で鳴くので、セミだと認識していない人も多いのでは。あと1週間もすれば、にぎやかになるでしょう」。 7月22日ごろにはセミ時雨になると予想している。

蝉の鳴かない夏に
要注意(梅雨明け猛暑でも
蝉が鳴かない?・・怪)
2011.7.5
asyura
「http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-216.html#comment10223 」
蝉(セミ)と地震の関係については、古来から様々な関連性が指摘されている。即ち、地震の前兆現象を蝉が感じ取り、七年に一度の”開花”の時期をずらすと言う訳である。
1923年(大正12)9月に起こった関東大震災では、同年の7月から8月にかけて、神奈川県橘樹郡登戸村(現川崎市多摩区)の一帯で蝉が全く鳴かない夏であったと記録されている。
同様の現象は、埼玉や伊豆半島でも見られたという。 また、1707年(宝永4)夏には伊勢国萩原(現在の三重県亀山市の一部)で「蝉の声悉く打ち止まん…一帯真夜中の様に静寂也」と記し、天変地異の前触れではないかと心配した村民の不安を庄屋が地元の郡代に申し出るという記録が残されている。
死者2万人とも言われる宝永地震はその年の10月に起こった。更に11月には世に言う宝永大噴火と呼ばれる富士山の噴火が起こり、農作物に大被害を与えた。


セミ
セミ(蝉・蟬)は、カメムシ目(半翅目)・頚吻亜目・セミ上科(Cicadoidea)に分類される昆虫の総称。「鳴く昆虫」の一つとして知られる。


熱帯や亜熱帯の森林地帯に分布の中心を持つが、亜寒帯の森林、あるいは草原に分布するものもいる。約3,000種が知られ、テイオウゼミのような翅端までが130mmくらいの巨大なものから、イワサキクサゼミのように20mm程度のものまでいる。
成虫の体は前後に細長い筒型で、頑丈な脚、長い口吻、発達した翅などが特徴である。一方、触角は短い毛髪状であまり目立たない。翅は前翅が大きく、休息する際は体の上面に屋根状にたたむ。前翅後縁と後翅前縁は鉤状に湾曲していて、飛翔する際はこの鉤状部で前後の翅を連結して羽ばたく。一般に飛翔能力は高く、羽音を立てながらかなりの速度で飛ぶ。
オス成虫の腹腔内には音を出す発音筋と発音膜、音を大きくする共鳴室、腹弁などの発音器官が発達し、鳴いてメスを呼ぶ。また、外敵に捕獲されたときにも鳴く。気管の拡大によって生じた共鳴室は腹部の大きな空間を占め、鳴き声の大きな中型種であるヒグラシやヒメハルゼミなどでは腹部の断面を見るとほとんど空洞に見えるほどである。セミに近縁のヨコバイやアワフキムシなどにも同様の発音器官があるが、これらはセミのように人間にはっきり聞き取れる音量・音域ではなく、一般に「鳴く昆虫」とは見なされない。
一方、メス成虫の腹腔内は大きな卵巣で満たされ、尾部には硬い産卵管が発達する。


セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫である。
日本の場合、成虫が出現するのは主に夏だが、ハルゼミのように春に出現するもの、チョウセンケナガニイニイのように秋に出現するものもいる。温暖化が進む近年では、東京などの都市部や九州などでは、10月に入ってもわずかながらセミが鳴いていることも珍しくなくなった。
成虫期間は1-2週間ほどと言われていたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほどとも言われている。さらに、幼虫として地下生活する期間は3-17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもつ。

鳴き声や鳴く時間帯は種類によって異なり、種類を判別する有効な手がかりとなる。たとえば日本産セミ類ではクマゼミは午前中、アブラゼミやツクツクボウシは午後、ヒグラシは朝夕、ニイニイゼミは早朝から夕暮れまで、などとなる。
夏に多いとはいえ真昼の暑い時間帯に鳴くセミは少なく、比較的涼しい朝夕の方が多くの種類の鳴き声が聞かれる。

セミを捕えるのに失敗すると、逃げざまに「尿」のような排泄物をかけられることが多い。俗に「仕返しにおしっこをかける」などと言われるが、実際は飛翔の際に体を軽くするためという説や膀胱が弱いからという説もある。
体内の余剰水分や消化吸収中の樹液を外に排泄しているだけで、外敵を狙っているわけではない。そのため飛翔時だけでなく樹液を吸っている最中にもよく排泄する。また、「セミのおしっこ」はほとんど水の便で、有害物質はほぼ含まれない。


