(写真+動画) NY地下鉄転落死事件、写真掲載の真相
2012年 12月 07日
カメラマンが救命と弁明2012.12.6
source:cnn
米ニューヨーク市の地下鉄線路に男性が転落し、列車にひかれる直前の写真を地元紙が掲載し物議を醸している問題で、写真を撮ったフリーランスのカメラマンは5日、カメラのフラッシュを激しく使い列車運転士に非常事態を告げるための救命行動だったと反論した。
写真を掲載したニューヨーク・ポストへの投稿で主張した。カメラマンのウマル・アッバシ氏は撮影を批判する人々は論点を理解していないと強調。「撮影は偶然だった」「対象は意識していなかった」「ただ入線する列車を見ていた」などと述べた。フラッシュを多数使い、列車の減速を運転士に求めたとも弁明した。
カメラの画像は事務所に戻る前には確認しなかったともし、メモリーカードはニューヨーク市警に捜査資料として提供したとも明かした。事件は3日に起きたが、ポスト紙は4日の紙面で「命運尽きる」「突き落とされて線路に転落、死亡寸前の男性」の衝撃的な見出しと共に掲載していた。
事件はマンハッタン中心部タイムズスクエア付近の駅で発生。線路から必死にはい上がろうとホームに手を伸ばした58歳の男性が列車にはねられ、運ばれた病院で死亡した。調べで、男性と口論していたホームレスの男(30)が突き落としたのがわかり、5日に訴追事実の認否の審理が開廷した。第2級殺人の罪に問われている。
ポスト紙の写真掲載は、短文投稿サイトのツイッターなどで無神経、不適切、病的な無関心などの批判を浴び、アッバシ氏はなぜ助けなかったのかなどとの意見もあった。ポスト紙の報道モラルを踏み越えた過去の記事なども取り上げられていた。
韓国人男性見殺し、NYの非情2012.12.6
source:chosunonline
もしあなただったらどうする―。ニューヨークの街がある事件をきっかけに騒然となった。
事件は3日に起きた。韓国人男性のハン・ギソクさん(58)がニューヨーク・マンハッタンの地下鉄駅で黒人男性(30)に押されて線路に転落し、電車にひかれて死亡したことがきっかけだ。ハンさんはホームで乗客に暴言を吐き暴れていた男を制止しようとして命を落とす結果となった。
事件への関心が高まったのは翌朝のことだ。タブロイド紙のニューヨーク・ポストが電車にひかれる直前のハンさんを撮影したフリーの写真記者の写真を掲載したからだ。写真の中のハンさんは胸の高さにあるホームに腕を乗せたまま、ホームに入ってくる電車の方を見ていた。記事には「線路に落ちた男性はまさに亡くなろうとしている」「死の運命」という見出しが付けられていた。
最初は過激な見出しが問題にされたが、批判の矛先は次第に現場にいた写真記者や他の乗客に向いた。周囲にいた人が誰もハンさんを助けようとしなかったからだ。ハンさんが転落してから電車にひかれるまでには10-15秒の時間があったとされる。
NBCテレビの『トゥデーショー』は「写真を撮る間になぜハンさんを助けなかったのか」と批判。CNNのキャスター、ソリダッド・オブライエン氏は「あまりに衝撃的だ。あなたの親兄弟が線路にいると考えてみてほしい」とコメント。トーク番組の司会で知られるラリー・キング氏はツイッターで、写真を掲載したニューヨーク・ポストと写真記者を「嫌になる。基本的な道徳もないようだ」と書き込んだ。
写真記者は批判が殺到すると、事故当時自分はハンさんから遠く離れていたと説明した上で「(ハンさんが落下すると)人々は逃げ始め、誰も助けようとしなかった」と他の乗客を批判した。問題の写真はカメラのフラッシュをたいて電車の運転士に停車するよう伝えようとした過程で偶然に撮られたものだと主張した。
ニューヨーク・タイムズは「英雄はいないのか」という見出しの記事で「あなたが線路に落とされたらどうなっていたか。その黒人男性のそばに立っていたらどうなっていたか」と問い掛けた。当時現場に居合わせた乗客は「自分は間違っていない。事件については話したくない」と語ったという。別の乗客(49)は「ハンさんは良かれと思っての行動があだで事故に遭った。人間1人助け上げる力のある人が誰もいなかったというのか」と嘆いた。
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