★ワニ:HIVウィルスも撃退するワニの強力な免疫組織(゚゚;)
2005年 09月 17日
(exite news 2005.8.17)
[シドニー 16日 ロイター] オーストラリアのトロピカルノースで、科学者たちがワニの血を採集している。は虫類の免疫組織にHIVウィルスを殺す性質があるという実験結果が出ており、人間用の強力な抗生物質が開発できるのではないかと期待が寄せられている。
ワニの免疫組織は人間よりもはるかに強力で、過酷な縄張り争いで大きな傷ができたり四肢を失ったりした場合にも、生命にかかわる感染症を未然に防いでいる。
「彼らはお互いに脚を切り裂きあいます。そして大量の微生物がいる環境にあっても、たいへん速いスピードで回復し、細菌に感染することはほとんどないのです」アメリカ人科学者マーク・マーチャントは言う。
1998年に行われたワニの免疫組織の調査の結果、は虫類の血に含有されるいくつかの蛋白質(抗体) は、黄色ブドウ球菌や金ぶどう球菌のようなペニシリンに対して抵抗力を持つ細菌をも殺すことができることが判明した。
オーストラリア人科学者アダム・ブリトンは、それはHIVウィルスを殺すのに人間の免疫組織以上に強力なパワーを発揮するとロイターに語った。
「HIVの試験管にワニの血清を加えると、人間の血清よりも目覚ましい効果を発揮します。ずっと大きい数のHIVウイルスを殺すことができるのです」彼はダーウィンにあるワニ園で語った。ここは観光施設と研究所を兼ねている。
ブリトン曰く、ワニの免疫組織は人間のものとは違う働きかたをする。感染が起こった際に、即時バクテリアに直接攻撃するのだ。
「ワニの免疫組織はバクテリアにくっつき、引き裂いて爆発させます。バクテリアの脳に銃口をつきつけて引き金を引くようなものです」
この10日間、ブリトンとマーチャントは野生および研究所のワニから注意深く血を採集している。塩水種・淡水種の両方だ。ワニを捕獲し、強力なあごを紐で縛ったあと、頭部のうしろにある大きい静脈から血を抜く。
「頭のすぐうしろの大静脈と呼ばれる血管です。針を直接刺すだけですからとても簡単ですよ。これで大量の血を入手することができます」ブリトンは言う。
科学者たちは強力な抗体を抽出するのに充分なワニの血を集め、ゆくゆくは人間用の抗生物質を開発することを望んでいる。
「私たちは経口薬を開発できるかもしれません。傷に直接使用できる抗生物質の可能性もあります。たとえば、皮膚に症状が現れる糖尿病潰瘍といったような病気の治療薬など」マーチャントは言う。
しかしながら、ワニの免疫組織は人間にとってはあまりにも強力すぎるので、相応の調整が必要になるかもしれない。
「まだまだ研究は始まったばかりです。市場に何かを出すことのできる段階に至るまでには、何年もかかるかもしれません」
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