映画『眺めのいい部屋』の心理を読む( ̄ー ̄(。-_-。*)ゝ
2004年 06月 29日

慎み深さが女性の美徳とされていた時代、貴族の娘 ルーシーと叔母シャーロットの2人はイギリスからイタリアのフィレンツェの旅に来ていました。すでにアルノ川沿いの宿を取り、「眺めのいい部屋を!」と頼んでおいたのに、通されたのは綺麗とは言えない裏通りしか見えない部屋だったのです。2人はここで我慢するか、女将に文句をいって眺めの良い部屋にかえてもらうかを悩むのです。
2人は部屋をかえてほしいものの、慎み深さが女性の美徳とされていた時代であったので、言い出したくても言い出せず、ダイニングルームでの食事中にも話題は部屋の不満ばかりでした。
それを聞きつけていたのが隣の席にすわっていた中産階級の父子、エマーソンと息子ジョージでした。彼らは彼女らに声をかけ、「私達の部屋と交換しましょう」 と言って快く換わってくれ、2人はアルノ川の南のポンテヴェッキオと、川の向こうのドゥモが見える部屋に入ることが出来たのです。
これがルーシーとジョージの運命の出会いでした。このことがきっかけでルーシーたちはエマーソン父子と行動を共にすることになるのです。お互いの意識するルーシーとジョージ、ルーシーは進歩的なジョージに動揺しながらもときめきを感じてしまう、これが恋だともわからぬ時代、ポピーの花と麦の輝く丘の上でのキスは忘れられぬ旅の想い出となってしまう。
そんな想い出を胸にしまい帰国したルーシーはジョージへ思いはあるものの、結婚するのなら身分も家柄もしっかりした人と考えで、親の勧めた貴族の男性とあっさり婚約してしまうのです。ところがエマーソン父子がルーシーの近所に引越ししてきたことで状況は一変し、婚約者とジョージを結婚相手として天秤にかけるようになり、だんだんとジョージと結婚する方が本当に自分の望む結婚であるように思えてくるのです。
しかしこの時代、婚約者と捨て、女性が男性に気持ちを告白するという不道徳なことはできず、二人と別れ旅に出ることを決意するのだが、エマーソン(ジョージの父)に「あなたは他人だけでなく、自分もだまそうとしている」と言われ、他人を騙し、自分を騙して逃避しようとしている自分に気づくのです。
ルーシーはジョージに思いを告白し、2人の願いはかない結婚し、再び2人の出会いの場フィレンツェに新婚旅行するのです。そして望む男性と望む眺めの良い部屋でめでたし、めでたしなストーリーなのです。
∠(*^ー^*)oここで「眺めのいい部屋」と「眺めの悪い部屋」の心理的暗示をお教えします。
『眺めのいい部屋』とは望む男性との幸せな結婚を暗示し、『眺めの悪い部屋』は望まぬ男性とのつまらぬ結婚生活を暗示していたのです。
また恋を愛にかえるには心理学用語の『自己開示』(正直に自分の心の中を語り、相手に自分の思いを伝えること)が大切であることも教えているのです。
\『愛』(^▽\) キャッチー自己開示し、眺めのいい部屋を!!

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