「生き急げば長生きする」?
2004年 08月 16日
John Speakman氏らは、42匹のマウスの代謝を酸素消費量をもとに測定し、さらに、マウスがどれだけ生きるかを調べた。
もっとも高い代謝率を持つマウス寿命は、もっとも低い代謝率のマウスの寿命の3分の4を超えることをSpeakman氏らは発見した。高い代謝率のグループは、低い方よりも寿命が約30 %高かったのです。ということは、人間でも(同じ結果であれば)、代謝率の高い人は、平均的な80歳の寿命に加えて27歳長く生きられるかもしれないということになるのです。
今回の発見は、高い代謝率を持つ動物は早く死ぬ、という1世紀前からの仮説に異議を唱えることになったわけです。この仮説は、象のように代謝率の低い大きな動物は、マウスのように小さく、代謝率の高い動物よりも長生きする傾向にあるという観察がもとになっています。
これは、別々の種を比較する場合は、全体的な傾向としては正しいかもしれないが、同じ種の動物どうしを比べた場合は逆かもしれないことを今回の研究結果は示唆しています。
今後、Speakman氏は、代謝率が高いと人間の寿命が長くなるかを調べる実験を計画している。しかし、老化を簡単に防ぐ方法がすぐにも実現するなどということはありそうにもないと語る。
(*^・ェ・)ノ 「生き急げば、早死にする」とも言えないようです!
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