セミの幼虫は地中生活で人目に触れず、成虫は飼育が難しいので、その生態について十分に調べられているとは言えない。したがって、ここに書かれていることも含めて、検証が不十分な事項がある。

交尾が終わったメスは枯れ木に産卵管をさし込んで産卵する。枯れ木の上を移動しながら次々と産卵するため、セミが産卵した枯れ木は表面が線状にささくれ立つ。
ニイニイゼミなど早めに出現するセミの卵はその年の秋に孵化するが、多くのセミは翌年の梅雨の頃に孵化する。孵化した幼虫は半透明の白色で、薄い皮をかぶっている。枯れ木の表面まで出た後に最初の脱皮をおこなった幼虫は土の中にもぐりこみ、長い地下生活に入る。
幼虫は太く鎌状に発達した前脚で木の根に沿って穴を掘り、長い口吻を木の根にさしこみ、道管より樹液を吸って成長する。長い地下生活のうちに数回(アブラゼミは4回)の脱皮をおこなう。地下といえどもモグラ、ケラ、ゴミムシなどの天敵がおり、中には菌類(いわゆる「冬虫夏草」)に冒されて死ぬ幼虫もいる。
若い幼虫は全身が白く、目も退化しているが、終齢幼虫になると体が褐色になり、大きな白い複眼ができる。羽化を控えた幼虫は皮下に成虫の体が出来て複眼が成虫と同じ色になる。この頃には地表近くまで竪穴を掘って地上の様子を窺うようになる。

晴れた日の夕方、目の黒い終齢幼虫は羽化をおこなうべく地上に出てきて周囲の樹などに登ってゆく。羽化のときは無防備で、この時にスズメバチやアリなどに襲われる個体もいるため、周囲が明るいうちは羽化を始めない。
このため、室内でセミの羽化を観察する場合は電気を消して暗くする必要がある。夕方地上に現れて日没後に羽化を始めるのは、夜の間に羽を伸ばし、敵の現れる朝までには飛翔できる状態にするためである。
木の幹や葉の上に爪を立てたあと、背が割れて白い成虫が顔を出す。成虫はまず上体が殻から出て、足を全部抜き出し多くは腹で逆さ吊り状態にまでなる。その後、足が固まると体を起こして腹部を抜き出し、足でぶら下がって翅を伸ばす。
翌朝には外骨格が固まり体色がついた成虫となるが、羽化後の成虫の性成熟には雄雌共に日数を必要とする。オスはすぐに鳴けるわけではなく、数日間は小さな音しか出すことができない。ミンミンゼミの雌は、交尾直前になると、雄の鳴き声に合わせて腹部を伸縮させるようになるので、その時期を知ることができる。

成虫も幼虫と同じように木に口吻を刺して樹液を吸う。幼虫は道管液を吸うが、成虫が樹液を摂食した痕には糖分が多く含まれる液が出てきてアリなどが寄ってくることから、成虫の餌は師管液と考えられる。ほとんど動かず成長に必要なアミノ酸などを摂取すればよい幼虫と異なり、飛び回ったり生殖に伴う発声を行う成虫の生活にはエネルギー源として大量の糖分を含む師管液が適すると推測される。
また逆に、土中の閉鎖環境で幼虫が師管液を主食とした場合、大量の糖分を含んだ甘露を排泄せざるを得なくなり、幼虫の居住場所の衛生が保てなくなるという問題もあり、幼虫が栄養価の乏しい道管液を栄養源とする性質にも合理性が指摘できる。
成虫にはクモ、カマキリ、鳥類などの天敵がいる。スズメバチの中でもモンスズメバチは幼虫を育てる獲物にセミの成虫を主要な獲物としていることで知られ、個体群の存続に地域のセミの多様性の高さを必要とする。



西日本と東日本、低地と山地、都市部と森林で生息するセミの種類が異なる。また、南西諸島や小笠原諸島にはそれぞれ固有種が生息し、日本本土のものと似ていても集まる木や鳴き声が異なる。
全部で30種あまりが知られるが、チッチゼミ Cicadetta radiator、エゾチッチゼミ Cicadetta yezoensis、クロイワゼミ Baeturia kuroiwae の3種はチッチゼミ亜科 Tibicininae、それ以外はセミ亜科 Cicadoidae に属する。
なお、鳴き声は文字で表現するのが難しく、同種でも人によって表現が異なる。

