★危ない通説★年輪が広くなっている方が南とは誤りだった
2005年 10月 11日
年輪が広い方が南というのは誤り!!
樹木は南側から日が当たり暖かなため成長が促進され、年輪の幅も広くなる。それゆえ、「年輪の幅が広くなっている方が南、狭い方が北である」という通説は誤りです。
なぜ、誤りか?
年輪気象学によると「木曾ヒノキの場合、成長を開始する前の冬から春にかけての気温が高いほど、また前年の成長期の夏に気温が低いほど成長が良かったと言う。(詳細はこちらで)
つまり、暖かな環境が植物の生育を促進させるとは一概に言えない。細胞を成長させる養分(根から吸収される養分や水分、葉の光合成で作られる養分)も幹を一直線には通過せず、らせん状または扇状に流れており、南側だけがより早く成長するとは考えらない。
またその他の調査で、斜面に生えて樹木は谷側へ傾斜しないように成長するため、谷側の年輪の幅は広く、山側の幅は狭い。針葉樹林は斜面下方の幅が広くなり、広葉樹林では上方で広くなっているという報告もある。
樹木は切断した位置で
年輪の幅は異なっていると言う!!
このことから、年輪の幅から方位を知ることなどできないことがわかる。この通説をサバイバルに生かすことは非常に危険だ。
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参考:年輪気象学/wikipedia/tree ring dating