★ウォーキング⇒「上がり坂」「下がり坂」に別の効果が!!
2005年 02月 23日

「上がり坂」「下がり坂」に別の効果がある!!
オーストリアの研究者は坂を下りる運動には上る運動とは別の効果があり、糖尿病患者に向いているとの結果を米心臓学会の会合で発表した。
被験者は45人、アルプスのスキー場で、運動不足気味の大人のグループに片道だけリフトを利用する山歩きを続けてもらい、血糖値やコレステロール値を測定したという。
最初の2カ月間は毎週3-5時間山道を上り、リフトで戻る運動を繰り返した。続く2カ月間は、リフトで上ってから歩いて下るように切り替えた。

上りの運動・・・・中性脂肪を減らすのに効果的
下りの運動・・・・・・・・・・・血糖値が顕著に低下
上り下がり運動・・コレステロール値改善に効果的
下りの運動では上りに比べ、血糖値が目立って低下することが判明したという。逆に、血液中のトリグリセライド(中性脂肪)を減らすには、上りの運動の方が効果的だった。コレステロール値は、上りと下りの両方で改善することが分かったという。
上りと下りでは筋肉の使い方が違うため、異なった効果が出るとみられる。チームでは、「糖尿病患者で上りがつらいと感じる人にとっては、下り坂の方が楽なうえに、血糖値も下がりやすく、向いているのでは」と、下り坂歩きの効用を強調する。
フロリダ州の循環器科医師、ジェラルド・フレッチャー氏は、「職場がビルの中にある場合、目的に応じ、エレベーターと階段を使い分けることもできる」と研究を評価する。ただ下り坂には、ひざに負担がかかりやすいという問題点もあるので注意が必要だ。フレッチャー氏は「ひざを傷めずに下り坂運動のできる運動器具や用具を、もっと増やすべきだ」と語っている。
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