体長23-33mmほどで、オスの腹部が長い。マツ林にすむ。成虫は和名通り4月中旬頃から入梅の頃までに発生する。ゆっくりと「ジーッ・ジーッ…」と鳴く。

体長23-28mm。西日本の照葉樹林に分布する。オスは「ギーオ、ギーオ……」と鳴き、集団で一斉に鳴く習性がある。

体長13-16mm、翅端まで2cmほどしかなく、日本最小のセミとして知られる。沖縄本島から八重山諸島にかけて分布する。成虫はサトウキビ畑やススキの茂みに発生し、4月頃には「ジー」と鳴き始める。サトウキビの害虫である。

体長20-25mmほどの小型のセミ。翅と体は褐色のまだら模様で、からだにうすく粉を吹く。他のセミより一足早く、6月下旬には成虫が発生する。サクラの木に多い。ぬけがらは他種より小さくて丸っこく、全身に泥をかぶっているので区別できる。

体長21-38mmほどで、ツクツクボウシより少し大きく茶色っぽい。ヒノキやスギの林に生息し、朝夕の薄暗い時間帯に「カナカナカナ…」という甲高い声で鳴く。その悲しげな鳴き声から晩夏のセミというイメージが強いが、ニイニイゼミと同じく6月下旬には鳴き始める。本種に多い寄生虫としてセミヤドリガが知られる。

体長30mmほど。ヒグラシより小さく、緑と黒の模様がある。ヒノキ、クヌギ、カキ、アカメガシワなどいろいろな木に止まる。晩夏に多く発生し、宿題に追われる子どもたちのBGMとなる。オスは午後の日が傾き始めた頃から日没後くらいまで鳴くが、鳴き声は特徴的で、和名もこの鳴き声の聞きなしに由来する。
鳴き声は「ジー……ツクツクツク……ボーシ! ツクツクボーシ!」と始まり、以後「ツクツクボーシ!」を十数回ほど繰り返し、「ウイヨース!」を数回、最後に「ジー……」と鳴き終わる。最初の「ボーシ!」が聞き取りやすいためか、図鑑によっては鳴き声を「オーシツクツク……」と逆に表記することもある。また、1匹のオスが鳴いている近くにまだオスがいた場合、それらのオスが鳴き声に呼応するように「ジー!」と繰り返し声を挙げる。合唱のようにも聞こえるが、これは他のオスの鳴き声を妨害しているという説がある。

体長30-36mmほど。体つきが丸くて翅が長く、翅を含めた大きさはアブラゼミとほぼ変わらない。体は緑と黒のしま模様で翅は透明。東日本では平地の森林に生息するが、西日本ではやや標高が高い山地に生息する。和名通り「ミーンミンミンミンミー……」という鳴き声で知られる。

体長65-68mmほどで、北海道では平地に生息し、東日本~九州では山地に生息するクマゼミと同等の大型のセミ。木の幹に逆さにとまる。鳴き声は「ギー……」と聞こえる。エゾゼミはマツ、スギなどからなる冷涼な針葉樹林に生息するが、近縁のコエゾゼミ Tibicen bihamatus、アカエゾゼミ Tibicen flammatus はブナ林に生息する。

体長56-60mmほどで、クマゼミやエゾゼミよりやや小さい。セミの翅は一般的に透明だが、本種は不透明な褐色をしている。いろいろな木に止まる。都市部の公園等にも多い。午後の日が傾きかけた時間帯によく鳴き、「ジジジジジ……」という鳴き声は夏の暑さを増幅するような響きがある。

体長60-70mmほどの大型のセミ。体色は黒く、頭部と胸部が幅広い。おもに西日本の平地に分布するが、20世紀後半頃から東日本でも分布を広げている。地球温暖化の影響も考えられるが、人為的移入やヒートアイランド現象の影響も考えられ、単に温暖化が原因と断じることはできない。朝や雨上がりの日差しが強くなる時間帯に腹をふるわせながら「シャンシャンシャンシャン……」と大声で鳴く。



