★キラキラ光ってい粘着性のしずくは何だろう?(゚ロ゚;)エェッ!
2005年 08月 31日
ツチボタルの幼虫
双翅目キノコバエ科
ヒカリキノコバエの幼虫
生息地域:オーストラリア・タスマニア・ニュジーランド
生息場所:洞窟・湿度の高く暗い岩場・洞穴・廃トンネルなど
(*双翅目とはアブ・蚊・ハエなど/土ボタルは4種類あり)
メスの成虫は約120個の小さな球状の卵を産みます。産卵直後の卵はクリーム色をしており、受精した卵は2、3時間後赤茶色に変色します。孵化までの日数はおよそ20日。
孵(かえ)った幼虫はすぐに可視光を発します。大きさは2mmほどですが、9ヶ月かけて2~3cmほどに成長する。
天性で孵(かえ)るとすぐに天井に這(は)い上がろうとしますが、その途中で先に孵(かえ)ったツチボタルの幼虫やクモに食べられてしまい、生き残れる幼虫は少ない。
幼虫は粘着性のある糸を体内から出し、しずく状の玉となってつらなり青緑色に発光します。(つらなり合った1本の糸の長さは20~30cm)
発光はルシフェリン、発光酵素、アデノシン三リン酸・酸素などの化学反応によるもので、幼虫のマルピーギ氏管(排泄器官)末端部で行われ、蛍(ほたる)のような点滅型でなく、光り続けます。
これは餌となる虫をおびき寄せるためであり、常時発光しているわけでなく、空腹になると発光し満腹時には発光しません。
発光により集まってきた虫は、粘着性の糸にかかり、糸に含まれる化学物質によって体が麻痺(まひ)していまいます。
幼虫の成長は遅く、さなぎに変態するまで9ヶ月位かかります。さなぎの大きさは15~18mm、羽化までの日数は約12日。
オスはメスが羽化を待ち、羽化しかけているメスはオスを呼ぶフェロモンを発し、その後、発光によりオスを引きつけます。またオスにも弱い発光があるとも、その機能はないとも言われており、明らかにはされていません。
成虫には口がなく、交尾・産卵を終えると死んでしまいます。その寿命は2、3日。口がないのは産卵した卵を成虫が食べないようにするためであるという学者もいます。
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