★『生きた化石』 カブトガニはカニでなく、クモの仲間?(゚ロ゚;)
2005年 11月 27日

Tachypleus tridentatus
節足動物門:節口綱:剣尾目:カブトガニ科
約5億7000万年前の三葉虫から進化し、2億年前のジュラ紀からその姿を変えず生息し続けているので「生きた化石」と呼ばれている。
世界に分布するカブトガニは二属四種(リムルス属・タキプレウス属 / カブトガニ / アメリカカブトガニ / ミナミカブトガニ / マルオカブトガニ) 日本種(カブトガニ=タキプレウス・トリデンターツス)は世界最大で、雄は全長70cm、雌で85cmに達する。
生息地は、瀬戸内海沿岸と九州北部沿岸の一部です。(瀬戸内海の中国側沿岸では、岡山・広島・山口県、四国側では、愛媛県などの遠浅の海岸地帯)。
1950年代頃までは数多く生息していましたが、1960年代以降、臨海工業地帯が作られ、海岸の埋立て、工場の廃液などによる海水の汚染で激減した。現在、絶滅の危機に瀕している。(環境省カテゴリーの絶滅危惧1類(CR+EN))

カブトガニは名前や形からしてエビやカニの甲殻類と間違われますがクモやサソリの仲間で、節足動物剣尾類(尾剣を持つ仲間)に属します。
*節足動物はエビ・カニなどの甲殻類、クモ・サソリ・ダニなどのクモ類、チョウ・トンボなどの昆虫類、ムカデ・ヤスデなどの多足類など分類される。
●頭に触角がない。
●頭胸部には六対の胸肢がある。
●胸肢の第一対は鋏角(はさみ状)になっている。
●呼吸は鰓書(えら)でする。これは、クモの呼吸器・肺書とよく似ている。
●動物の類縁関係を知る手がかりとされる血清は、クモ類に一番よく似ている。
幼生(ようせい)、亜成体(あせいたい)、成体の3段階に分かれる

産卵直後の卵の大きさは約5mm
5週目には約6.5mm

大きさは約8mm
(三葉虫型幼生となる)

脱皮し、尾剣の長さは全長の約1/3になる。
↓
5歳には約150mmになる。

毎年1回脱皮
6歳には170mmになる。
14歳には580mmになる。
亜成体までは全部メス型。

脱皮ごとに約1.2~1.3倍の割合で成長。

オス、メスの区別がつく。
寿命はやく20~25歳

★国内最大の全長79・5cm、5kgのカブトガニを捕獲 (゚゚;)

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参考・出典:西条市のカブトガニ
「カブトガニ・生きている化石」藤原伴次著