セミの抜け殻は中国で古くから蝉蛻(せんたい、または、ぜんたい。蝉退とも書く)という生薬として使われており、止痒、解熱作用などがあるとされる。ちなみに日本で使われる蝉退配合の漢方方剤に消風散があり、保険適用処方でも服用できる。
中国や東南アジア、アメリカ合衆国、沖縄などでセミを食べる習慣がある(昆虫食参照)。中国河南省では羽化直前に土中から出た幼虫を捕え、素揚げにして塩を振って食べる。山東省では、河南省と同様の方法の他、煮付け、揚げ物、炒め物などで食べる。
雲南省のプーラン族は夕方に弱ったセミの成虫を拾い集め、茹でて羽根を取り、蒸してからすり潰して、セミ味噌を作って食用にする。このセミ味噌には腫れを抑える薬としての作用もあるという。
沖縄でのセミ食の習慣については、同県出身のお笑い芸人の肥後克広が、子供の頃セミを焼いて食べたエピソードを紹介している。彼によれば翅と脚を除去し火で炙って食べる。特に腹腔が美味という。幼虫も食べることができる。


樹木の小枝に産卵する雌ゼミが、あやまって電線や光ケーブルに産卵する場合があり、それによって通信に影響を与える場合があることが知られる。特にクマゼミのメスが枯れ枝と間違えて光ケーブルに産卵してしまい、ケーブルが傷付いて断線してしまう事故が、クマゼミの生息域に該当する西日本で報告されている。北米では大発生した周期ゼミが一斉に樹液を吸うため、若木などが枯死することがある。


中国では地中から出てきて飛び立つセミは、生き返り、復活の象徴として、玉などをセミの姿に彫った装飾品が新石器時代から作られてきた。また、西周ごろには、地位の高い者が亡くなった際にこのような「玉蝉」を口に入れて埋葬し、復活を願う習慣が生まれた。
日本では、種毎に独特の鳴き声を発し、地上に出ると短期間で死んでいくセミは、古来より感動と無常観を呼び起こさせ「もののあはれ」の代表だった。蝉の抜け殻を空蝉(うつせみ)と呼んで、現身(うつしみ)と連して考えたものである。
(wikipedia)

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ハエトリグモの写真










ハエトリグモ
蠅捕蜘蛛
英名=jumping spider
節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称。正面の2個の大きな目が目立つ小型のクモ。その名の通り、ハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫であるが、クモをねらうもの、アリを食うものなど、特殊なものもあり、さらには草食を中心としたものの存在も知られている。
捕獲用の網を張らず、歩き回りながらハンティングをする徘徊性のクモである。一部の種は都市部や人家にも適応しており、日常の中でよく出会うクモでもある。
特徴
非常に多くの種類がある。いずれも比較的小型で、足も長くないが、よく走り回り、ジャンプも得意。歩きながらえさを探す徘徊性のクモである。
目が大きく発達しているのが特徴で、前列に4つの目が、正面を向いて配置する。前中眼が最も大きく、前側眼はやや小さい。後の4つの目は頭胸部の背面周囲に並び、小さい。前方に向かう目は、視力がよく、ものの形も分かるとされている。
ものを見るときには、この目でとらえようとするので、ハエトリグモに後ろから忍び寄ると、体をひねって振り返る様子が見える。
また、このように視力が良いためか、ハエトリグモは、配偶行動などでも、視覚に訴えるような、手振りや体を上下させるような動きでやりとりをするものが多い。雌雄で色彩に違いがある性的二形がはっきりしたものも少なくない。
頭胸部は大きな目が並ぶ前面がほぼ垂直に切り立っており、そこから後列の目が外側に並ぶ台形部分が盛り上がっており、後方は低くすぼまる。腹部は楕円形。
足は比較的太くて短いものが多い。足先の爪は2本で、その間に粘着毛を持つ。これによって、ガラス面でも歩くことができる。
特に第1脚は太くなっているものが多い。
その前足を持ち上げて構える姿がよく見かけられる。また、配偶行動において前足を振るものには、特に色がついていたり、毛が生えていたりと、目立ったものがある。アリグモの場合、前足は細く、それを持ち上げて先端の数節を折り曲げるため、アリの触角に見えるようになっている。
ハエトリグモ類は種類が多いが、その外見的特徴には共通点が多く、一見してハエトリグモと判断できる。その代わり、科の中の分類は問題が多く、歴史的に何度も構成が変わっている。
餌は昆虫を中心とした小動物である。餌を発見すると、そっと近づき、十分な距離に達すると、前列眼で距離を見極め、一気に跳躍して飛びかかることができる。なお、歩くときは常に糸を引いており(しおり糸)、失敗しても地上に落ちることはない。
特殊な餌をねらうものとしては、アオオビハエトリが地上のアリの列のそばにいて、アリをねらうことが知られている。また、沖縄にも分布するケアシハエトリは、ヒメグモ類など、小型の造網性のクモを主として餌とする。また、ハエトリグモ類の仲間であるバギーラ・キプリンギは、クモでは珍しく草食を中心としている。
繁殖時には、雄は雌の周りで前足や触肢を振るようにして独特のダンスをする。雌は産卵に際して、狭い空間を糸の膜で区切った巣を作り、その中に卵のうをつける。卵のうは薄く糸にまかれて巣の底につける。(wikipedia)

