★必読⇒ハロゲンヒーターの安全テストで怖い結果が・・
2004年 11月 30日

(滋賀県立消費生活センター11月発表)
価格も手ごろ、 灯油を補給する手間もいらず、 空気を汚さない暖房器具として、 ハロゲンヒーターが人気を集めている。 扇風機のかたちをしたものなど意外性のあるデザインの商品が多いのも人気の秘密の1つ。 一方、 商品に問題があったり、 消費者が誤った使い方をしたため事故や火災が起こったとの報告も見られる。 そこで、 滋賀県立消費生活センターにより、 ハロゲンヒーターを中心に電気ストーブ8銘柄の電気用品安全法に基づく表示がされているか、 安全性や暖まりかたなどのテストが行われた。
法律に基づく表示は、 どの製品にも正しく表示されていた。電気用品安全法に基づく表示は、 全商品とも本体表面に正しく表示されていた。 また、 安全性について認証する第三者認証マークであるSマークは5商品に示されていた。
使用中、 持ち運び用の取っ手が50℃以上になった商品も、使用中の状態で各部位の温度を測った。 どの商品もスイッチなどのつまみや押しボタンは比較的低い温度だったが、 持ち運び用の取っ手が50℃以上になるものも見られた。
どのストーブも30℃~40℃の温度になった。
ストーブからの熱があたる床は、 どのストーブも30℃~40℃の温度になった。 発熱体が高い位置にある扇風機型の場合、 ストーブから80㎝くらい離れた床が最も高くなったが、 その他の型ではストーブの直近の床が最も高くなった。
すれば、 下に敷いたじゅうたんが燃えてしまう危険性。
転倒時、 全商品の転倒OFFスイッチが作動した倒れた際、 電源を自動的に切る転倒OFFスイッチが全商品についていた。 ストーブをじゅうたんの上に置きスイッチONの状態で倒したところ、 全商品で転倒OFFスイッチが働き、 下に敷いたじゅうたんが燃えることはなかった。
ただ、 転倒OFFスイッチには転倒中でも電源復帰操作 (底にある転倒OFFスイッチのボタンを押しもどす) すれば電源ONとなり、 ストーブが熱くなるタイプのものがある。 今回テストした商品のうち2銘柄でこのようなスイッチがついていた。 このタイプのスイッチがついているストーブを転倒させた状態で電源復帰操作すれば、 下に敷いたじゅうたんが燃えてしまった。
上にかぶせた布が燃えたストーブはなかった使用中の熱くなったストーブに、 幅10㎝、 長さ1の綿布を上からかぶせるように10秒間密着させてみたが、 綿布が燃えたストーブはなかった。
直近の温度が100℃を超えるものもあった。
従来型やタワー型では直近の温度が100℃を超えるものもあり、 扇風機型よりも高かったが、 50㎝離れたところからでは扇風機型の方が高い傾向がみられた。
JISの基準では、 「発熱体からの距離が70㎝のとき、 放射温度が8℃以上、 上昇すること」 となっているが、 今回測定した全商品は70㎝離れたところで室温 (20℃) よりも10℃以上高くなり、 JISの基準を満たしていた。
今回テストした全商品には、 電気用品安全法に基づく表示が正しく表示され、 取扱説明書などもついていた。 使用前にこれらの表示や説明書に十分目を通し、 正しい使い方を理解する。
各部の温度測定や転倒時の安全性テスト、 布架けテストでは特に問題のある商品は見られなかった。 しかし、 温度測定では、 持ち運び用の取っ手が50℃を越し、 使用中や使用直後に持ち上げると熱く感じるものもあり、 注意が必要。
また、 布架けテストでは、 架けていた時間が10秒間と短かったため布は燃えなかったが、 洗濯物などが長時間触れたりすると火災の恐れもあると思われる。
全製品に転倒OFFスイッチがついており、 どれも正常に作動したが、 転倒状態で電源復帰操作すれば電源ONとなって熱くなるストーブがあり、 購入時に注意が必要。
ストーブの直近はもちろんのこと、 50㎝離れたところでもかなり高い温度となるので、 長時間使用することによる低温火傷の注意が必要。
今回テストしたハロゲンヒーターを中心とした電気ストーブは、 部屋全体を暖めるタイプではなく、 必要な時にスイッチを入れると熱源であるランプの光があたる範囲がすぐに暖まるタイプのもの。 他の暖房器具とうまく組み合わせて安全かつ効率的に使用することが望まれる。
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