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2005年 02月 05日

『違った視点で眺めてみよう!』
(はじめから)
精神科医をやっています。普段患者さんと関わる中で、「ああ、この出来事や、この症状をこういう風に捉えられれば、もっと楽になれるのに・・」と思うことがよくあります。 でも、困ったことに、苦しい見方で物事を見る歴史が長ければ長い人ほど、新しい視点で眺める自分を採用するのは難しくなってしまいます。
なぜなら、簡単に楽になってしまったら「今まで苦しんできた自分は一体なんだったのか?」という、新たな「苦しみ」が出てきてしまうからです。その苦しみは、今まで苦しんできた時間の長さに比例しますから、困った状況下で長く苦しんでいる人ほど「そう簡単に良くなってしまうわけにはいかない」という、悲しいジレンマが生じてしまいます。
そこで、「こういう風に考えてみては?」という形で何かをアドバイスするときは、「あなたの今までの視点は間違っていたんですよ。」という雰囲気でなく、「今までのあなたの視点に、こういう視点を加えてみると、良いことが起きるかもしれないですね。」という雰囲気で伝えることが大切、と言われています。そうすると、その人が「ああ、そうだったのか」と、がっかりさせることを、限りなく少なくすることができるからです。
そもそも、困っている人に何らかのアドバイスを行うことは「クイズの答えを教える」ことと、多少重なる面があります。「教えてくれてありがとう」という感謝の気持ちだけではない、しいて言うなら「教えやがって・・」という「恨み」に似た気持ちが生じてくることも、ごく自然なことです。(クイズの場合は、当然後者の割合が強くなりそうですが・・)
このサイトが、皆さんに「何となく楽になれた」という喜びと、少々の「がっかり」を感じさせられればいいな、なんて意地悪なことを考えています。
『違った視点でみてみよう』に立ち寄ってみて下さい。
「投影」について・・・その1
(カテゴリ⇒対人関係の悩みをこう見てみようから )
こんな会話の状況を想像してみて下さい。
とあるカップルの朝食の風景。男は黙々と食事を取っており、女はその姿をチラチラと眺めている。数分後、女は手を止め
女 「ねえ・・・何か怒ってる?」
男 「(食事の手を休めず、目も合わせず淡々と)怒ってないよ。」
女 「・・・怒ってるでしょ?」
男 「(男も手を止める。やや不機嫌そうに)怒ってないって。」
女 「(口調をやや荒らげ)嘘ばっかり。怒ってるじゃない。」
男 「(テーブルを叩き)お・こ・っ・て・ねーよ!!」
女 「(なだめるように)ねえ・・私は大丈夫だから、何を怒ってるのか教えて?」
男 「何言ってるの?大丈夫って何?お前が怒らせたんだろ。お前だって怒ってんじ
ゃん。」
女 「私は怒ってないわよ。ほら、やっぱり怒ってたんじゃない。テーブルなんか叩い
て。」
男 「(男も、ここまでしてしまったら怒っていると認めないわけにはいかず、しかし、
何となく割り切れない気持ちを抱きながら)・・・もういいよ。(と食事を再開する)」
この会話の中で起きていることは一体なんでしょうか?
「投影」について・・・その2
「投影」について・・・その3
先生の良かった記事にも
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