鈴虫の音の癒し効果
2004年 07月 12日

この鈴虫の音ですが、日本人以外の人々には雑音にしか感じられず、それは隣の国、韓国の方にとっても雑音でしかないのです。それはなぜかと言うと、日本人は虫の音を左脳を使って処理しているのに対して、日本人以外の人は右脳で処理するからだと言われています。
ある学者は、季節感を大切にする日本人は昔から虫の音に親しみを感じ、またその風流さを楽しんできたこともあり、その音を聞いた時、思わず虫の種類や名前を思い浮かべてしまうので、言葉を処理する左脳が働くのではないかと推察しています。
2002年には、『心的外傷ストレス障害(PTSD)の治療にスズムシの鳴き声が効果的』と、岩手大教育学部と農学部の共同研究チームが発表をしました。実験では、学生69人を使い、PTSDの治療に効果があるとされているEMDR(パソコン画面に左右交互に現れる点を見つめ眼球を動かす療法)と、スズムシの音を併用した場合を比較。
学生に過去の怖かった経験を思い出してもらい、リラックス時にでるα波などを測定したほか、学生へのストレス度を聞いた。その結果、EMDRだけの場合と比べると、スズムシの音を聞いた場合はストレス減少効果が約2倍に達することが分かったのです。
この研究発表は「恐怖やおびえは機械的な音よりも自然界の音の方が解きほぐす可能性がある。アイデアに富んだ、すばらしい研究だ」と海外でも高い評価を受けました。また昨年、『人工鈴虫』ソフトが発売されましたが、生きている鈴虫の音のような効果があるのかどうかはわかっていません。
(*^・ェ・)ノ 草むらから聞こえる鈴虫の音を聞きながら、寝てみたい!

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