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by amor1029
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★米国でも話題・・雨の中は走った方が濡れないか?No2

雨、走る、速度、雨量、Discovery Channel 都市伝説
★米国でも話題・・雨の中は走った方が濡れないか?No2_a0028694_772087.jpg

★雨の中は走った方が濡れないか?走っても同じか?
Part-2

(11月21日掲載「知識の泉 Haru's トリビア」)

2004年10月3日、米国・Discovery Channel でも
都市伝説等を検証するで取り上げています。

それを含めた逆トラバックの記事を紹介します。
とても興味深い記事ばかりです。
是非読んで下さい。


逆トラバックも参考になった方
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★米国でも話題・・雨の中は走った方が濡れないか?No2_b0013789_6261018.gif





●hitman's 香港ネット●

っていうか単純に、走った方が濡れる時間が短いから、じゃないの?…


●波動力学研究所●

(略)
走る方が水平方向+垂直方向の雨を受けて、
さらに水溜りをびしゃーとか踏んでしまうと地面から跳ねる水もある為
濡れる面積が広くなるみたい。
でも、同じ距離を歩きと走りで移動する場合で比較すると
走ったほうが圧倒的に雨に晒される時間自体が短くなり、濡れないっぽいです。

雨の中を移動する際は全速力で!=三(    *'ω')ノシ
疲れたら雨宿り!( ;; ´ ω `)=3
ってのがベストみたいですね。


●E.D.I.!嗜好サイド●

(略)
雨の中を「走っても歩いても一緒やで~~~」
とぬかして歩いているやつに
「へへん、実はこれこれこうやから走った方がええねんぞ」
とぼそっと耳打ちし猛烈ダッシュで走り去りたい!!!


●加州の空の下、音楽は流れる ●

(略)
数式も織り交ぜて侃々諤々の議論が繰り広げられている。(これも今年の10月のエントリーなので、世界的に流行しているんですかね。)
 
 科学というのは、1. 現実を単純化して重要な要素を抽出するモデリング → 2. 現実と一致しているかどうか検証する理論解析や実験 → ダメな場合は1へ戻って修正、というパターンが本質にある。今回の雨の問題でも、いかに前提条件をおくのか(1)、それが現実と一致しているのか(2)を考えるプロセスの面白みが、これだけ人の興味を引き付ける根底にあるんだろう。そこがオカルトと科学の違いでもあるんだけど。
 
 で、結論はどうなのか。最初に考えなければいけないのが、止まっている場合と走っている場合の差。上記の諸サイトの回答で何度か眼にするのが、
 
「歩くスピードが無限小の、立ち止まった状態を考えれば、走る場合との差は明確。立ち止まっている方が濡れるだろう?」
 
との内容。この内容からも明らかなように、動くことによって雨は斜めに吹きつける場合と同じになる。
★米国でも話題・・雨の中は走った方が濡れないか?No2_a0028694_782969.jpg

従って、止まっている場合は頭に降る雨を考えればよいのに対し、動いている場合は体の前面に吹き付ける雨を考えなければならない。すると、さらにいろんな問題が出てきて、前提条件の仮定がポイントになってくる。特に、最初に頭に浮かぶのが、
 
 
 「止まっている場合は頭のてっぺんしか濡れないのに、動いている場合は体の前面という広い部分も濡れるので、止まっている方が濡れない筈だ。」
 
 
との議論。つまり、「雨が降りつける表面積をどう仮定するのか?」という話につながるわけだ。残念ながら、今回の議論は歩くか走るかという議論なので、止まっている場合というのは例外的な状況になる。「歩いている状態の方が立ち止まっている状態に近いので濡れない筈だ」というのは一種の思考の罠で、速度ゼロの立ち止まった状態がその前の歩いている状態から連続的につながっていない状況下では成り立たない論理ということ。
 
 他にも面白い議論が出て来て、幾つかの考慮すべき条件に思い当たる。
 
 
・「体を傾けるのはどうよ?」: 雨の振りつける方向に体を傾ければ、立ち止まっている状態と同じで、雨に対する表面積の増加を抑えられる。ただし、現実には雨の方向も完全な平行でないから、全く前面を濡らさないわけにはいかない(これは立ち止まっている場合も同様)。体の角度の調整も難しいから、ここでは、垂直に立っている状態を仮定する。
 
・「濡れるって?」: 頭が濡れたら、重力で水がそこから垂れ出す。これで濡れる場所が広がるのでは?という質問も。これは上のTV番組の実験例のように、衣服が完全に水を吸収する素材と想定して、「濡れる量」=「衣服に含まれる水量」と仮定すれば問題ではなくなる。「一度雨水が当たったところに、また雨水が当たったら?」という質問も同様(これを2度目はカウントしないと仮定すると、もう少し難しい確率の問題に化ける)。
  
・「傘さしゃいいじゃん!」: 「傘させばいいだろ」というオチの回答もあるようだけど、これも面白い要素を含んでいる。
★米国でも話題・・雨の中は走った方が濡れないか?No2_a0028694_79458.jpg