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ミツバチ VS ハエトリグモ
nationalgeographic
ハエトリグモを見くびってはいけない。体長の50倍もの距離を飛ぶことができるその能力は、獲物であるミツバチにとって脅威なのだ。


ハエトリグモ
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英名=jumping spider
節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称。正面の2個の大きな目が目立つ小型のクモ。その名の通り、ハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫であるが、クモをねらうもの、アリを食うものなど、特殊なものもあり、さらには草食を中心としたものの存在も知られている。
捕獲用の網を張らず、歩き回りながらハンティングをする徘徊性のクモである。一部の種は都市部や人家にも適応しており、日常の中でよく出会うクモでもある。
特徴
非常に多くの種類がある。いずれも比較的小型で、足も長くないが、よく走り回り、ジャンプも得意。歩きながらえさを探す徘徊性のクモである。
目が大きく発達しているのが特徴で、前列に4つの目が、正面を向いて配置する。前中眼が最も大きく、前側眼はやや小さい。後の4つの目は頭胸部の背面周囲に並び、小さい。前方に向かう目は、視力がよく、ものの形も分かるとされている。
ものを見るときには、この目でとらえようとするので、ハエトリグモに後ろから忍び寄ると、体をひねって振り返る様子が見える。
また、このように視力が良いためか、ハエトリグモは、配偶行動などでも、視覚に訴えるような、手振りや体を上下させるような動きでやりとりをするものが多い。雌雄で色彩に違いがある性的二形がはっきりしたものも少なくない。
頭胸部は大きな目が並ぶ前面がほぼ垂直に切り立っており、そこから後列の目が外側に並ぶ台形部分が盛り上がっており、後方は低くすぼまる。腹部は楕円形。
足は比較的太くて短いものが多い。足先の爪は2本で、その間に粘着毛を持つ。これによって、ガラス面でも歩くことができる。特に第1脚は太くなっているものが多い。
その前足を持ち上げて構える姿がよく見かけられる。また、配偶行動において前足を振るものには、特に色がついていたり、毛が生えていたりと、目立ったものがある。アリグモの場合、前足は細く、それを持ち上げて先端の数節を折り曲げるため、アリの触角に見えるようになっている。
ハエトリグモ類は種類が多いが、その外見的特徴には共通点が多く、一見してハエトリグモと判断できる。その代わり、科の中の分類は問題が多く、歴史的に何度も構成が変わっている。
生活
餌は昆虫を中心とした小動物である。餌を発見すると、そっと近づき、十分な距離に達すると、前列眼で距離を見極め、一気に跳躍して飛びかかることができる。なお、歩くときは常に糸を引いており(しおり糸)、失敗しても地上に落ちることはない。
特殊な餌をねらうものとしては、アオオビハエトリが地上のアリの列のそばにいて、アリをねらうことが知られている。また、沖縄にも分布するケアシハエトリは、ヒメグモ類など、小型の造網性のクモを主として餌とする。また、ハエトリグモ類の仲間であるバギーラ・キプリンギは、クモでは珍しく草食を中心としている。
繁殖時には、雄は雌の周りで前足や触肢を振るようにして独特のダンスをする。雌は産卵に際して、狭い空間を糸の膜で区切った巣を作り、その中に卵のうをつける。卵のうは薄く糸にまかれて巣の底につける。(wikipedia)

