★【【 東京スカイツリーの謎 2】】:巨大な地下がすごい(写真)
2011年 08月 30日

こんなにすごかった!!
最初で最後の公開
2011.6.18
news-gate

「東京スカイツリータウン」の地下が初公開
「大容量水蓄積槽」は高さ16mの巨大な空間

地下設備もスケールが大きい!!

地中熱利用システムの一部

雨水貯水槽のパイプ

雨水貯水槽へ続くマンホール
6月16日(木)、来年5月に開業が予定されている「東京スカイツリータウン(R)」の地下施設が報道陣に初めて公開された。先日、ついに施設概要が発表され、着々と建設が進むスカイツリー。その地下には、何と高さ16mの巨大空間が存在していたのだ!
この日公開されたのは、スカイツリータウンの空調を支える「熱供給施設」の一部。簡潔に説明すると、夜間電力と地中熱を利用して作った冷水・温水を蓄積し、日中の冷暖房に活用するという“省エネ・省CO2・高効率”に根ざした施設だ。この仕組みを活用することで、日中のピーク電力を、夏場(8月)なら通常電力より最大50%、冬場なら同じく最大52%も削減できるという。
この施設の要が、水の冷却・加熱を行う熱源設備。ここには「ターボ冷凍機」「ヒートポンプ」といった熱源機器に加えて、「地中熱利用システム」が導入された。この地中熱利用システムは、“夏は外気温より低く、冬は外気温より高い”という地中熱の特性を活かして、水を地中に敷いたチューブに循環させ、冷ましたり温めたりするクリーンな設備。
熱源機器と地中熱利用システムを併設させた事業は国内で初のケースという。熱源機器も、世界最高水準の高効率を誇り、例えば「ターボ冷凍機」は、1時間に1350世帯が必要とするのと同等の冷却能力を毎時間ごと作り出せるハイテク設備だ。
これらの熱源設備によって作られた冷水・温水は「大容量水蓄積層」に運ばれる。この大容量水蓄積層こそ、熱供給施設のもうひとつの要。高さ約16m×幅約8m×奥行約16mという巨大な空間で、そのスケールの大きさに見学した記者もただただ見上げるばかりだった。
同等の蓄積層が4層あり、その総容量は何と7000トン。25mプールに換算して、約17杯分の水が溜められるという。なお、もしもの事態が発生した際には墨田区と連携し、蓄積層の水を消防用水や生活用水として提供するという。
また、併せて公開された「雨水貯水槽」は、雨水の管理を行う設備。「雨水抑制槽」と「雨水貯留槽」に分かれ、雨水抑制槽は集中豪雨などの周辺への流出を調整し、雨水貯留槽は、蓄積した雨水をトイレの流し水や太陽光発電のパネル冷却用に再利用するための役割を果たす。
なお、9月には水の貯水が始まる予定のため、熱供給施設全体の公開は今回が“最初で最後”。スカイツリーのクリーンな側面を知る貴重な機会となった。

巨大な地下水槽はさて
何に使うのでしょう(・・???
2011.6.17
j-cast
世界一の高さばかりが注目されているけれど、東京スカイツリーの地下には何があるのか。アッと驚く構造が16日(2011年6月)に公開された。取材キャスターの井上貴博が見たその地下…。

地下1階に下りると1000台を収容できる巨大地下駐車場があり、さらに20m地下まで降りるとコンクリートで囲まれた巨大な空間が出現した。幅約8メートル、奥行き約17メートル、深さ約16メートルあり、これが4つある。完成すれば水蓄熱槽と呼ばれる水槽になり、常時約7000トン(25メートルプール17杯分)の水を貯めることができる。
いったい水を何に活用するのか。大型の熱源機器を電力消費の少ない夜間に稼働させ、水道水を夏は5℃に、冬は48℃に調節し、地上のオフィス棟や複合施設の冷暖房に使うという。これで電力使用量を半分に減らすことができる。この水は大災害時には、生活用水や消防用水に利用する計画も検討されている。
地下には節電対策がもう1つある。年間15~17℃とほぼ一定している地中の熱を利用して、地下深くに埋設したパイプに水を通して冷暖房に活用するという。

こうした省エネ意識は地上のスカイツリーにも生かされている。夜間のライトアップに使われる1995個の電球はすべてLEDで、2種類の照明を採用する凝りよう。「雅」と名付けられた江戸紫と金箔がモチーフの照明と、隅田川の水をイメージした「粋」と名付けられた水色の照明で、開業後は1日おきに夜空を彩る。

東武鉄道、東武タワースカイツリー、パナソニック電工の3社は2011年6月15日、「東京スカイツリー」のすべての照明に発光ダイオード(LED)を採用すると発表した。 スカイツリーに使われるLED照明器具は計1995台。オールLED化によって、従来の光源に比べ約43%の省エネを実現できる見込み。

地下もすごかった!!
工場のような熱供給システム
2011.6.16
itmedia
東武鉄道と東武エネルギーマネジメントは6月16日、来年開業予定の「東京スカイツリータウン」地下に設置した熱供給システムを報道向けに公開した。大量に製造・貯蔵した温冷水を循環させて同地区の冷暖房を賄うというシステムで、年間を通じた電力使用量の大幅削減を実現するという。
設備の腐食を防ぐために酸素を取り除いた「25メートルプール約17杯分」という7000トンの水道水を、(1)地中熱利用システム、(2)ヒーティングタワーヒートポンプ、(3)温水ボイラー、(4)ターボ冷凍機――によって、夏は5度に冷却し、冬は48度まで加熱する。
製造した温冷水は5器の「大容量水蓄熱槽」で貯蔵した後、ポンプで東京スカイツリー3 件を含むタウン全体で循環させ、冷暖房に利用する。主として夜間に製造した温冷水を日中の冷暖房に利用することで、夏冬ともにピーク時の使用電力を40~50%カットするという。

3機のターボ冷凍機。手前の2機は三菱重工製、奥の1機は荏原冷熱システム製。それぞれ1時間あたり1350RT(Refrigerating ton:冷凍トン)の冷却性能。(*1冷凍トンは0度の水1トンを24時間で0度の氷に相転移させるための冷凍能力)

地中熱利用システムに用いるチューブ。熱源水は右側のチューブを通りて地中へ入り、採放熱をした後に左側のチューブを通り戻る。

地中熱利用システムは、地中深くに埋め込んだチューブ内に熱源水を循環させて、地中から熱を取り出したり放出したりするシステム。地中温度が夏季は外気温より低く冬季は外気温より高いという特徴を利用したシステムで、高いエネルギー効率を実現できるという。熱源水の循環には「水熱源ヒートポンプ」という機器を利用し、取り出した熱エネルギーを冷温水に還元する。

大容量水蓄熱槽は最大で深さ16.8メートル、横幅7.8メートルのタンク5つで構成される巨大な貯水槽だ。溜めた7000トンの水は冷暖房用として使われるほか、大規模災害発生時には生活用水や消防用水として墨田区に提供するという。


大容量水蓄熱槽とは別に雨水を溜めるタンクも。雨水はパイプをつたってマンホール下のタンクに貯蔵、浄化したうえでトイレの流し水などに利用


関連記事
★[[謎]]★東京スカイツリーは赤白じゃなくて良いのか?

最新のトリビア記事