★美空ひばり・宇多田ひかるにある1/fのゆらぎとは?
2004年 11月 20日

1/fのゆらぎはあるが、エンヤの声にはなかった!!

「1/fゆらぎ」とは、一言で言うと私たちに対して精神的な安らぎを与えてくれる可能性のある変動(波)現象とされています。これは、そよ風、川のせせらぎや潮騒など、私たちの身の周りにごく自然に存在する心地良い変動現象にも存在すると茨城大学 稲垣照美助教授は語る。
また、日本音響研究所所長 鈴木松美氏は「自然界に感覚的に心地の良い音が無数に存在し(波の音、小川のせせらぎ、風にそよぐ木の葉の音、鈴虫の声など)、これらの「心地の良い音」にはf分の1のゆらぎを起こしているという共通点があると言う。
「1/fゆらぎ」は「周波数ゆらぎ」「振幅数ゆらぎ」のどちらか、または両方を起こしながら、なおかつ「周波数の高い音ほど短い周期で小刻みに鳴り、周波数が低くなるにしたがって長い周期でなければならい」という複雑な条件をみたしたゆらぎであると鈴木氏は強調した。

癒しの周波数1/fのゆらぎはある!!
宇多田ひかるの声には約8000~12000ヘルツまでの高周波が確認された上に、癒しの波長と呼ばれる「1/fのゆらぎ」があらわれている、まさに癒しの声であるという。
しかも彼女のビブラートには、非常に細かく声が揺れる「ちりめんビブラート」が含まれており、新たなゆらぎを誘発し、他の類をみない癒し声であると鈴木氏は絶賛する。

「1/fのゆらぎ」を発する代表的な声である!!
例えば「川の流れのように」では「C」(ド)の音階で歌うべきところを「C」の周波数で歌わず、ほんのわずか上下の周波数の音で規則的に揺らしながら出しているそうだ。
しかも周波拾が高い高音部ではゆらぎが細かく、周波数が下がって低音になるにつれてゆらぎ方が大きくなっていることも確認されている。
さらに驚くべきことにビブラートで歌う部分はなんと10分の1秒単位でゆらぐようにコントロールしているという。まさに天から授かった才能で、美空ひばりを超える人はいないと鈴木氏は大絶賛だ。

アイルランドの歌姫・エンヤの特徴といえば、音の大小のゆらぐ「振幅ゆらぎ」だ。残響時間は約2.5秒という長いエコーがかかっている、これは教会の中でおこるエコーとほぼ同じだ。つまり音の大小のゆらぎとエコーを効果的に使い、荘厳さをかもしだしている。
また縁家派1つ目のエコーに微妙に周波数を変えた声を重ねるというレコーディング技術を駆使した音つくりをしている。こうした効果によってエンヤの声に心地良くなる人が多いが、残念ながら「1/fのゆらぎ」は確認されなかったと調査した鈴木氏は語る。
ナット・キング・コール
パヴァロッティだ。
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