★エチゼンクラゲの生態は?古名は「若狭クラゲ」?(゚゚;)エ~
2005年 10月 28日

日本最大のクラゲ
学名・・Stomolophus nomurai
英名・・・・・・Nomura's jellyfish
重さ・・・・・・・・・・・100~200kg
分布・・・東シナ海、朝鮮半島沿岸
傘の直径・・・・・・・・・40~100cm
体色・・・・・・淡褐色・灰色・薄桃色
日本近海に発生する最大のクラゲ。東シナ海で生まれると考えられており、対馬海流に乗り日本海を北上し、一部は津軽海峡を抜けて太平洋でも見られる。
外観はグロテスクで、傘の直径が2m以上の大きなものもいる。傘下に多数の口腕を持ち、体色は灰色・褐色・薄桃色等の変異がある。
刺胞(しほう)は弱いのか、人が刺されたという話はほとんど聞かないが、船上でクラゲを処理した職員から「アカクラゲほどではないけれど、肌が赤くなって痛くなったり、かゆくなったりした」という報告もあるので注意が必要だ。
ここ数年、温暖化の影響で海水温度の上昇、エチゼンクラゲが大発生。一隻あたり100匹以上のエチゼンクラゲが掛かり、網が破れたり、クラゲの毒で魚が変色、重みでつぶれるなどの被害が相次でいる。

(Yomiuri news)
名前の由来は1920年に福井県水産試験場長の野村貫一さんが新種のクラゲを採集したのがきっかけ。発見場所は現在の福井県高浜町沖で、実際の古名では「越前」ではなく「若狭」だが、なぜか「エチゼンクラゲ」と命名された。
今月、福井県水産課は「福井が発生地と誤解され、イメージダウンにつながる」と魚協などの関係機関に対し、「大型クラゲ」と呼び換えるよう、要望している。
水産庁などの文書では呼び換えを開始したが、マスコミでは相変わらず、「エチゼン」が主流のまま、ありがたくない“冠名(かんむりめい)”に苦労する日が続いていると言う。

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