癒しの詩人 坂村真民さんの詩を2つ紹介します (^ー^)
2004年 07月 09日

思いもかけない人と出会い
思いもかけない人の手を握り
一期一会の喜びと
一期一会の悲しみをする
時には人ではなく
木であったり
石であったりもする
そして時には人よりも
木や石の方が
もの言わぬだけに
無限の感動を覚え
涙のにじむことがある
無常といい
永遠といい
命のやりとりのせつなさ尊さよ
生きることとは
愛することだ
妻子を愛し
はらからを愛し
おのれの敵である者をも
愛することだ
生きることとは
生きとし生きけるものを
いつくしむことだ
野の鳥にも草木にも
愛の眼(まなこ)を
そそぐことだ
生きることとは
人間の美しさを
失わぬことだ
どんな苦しい目にあっても
あたたかい愛の涙の
持ち主のであることだ
ああ
生きることは
愛のまなこを
貫くことだ
(『念すれば花ひらく』から)
(・_・)癒しの詩人、坂村真民(さかむら しんみん)さんについて
1909年(明治42年)1月6日熊本県荒尾市に生まれ、玉名市で育ち、今年、95才を迎える。本名昂(たかし)。8歳の時、小学校の校長をしていた父親の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男として母親を助け、幾多の困難と立ち向かい、甘えを許さぬ一徹さを身につける。 20歳のとき岡野直七郎の門に入り、短歌に精進する。25歳のとき朝鮮に渡り教職に就き、終戦後は四国に移り住む。41歳のとき詩に転じ、個人詩誌『ペルソナ』を創刊。62年より『詩国』を発行し、現在に至ってます。
真民さんの詩の愛読者の中には、各界の有名人も多く、斎藤茂太氏は、『プラス思考がその人を強くする』という本の中で、「真民さんの詩や文章には、人を包み込むようなあたたかさがある。それは真民さん自身が本物だからなのだ。」「どん底を見てきた人は、人間に対する眼差しに慈愛が満ちるのだろう。」さらに斎藤氏は、真民さんが挫析と劣等感をバネに詩をつくって来たことに共感し、心から敬意を表しています。
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みなさまとの一期一会を大切にします。いつも私のHPに来てくれて、ありがとうございます!これからも頑張ります! Harumi