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なぜ冬を越せないのか?
2010.11.1
excite
急に肌寒くなり、我が家で飼っているクワガタも、二度目の冬眠に入ってしまった。幼い頃、父と一緒にクワガタ+カブトムシを近所の山で採り、一度に60匹以上も飼っていたこともあるのだが、夏の終わりには山に返しに行ったため、「越冬」についてはよく知らなかった。
大人になって改めて「クワガタには冬を越せる種類がいること」「カブトムシは冬を越せないこと」を知ったのだが、そもそもなぜそのような差があるものなのか。『月刊むし』でおなじみの「むし社」に聞いた。「クワガタが冬を越えられるといっても、個体差はもちろん、種類によります。冬を越えられるのは有名なものではオオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタで、越えられないのはノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなどです」
一方、カブトムシは……。
「基本的にはやはり冬を越えられないですね。コカブトムシというコガネムシみたいな小型のものの場合、冬に成虫になって活動しないまま冬眠し、春に初めて出てきますが……」
それにしても、昔から人気が高く、並べられがちなクワガタとカブトムシの両者に越冬の差が出るのはなぜなのか。
「まずは生態サイクルの違いがあります。たとえば、クワガタは夏の終わりから秋口にかけて、ほとんど成虫になり、枯れ木の朽木に潜って1回冬眠し、夏に出てきます。なかには、春先に成虫になってしまい、年内に出てくるのもいますが、多くは秋に成虫になるんです。でも、カブトムシは、幼虫から初夏にさなぎになり、夏に成虫として出てくるものが多いです。クワガタとカブトムシでは成虫になるタイミング・出てくるタイミングが違うんですよ」
当然、「寿命そのものの違い」もある。
「オオクワガタやコクワガタ、ヒラタクワガタは暑さや寒さの変化に強く、自然界では2年くらい生きます。さらに、飼育下ではオオクワガタは5年という記録があり、コクワガタは飼育下では一般的に2~3年と言われています」ただし、自然界は厳しいため、冬眠しても越冬できるとは限らず、翌夏に出てくるまでに命が尽きてしまう個体のほうが多そうではあるらしいが。
一方、ノコギリクワガタやミヤマクワガタは、カブトムシと同じくらい寿命が短い。
「いずれも暑さや寒さの変化に弱く、厳しい自然界ではエサもなく夜も冷え込むので、1カ月もたないと言われています。ただし、飼育下では、エサもあり、あたたかいため、翌夏まで生きた記録もありますが……」
これらに加えて、個人的な推測として、以下のような条件も挙げてくれた。
「オオクワガタやコクワガタ、ヒラタクワガタなどは、比較的争いを好まない性格といえます。木のスキマになるべく隠れてじっとしていることが多く、他の虫が群がっている蜜などに自分からはいきません。いざとなると力はあるけれど、逃げてしまう臆病さが寿命の長さにつながっているところもあるかも。
一方、ノコギリクワガタやミヤマクワガタ、カブトムシはカッコよくカラダも大きいですが、派手なケンカもするし、蜜のところで他の虫を追っ払うようなところがある。生き急ぐようなところがありますね」長生きには争いごとを好まない「臆病さ」も重要ってこと? 生態サイクルに加えて性格の差もありそうなクワガタとカブトムシ。ますます興味深いです。

(コガネムシ科)
体 長~ 30~53mm (ツノは除く)
分 布~本州、四国、九州、奄美大島、沖縄本島
生息場所~林
出現期(成虫)~6~8月
夜行性の甲虫で、平地から低い山地の雑木林に見られる。成虫はクヌギ、サイカチ、コナラなどの樹液に集まり、灯火にも飛んでくる。オスにはトレードマークのりっぱなツノがあるが、メスにはない。交尾も樹液の近くで行なわれる。朝になると木の根元を掘って、土にもぐって眠る。
8 月の後半ごろ、メスは堆肥や朽ち木、木くずなどがくさってできた腐植土にもぐりこみ、そのなかに20~30個の卵を産みつける。10日ほどでふ化した幼虫は、2~3齢で冬を越すが、そのまま成長を続け、6月頃にサナギとなり、その約3週間後に成虫となる。オスもメスも、片足をもち上げて、勢いよくおしっこをする。

