★マレーグマの面白い生態と絶滅の危機||||( ̄ロ ̄;)|||||
2005年 09月 27日

- 英名: Malayan Sun Bear
学名: Helarctos malayanus
体長:1.1-1.4 m(成体)
体重:オス27-65 kg メスはオスの体重の20-30%減(成体)
寿命:動物園での飼育では最長28年、野生のケースは不明
生息地:熱帯や亜熱帯の森
分布:中国南部・マレーシア・カンボジア・タイ・ラオス・ミャンマーボルネオ・スマトラ


マレーグマは世界一小さなクマで、胸元の金色の三日月模様が特徴だ。かわいらしい外見にもかかわらず、非常に危険なクマである。
虎のような大きな捕食者から攻撃されても、鋭く長い鎌型の爪、不相応に大きな犬歯、そして強靭なあごで反撃、相手に重傷を負わすことができる。
その上、長い爪で地面を掘ることも、木登りも得意だ。また、折れた枝を集め木の上に巣を作る。その巣はオラウータンのものと類似している。
彼らは夜行性で、日中は日光浴や木の上のベッドで寝て過ごします。移動は通常一組になって行い、時折、日中探しまわることもある。

主食は果物、蜂蜜、昆虫、トカゲ、鳥、ミミズ、小さな齧歯動物、緑の植物や根と雑食性だ。長い舌を上手に使い音を立てて蜂蜜や昆虫を食べ、硬いココナッツの実も強靭なあごで噛み砕き食べてしまう。
また近年、マレー半島では森林を伐採し、農地に開拓にしたため自然は破壊され、食源は激減した。飢えのため、プランテーションで育てている、ココヤシ、バナナ、ココアを食べてしまい、農民に射殺されるケースが増加したと言う。

一定の繁殖期はなく、メスは3才になると最初の交尾を行う。交尾は2日から1週間。妊娠期間はおよそ95~100日。地面や木の巣で1~2匹産む。赤ちゃんの平均出生時体重は、10.5-12オンス(300-400g)。
生まれたばかりの赤ちゃんは盲目で無毛、皮膚は透けていて無力である。その成長は早く、生後1~1.5ヶ月には母親と食物を探しまわることができ、1.2~2.5年間親子で過ごす。

マレーグマは世界でも珍しい動物の1つであり、絶滅の危機にあるとIUCNは報告している。その原因はアジアの伝統的医療において、民間薬としてクマの脂肪、胆嚢(たんのう)、肉、足、脊髄、血、骨まで使うため。
またクマのアントレ(前菜と肉料理の間に出る料理)はレストランで人気があり、特にマレーグマ足はスープは台湾で好まれるためとも言われています。
その上、クマの乾燥胆嚢は金の18倍の価格で売買されており、ぺロイン並みの儲けがあるとのこと。乱獲を止める手立てはないと言う。

★困ったポーズで人気上昇中のマレーグマのツヨシ君(゚゚;)

TOP
最新のトリビア記事を読む
Malayan Sun Bear Research and Conservation in Indonesia