★チョコレートは苦くて辛い健康飲料だった?「(´へ`;ウーム
2005年 02月 01日
チョコレートの原料、カカオは紀元前2000年頃、中央アメリカで栽培され始めた。メキシコでは、マヤ文明が栄えた7、8世紀頃、カカオは非常に貴重なものとされ、カカオの神も存在した。その頃の遺跡からはカカオの絵柄が施された石像も発見されている。
また16世紀、強大な勢力を誇っていたアステカ族の皇帝モンテスマはチョコレートを好み、黄金の杯で毎日50杯も飲んでいたという。
(1)カカオ豆を砕き、水を入れ煮出す。
(2)冷ました「カカオ水」にとうがらし、バニラ、トウモロコシ、きのこを混ぜる。
(3)最後にコショウを加え味をととのえる。
古代のチョコレートのお味は現在の甘いチョコレートの味とはほど遠く、苦くて辛いものだった。
2002年、ベリーズで発見された紀元前600年~西暦250年の間のマヤの水差しだ。この水差しの中にカカオが発見され、チョコレートを入れて飲んだことが推察された。
1519年、スペイン人のフェルナンド・コルテスらがメキシコを侵略。コルテスはアステカの人々が愛飲するチョコレートに疲労回復効果があることを知り、兵士たちに飲ませたという。
その後、コルテスらはアステカの財宝とともにカカオを持ち帰り、スペイン国王カルロスに献上した。カカオがスペインに持ち込まれてからも、アステカ族と同じようにして飲んでいたという。(砂糖は加えずに)
ヨーロッパ諸国に広まったのは、17世紀に入ってのことだった。
チョコレートはスペインからイタリア、フランスを経てヨーロッパ全土に広まった。特に宮廷や教会など上流社会で人気を集めたが、まだそのころも、ドロドロとした濃い飲料だった。
その後、コショウの代わりに砂糖が加えられることで、チョコレートは甘く美味しくなった。『ショコラーテ』と呼ばれ、貴婦人の間で大変なブームとなり、1700年代にはヨーロッパ各地にチョコレート工場が誕生した。しかし味はよくなったものの、相変わらずざらざらとした舌触りの悪いものだった。
その後、オランダのヴァン・ホーテンがカカオに含まれる脂肪分を取り除くことを発見し、飲みやすくすることに成功した。ホーテンの発明以来、チョコレートは急速に発展を遂げ、1840年にはイギリスで固形チョコレートが発売され、1876年にはスイスで初のミルク入りの板チョコが誕生した。
管理人の何よりも励げみとなる、応援のクリックをお願いします!