ドッペルゲンガー現象の本当の恐さとは?
2004年 08月 26日

ドペルゲンガー現象とは
ドッペルゲンガーとはドイツ語で『分身』を意味し、自分の姿を第三者が見たように見えてしまう現象のことです。この現象を体験すると死が近いと伝えられ、今でも恐れられています。この稀有な体験者の中には、モーパッサン、ゲーテ、そして芥川龍之介もその1人なのです。
モーパッサンが体験した「ドッペゲンガー現象」をお話しましょう。
それは、モーパッサンが小説を執筆中に現れたのです。突然、何者かがドアを開けて部屋に入ってきて、机をはさみ、彼の正面に腰をおろすと、彼が書き進めていた小説の続きをすらすらと話しだしたのです。モーパッサンは驚きながらも、夢中でそれを原稿に書きとっていったのですが、はたと我にかえり、顔を上げると、自分自身が目の前にいたのです。
なぜ『死が近い』と?
「死が近い」とされたのも、目の前に現れた自分の姿は肉体を抜け出した魂であり、死の予告であると伝わったからなのです。しかし恐れることはありません、モーパッサン、ゲーテ、そして芥川龍之介もそれが原因で亡くなったのではありません。
恐れるべきは「死」ではなく
ドッペルゲンガー現象の体験者は、『もう1人の自分』の方が真実の自分であるとか、それを見ている本人は『もう1人の自分』に操られているのにすぎないとか、自分の意思でなく分身が勝手に行動してしまうといった感覚をもってしまうのです。そのため、自分の存在感を得ることができなくなり、精神的な混乱状態をまねいてしまうのです。

クリックをよろしくお願いします!備考: ドッペルゲンガー ドッペルゲンガー現象 モーパッサン ゲーテ 芥川龍之介 精神混乱