★ボタン電池の誤飲、こんな症状が・・・米国での対処法は?
2004年 11月 29日

(熊本県消費生活センター発表)
電池が体内の気管の粘膜に密着すると、 電流が流れ組織が腐食する。 特に食道内では早い時期に化学やけどが起こり、 放っておくと潰瘍になったり、 穴が開いたりする場合もある。 一方、 電池の表面も溶け出し中身が出てくる。 電池の中身は有機溶媒・亜鉛・マンガン・リチウム・水銀・苛性カリなどで、 このうち苛性カリは、 胃や腸を腐食させ穴を開ける。
食道にとどまると痛みが出て、 だ液が異常に多くなったり、 吐き気なども起こる。 胃や腸にとどまった場合は腹痛を起こし、 黒色便を伴った下痢をする。 また、 ニッケルによる過敏症で発疹が出ることもある。
食道や胃にとどまっている場合は、 器具を使って内視鏡で取り出す。 1カ所にとどまらずに移動している場合は、 定期的にレントゲンを撮って位置を確認し、 自然に排出されるのを待つ。 長時間1カ所にとどまっていたり、 強い腹痛や腹膜炎が起きたときは、 手術で取り出す場合もある。
電池は、 乳幼児の手の届かない場所に保管する。 万一、 誤って飲み込んでしまった場合は、 すぐに医師の診察を受ける。 そのとき、 飲み込んだ電池と一緒に使用していた電池があれば持参する。
ボタン電池の誤飲をどう対処しているか?

アメリカでは、「ボタン電池は早急に取り出す必要があるのか?」という疑問の答を得るために、国のレベルでボタン電池誤飲調査」が行われました。11カ月のあいだに114例について検討し、得られた結論は「電池が胃の中に入っていれば、内視鏡による摘出や外科手術の必要はなく、48時間は観察するだけでよいとしているそうだ。(子供の事故予防センターより)
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