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マルムネカレハカマキリ





マルムネカレハカマキリ
愛称 コブラヘッド
学名 Deroplatys Truncata
原産国(気候帯) マレーシア(熱帯)
大きさ メス 70~80mm
(カレハカマキリの仲間では比較的小型)
胸の形状がコブラに似ている事からコブラヘッドの愛称で親しまれる、激レアなカレハカマキリ。
マレーシアの林床に生息し、敵に出くわすと、後ろ足で立ち、羽根を鳴らして、威嚇行動を見せる。胸元で前足を折りたたんだその姿は、まるでサメの口のように見える。

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サルオガセギス

隠ぺい擬態している
サルオガセギス

隠ぺい擬態とは?
ナナフシ、コノハムシ、カマキリなど、他の動物から捕食される可能性がある昆虫が、周囲の植物や地面の模様にそっくりな姿をすることで、攻撃者から発見されないようにすること。直翅目(ちょくしもく)と共通の祖先をもつグループには広く見られる。
直翅目
キリギリス科
中南米コスタリカの熱帯雨林に分布。ここは1年中、雲と霧に包まれた「雲霧林 (うんむりん)」と呼ばれる環境で、空気中の水分を利用して成育する着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)や地衣類(ちいるい)などが非常に多い。
サルオガセギスはそんな地衣類にすっかり溶け込んでしまう、トゲだらけの体と複雑な模様をもっている。おまけにエサにするのは自分の背景になっている地衣類という徹底ぶりだ。

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ごきぶりを使う計画があった?
冷戦中、CIAは旧ソ連のスパイ追跡にゴキブリのにおいを利用するという案をあたためていた。CIAの科学者は、処女のゴキブリ一万匹を便に詰め込み、その上の空気を集め凝縮した。
9ヵ月後、CIAの科学者は9ミリグラムのごきぶりフェロモンを単離することに成功し、それを溶媒に溶かして「ゴキブリ香水」をつくりあげた。
この香水を監視下にあるスパイにたらし、さかりのついたオスのゴキブリを放し、スパイを追跡しようとしていた。なんといってもゴキブリたちは、においに敏感であるからだ。しかしこの独創的な計画が実行されたかは定かではない。
ワモンゴキブリのフェロモン「ペリプラノンーB」と知られるフェロモンの正確な分子構造があきらかになったのは、その30年後のことである。ペリプラノンーBを大量に入手することは困難だったが、とうとう200マイクログラムのフェロモンの収集に成功した。
この化合物は活性が高いことが証明された。瓶の中のオスのゴキブリはたった1兆分の1グラムのペリフラノンーBにさらされただけで狂乱状態になったのです。
オスはあっという間に脚を折り、胴体もぼろぼろになった。情欲のとりこになったオスのゴキブリたちは互いを含めて、三次元の物体ならなんでもいいと交尾しようとした。
ゴキブリも役に立つこともあるのですね。
ただの虫けらと馬鹿にしてはいけませんが、
やはり嫌な虫けらです。

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2007.12.6
(exite)
アフリカ西部のガーナ南東部の熱帯林で、新種とみられるキリギリスなど9種の節足動物と、絶滅が心配されるカエルやチョウなど多くの希少な生物を確認したと、米国に本部のある自然保護団体、コンサベーション・インターナショナルが6日、発表した。
同時に「現在は国の森林保護区になっているが、違法伐採や密猟の危機にさらされており、鉱山開発の影響を受ける懸念もある」と指摘し、保護対策強化を提言した。

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~さて、どちらが勝ったか?見てみよう~




カマキリの余裕のカメラ目線

戦闘開始
多くのクモは、網に獲物がかかるとまず鳥もちのような粘着性の糸の帯を投げ、自由を奪い、さらに糸でぐるぐる巻きし毒液を注入しますが、さて、どうなるか?
(ちなみにジョロウグモは糸の帯を投げたりはせず、即かみつき攻撃で仕留めます)





軍配はカマキリに!
もし蜘蛛が勝っていたなら、その後は・・・
キバでカマキリに毒液を注入し参らせ、口から消化液を出してタンパク質を溶かし、肉が溶け出したら、その肉汁や体液を吸いながら食べる・・・ってことになっていたのですが。
弱肉強食!
自然の摂理だから、
かわいそうだけど仕方ありませんね。

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