★ほとんど知られていない珍鳥「キウイ」の面白い生態!!
2004年 12月 19日
キウイはニュージーランドに生息している。飛ぶことができず、他の鳥と比らべ嗅覚は退化しておらず非常にすぐれている。また、巨大な卵を産むことなど謎の多い鳥だ。
マオリ人がニュージーランドにたどりついて頃は1200万ものキウイがいましたが、1930年までにキウイの数は500万までゆっくり減少し、今日では5~6万羽しか残っていません。その数はさらに急減しています。
主食はミミズ、虫、クモ、バッタなどの昆虫および果物
通常、キーウィは地面に掘った穴に住んでいるが、岩の割れ目、丸太の下、あるいは木のくぼみなどに住むこともある。夜、巣穴の掃除をし、そこで眠り、翌日には新しい穴へ移動する。穴内部には柔らかな葉、草および苔の雑然と並べられ、入り口は小枝などで覆い隠している。
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キウイは夜行性であり、捕食するのに、夜では目がきかなくなるため、嗅覚(きゅうかく)を頼りにミミズなどを捕食する。鼻穴もなんとくちばしの先にあるのだ。ニュージーランドの森では夜間、キーウィが虫を探索しているうちに鼻孔に詰まり、それを取り除こうとするおかしな鼻息を聞こえるそうだ。
キウイは年間2、3個の卵を産む。メスは産卵を終えると巣穴からでていってしまいます。そこで卵を守るのはオスで、孵化(ふか)までなんと2ヶ月半も温め続けます。それは、卵が巨大で、キウイの体温が38度と普通の鳥類よりも2度低いため、孵化までに長い時間を要するのです。
メスは1回目の産卵からほぼ1ヶ月半後、再び産卵をする。また、あまり知られていないことだが3度目の産卵をすこともある。このキウイのカップルは生涯を共にし、30年も暮らした例もあるという。
写真の白い卵がキウイの卵で、茶褐色の卵はにわとりの卵
普通の鳥の卵の大きさの6倍。
ダチョウの卵は体重の2%だが、
キウイの卵は体重の平均20%
上の写真を見れば、いかにキウイの卵が大きいかがおわかりになるでしょう。卵が巨大なため難産であり、メスは卵の重みを耐えられなくなると、時々冷たい水につかったりして負担を軽減させる。産む直前になると、胃に食べ物の入るスペースがほとんどなり、卵が全身を満たしている状態となり、2、3日食べることはできないのだ。
キウイは昔はもっと大きな鳥であったという説がある。進化の過程で体は小さくなったが、卵の大きさは変わらなかったという。なぜ変わらなかったかという点は解明されていないそうだ。