★くしゃみをした人に何と言うか?世界では?日本では?
2004年 12月 24日
英語圏・・・・・・「ゴッドブレスユー」(神のご加護がありますように!)
ドイツ・・・・・・・・「ヘルフ・ゴッド」「ゲズトンハイト」(お大事に!)
フランス・・・・・「デュー・ヴ・ベニス」(神のご加護がありますように!)
スペイン・・・・・「サルー」(お大事に!)
イタリア・・・・・・「サルーテ」(お大事に!)
韓国・・・・・・・・・「エイチ」(近親者のみに使う・・・お大事に!)
イスラム・・・・・「シュクル・アル・ハムドリッラ」(神をたたえよ!)
ロシア・・・・・・・「ブッチ ズダローヴィ」(お大事に!)
スペイン語やイタリア語は「サルー」、「サルーテ」(健康)という言葉を使う。これは風邪との関連から「お大事に!」という意味にとれるが、どうやら、もともとはくしゃみの魔力を避けるためのおまじないであった。というのもインド・ヨーロッパ語族の人々はくしゃみを霊的なもの、吉凶をともなうものと考えていたからだ。
ホメロスの「オデェッセイ」には長い冒険の旅から戻ってきたオデュッセウスが故郷に戻ったとき、その知らせを受けた息子が大きなくしゃみをして吉兆を告げたと書かれている。
インドの最古の本「リグ・ヴェーダ」にはくしゃみをした時のおまじないについて、詳しい記述があるという。くしゃみには不思議な魔力がひそんでいるとの信仰があったことがうかがえる。
現在の日本にはくしゃみをした時に「お大事に!」とか「仏様のご加護が・・」なんて言う習慣はありませんよね。ところが調べてみるとあったのです。それもすごい言葉が・・・。
民族学者の柳田国男氏は、もとは噂の悪意を祓う(はらう)ための言葉だったと語る。昔はくしゃみをすると、そばにいる者が急いでこのまじないを唱える習わしがあったのだそうだ。「くしゃみ」の語源もこのまじないの言葉「くそはめ」(糞を食める)に由来するのです。
徒然草第47段の中にも記述が・・
ある人が清水寺にお参りに出かけたとき、途中で高齢の尼僧と一緒になった。その尼が道すがらずっと「くさめくさめ」と唱えながら歩いていくので、不思議に思い、「尼様、どうしてそのように、くさめくさめ、と唱え続けていらっしゃるのですか。」と聞いたのだけれど、尼はぜんぜん返事もせず、そのまま唱え続けていた。繰り返し質問されて、尼僧は少し立腹したようで、「ああ、もう(大切なことをしているのだからうるさくしないで)、くしゃみをした時、こういうふうにまじないをしないと、くしゃみをした人は死んでしまうと言われているんです。
言って悪意を祓ってあげますか?
流行るかな??
管理人の何よりも励げみとなる、応援のクリックをお願いします!