女王蜂との交尾で爆死する雄蜂
2004年 07月 24日
みつばちは雌系集団なんです。働き蜂はみな雌で一日中あくせく働き、夏の終わりに襲ってくるスズメバチにも命を投げ出し、巣を守るために果敢に戦います。その寿命も40日ほど。
では、雄蜂というと、とにかく交尾をすることしか脳がない、繁殖期まで巣穴で働くこともしなければ、戦うこともしない、蜂蜜と花粉を食べての、のんびりヒモ生活なのです。まぁ~そんな甘く楽しい生活も長くは続かないわけですよ。
羽化から2週間で処女の女王蜂が飛び立つと、血眼になって交尾するために、大群で追い掛け回すのです。なぜ全体の総数5%の雄ばちが大群になるかと言うと、自分のところの巣穴でない他の雄も交えての交尾合戦となるからなのです。
守備良く、一番で追いつくことのできた雄蜂は、念願の空中交尾を始めるわけです。ここから悲劇のドラマの幕開けです。交尾シーンは私の語りではうまく表現しきれませんので、エイドリアン・フォーサイスの『性の自然詩』の一文から、「女王蜂が腹部先端の刺針室を開口させて、雄を迎えるやいなや、雄は爆死し、その生殖器は、破裂する手投弾みたいに飛び出していく・・・」と、つまり生殖器ごとえぐり取られて落ちていくのです。壮絶死でしょ。
その上、雄は我がDNAだけを残せたとの思いも、裏切られてしまうのですね。これまた痛い!女王蜂は近親婚など避けるためにも、あちらこちらに飛んでは、多くの雄蜂と、精子が充分に満たされるまで交尾を繰り返すのです。
では、幸運にも?いや不幸にもかな?交尾をせずに命びろいして巣穴に戻って来た雄蜂の運命はというと、繁殖期での交尾が役目なわけですから、巣穴に帰って来てもらっても、用なしなわけで、ただ飯ぐらいはもういらないとばかりに働きばちたちに追い出されてしまうのです。
雄蜂はヒモ生活をしていましたから、単独で生きていくすべもなく、働き蜂のような敵と戦う針すら持っておらず、もうそこには死しかないのです(ノ_・。)
(*^・ェ・)ノ 雄ばちじゃなくて良かったですね!
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