傘の大きさが十分であるとすると、立ち止まった状態でさしている場合にはある程度の余裕があるが、斜めの雨に対しては守るべき表面積が増えるため余裕代が無くなる可能性が高い。動くスピードが上がると傘をさしかけるコントロールも狂いがちになるので、傘のガードを超えて雨が降りかけることが多くなるという論理付けはどうだろう。これは確率的な前提を置くことで吟味できそうだけど、ま、傘無しの仮定の方が問題の意図には則しているだろうから、この問題はパス。
 
・「走ると泥水を跳ね上げるだろ?」: もしも同じように水溜りに足を突っ込むのであれば、走ろうが歩こうが濡れる量は変わらない筈。でも実際には「勢いよく突っ込んだ方が濡れる」というのは、ズボンの裾等、体の上部にかかった場合の方がインパクトが大きいところにある。つまり、靴底や靴の高さレベルに跳ね上がっても濡れたとカウントされないということ。となると、ある一定(例えば靴の高さとする)以上に水を跳ね上げた場合のみ濡れるとなるので、一定スピード(=一定の運動エネルギーを持つ場合)より下ならば路面の水が問題なく、以上ならば影響するという不連続関数の問題になる。単純化するためならば、「走る」「歩く」速度の両者が基準以下とするべきか。
 
 さて、以上の前提を踏まえて考えてみる。頭が混乱しがちなのは、主に2つのメカニズムを考えなければならない点にあるのかな。絵を書くと考えやすい。
★米国でも話題・・雨の中は走った方が濡れないか?No2_a0028694_793561.jpg

体の前面に当たる雨は、霧のような状態、もしくは次のように考えればいい。あちこちに枝の突き出た森の中の小道を走リ抜ける。前方の道にある枝の数は同じなので、走ろうが歩こうがぶつかる数は同じ。つまり、通り抜ける体積、表面積が一定なので、移動距離に比例する。
 
 これだけを考えてしまうと、「走っても歩いても、同じ行程距離ならば変わらない」となってしまうが、実際は上面に当たる雨がある。こちらは、雨滴が頭(上面)の高さに降りかかる瞬間に頭が無い限り濡れることはない。つまり、一定面積に雨の落ちる確率によるため、走ろうが歩こうが濡れる量は一緒で、時間が長ければ濡れる量も増える。移動時間に比例するというわけ。
 
 ということで、常識的に考えれば与えられた問題は一定距離を走る場合と歩く場合の比較論と想定できるので、前面が濡れる確率は一緒、早く移動すればするほど移動時間が短くなるので、走る方が上面の濡れる量が少なくなるというロジック。つまり、走った方が濡れない。


●ideal break●

(略)
持論:速く動いた方が濡れない
理由は一応理論的で、ごく単純です。

歩く速度を超低速(1cm/h=0.01m/h)、走る速度を超高速(100km/h=100000m/h)に仮定してみましょう。
雨に濡れて行かなければいけない距離が10mだとすると、濡れる時間は次のようになります。

歩いた場合=1,000時間
走った場合=0.0001時間=0.36秒
どうでしょうか。1,000時間(41日以上!)雨に濡れている状態と、0.36秒だけ雨に濡れている状態、どちらが「ズブ濡れ」だと言えるでしょうか。(速度を極端にしたのはわかりやすくするためです。普通の速度でも差が出ます。


●TABASCO PEPPER●

(略)
数学的に。体の形を単純に「長方形」として考えます。(1辺10cmの正方形のモデルを使う)雨のほうを、等間隔に引いた直線で表します。(たとえば、1cm間隔)

これで1mを移動したときに、横切る縦線の数は、速度が速かろうが遅かろうが99本で同じ。つまりは体の前面が雨を受ける量は同じ。上面については、単純に雨の中にいる時間に比例します。


●Acts of Volition "A Math/Physics Word Problem"●

2004年10月3日・アメリカのDiscovery Channel でも、都市伝説等を検証する"Myth Busters"という番組で、取り上げた同種の話題、議論がコメントのやり取りされ、内容が興味深い。(ネタ元ー加州の空の下、音楽は流れる )

A Math/Physics Word Problem
by steven [8:15 PM October 3, 2004] - 110 replies
If you are walking from point A to point B in the rain, do you get more or less wet depending on how fast you walk?

Sounds stupidly simple, doesn’t it. Not so (for me, at least). Here are some things we can assume for the sake of the problem:

let’s assume you are rectangular - let’s say, 1 meter, 0.5 meters wide, and 0.5 meters deep
forget about dripping rain - any drop that hits you counts as one drop
the rain is evenly distributed and falls at a constant and consistent speed
The qestion is, over a given distance, does the rate at which you move (in a straight line, you can assume) affect how many drops of rain you come in contact with?

If you run fast, you’ll “run through” more drops, right? However, you’ll also be in the rain for less overall time (remember, we’re going a set distance).

It might help to think through the problem in two dimensions.
(長いので(略))


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by amor1029 | 2004-11-24 07:10 | サイエンス