★自殺に見せかけた他殺、偽装工作の見破り方o(-_-;*)
2005年 01月 18日
推理小説や刑事ドラマで、かかせないのが偽装工作だが、実際の犯罪現場でも犯人が犯罪を隠蔽(いんぺい)するために行うことも少なくない。偽装の仕方もいろいろある。例えば、顔見知りの犯行を単なる物取りの犯行にみせかけたり、自分のアリバイをつくるため、犯行時間がずれるように細工したり、他殺を自殺にみせかけたりするなど。年々、偽装工作も巧妙になっているという。
偽装工作をした場合、通常の場合に見られない矛盾点が出てくる。現場検証をする警官は下記の点を注意しているという。(その一部を)
●第一発見者の証言と現場の状況に矛盾がないか?
●現場が必要以上に荒らされている。
●タンスや引出しなどが物色されているのも金品が盗まれていない。
●格闘した跡はあるのに、被害者の着衣が乱れていない。
●現場の荒らし方は単純なのに、逃走経路がつかめない。
このような点がある場合、偽装工作を疑い、より慎重な捜査を行うという。
推理小説で最も多いトリックが「他殺に見せかけた自殺」で、これに成功すれば完全犯罪が成立することは言うまでもない。実際の検視においても死因が自殺か他殺かを特定することは重大なポイントとなる。しかし、自殺か他殺かの鑑定が難しいケースも多く、自殺説と他殺説かの鑑定が真っ二つに割れることもあるそうだ。
(基本的な鑑定方から)
◆傷が比較的に浅い。
◆傷が利き腕で行える範囲である。
◆傷をつけた方向が自分できる向きである。
◆衣服の上から刺したり切ったりしていない。
◆首、心臓部、腹部、手首などにためらい傷がある。
◆凶器は握っているか、近くに残されている。
◆手に血がついている。
◆亡くなったであろう場所から移動していない。
◆銃を握っているか、近くにある。
◆利き腕で撃てる範囲や方向から弾が体内に入っている。
◆銃創が1つしかない。
◆利き腕や袖に、銃を撃った時の火薬がついている。
◆頭部、口腔部(こうくうぶ)、心臓部など致命傷になるところを撃っている。
日本では自殺の半数以上が縊死(いし)つまり首吊り自殺であるという。しかし一見、首吊り自殺にみせた他殺も少なくないそうです。
◆吉川線がある死体は他殺である。
「吉川線」とは法医学者の吉川博士が発見したもので、首にできたひっかき傷のことである。他殺の場合、首をしめているロープを首からはずそうと必死でロープをつかもうとする時に、首にひっかき傷=「吉川線」ができることが多いからだ。
◆首吊り自殺の場合⇒ロープは2、3周巻いてあることが多い。
◆絞殺の場合⇒ロープは1周しか巻いてないことが多い。
◆決定的な違いは死亡した失禁(しっきん)跡。
首吊りなら死体の真下に失禁跡がある。失禁跡がなければ被害者は別の場所で殺され、木に吊るされたことになる。
他にも顔面のうっ血状態や死斑(しはん)の現れる身体の部分によっても絞殺と自殺とでは明らかな違いがあるそうだ。こうした自殺の時、他殺の時に見られる特徴と変死体を照らし合わせて判断しているという。
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