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by amor1029
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★【【安愚楽牧場 破綻】】:負債者説明会(1)~(4)

★【【4記事+写真+4動画あり】】:【【安愚楽牧場 破綻】】:負債者説明会(1)~(4) 三ヶ尻久美子社長からの説明、弁護士と負債者の質疑応答の内容は ・・・詳細は「知識の泉 Haru's トリビア」をご覧下さい!!/キーワード:三ヶ尻久美子, 安愚楽牧場 破綻, 和牛オーナー制, 安愚楽牧場 海江田, 安愚楽牧場 解約, 安愚楽牧場 負債者


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★【【安愚楽牧場 破綻】】:負債者説明会(1)~(4)_a0028694_325771.jpg
安愚楽牧場
嵐の債権者説明会(1)
「東電が補償しろ!!」

2011.8.19
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きょう(19日)、(株)安愚楽牧場の債権者説明会が、東京・両国国技館で開催された。雨足が強いなか、会場には1,000人を超える債権者が訪れた。同説明会は非公開で実施されたのだが、NET-IBでは債権者の協力の元、詳細情報を入手することに成功したので、連載のレポート記事として紹介する。

まずは説明会の冒頭、三ヶ尻久美子社長による謝罪があった。三ヶ尻氏は、安愚楽牧場が成長してきた経過を振り返り、同業他社が倒産するなか、「安愚楽牧場なら安心」というオーナーの声が成長の原動力になったと語った。また、BSE問題からはじまり、牛肉の産地偽装、口蹄疫問題、東日本大震災にともなう福島第一原発の放射能漏れ事故といった業界を取り巻く逆風について説明。そして福島第一原発事故の影響やセシウム牛問題で出荷停止となり、オーナーからの解約が相次ぎ、資金繰りが悪化したという倒産の経緯を語った。

同氏は最後に「ご支援をいただいた皆様のご期待を裏切ることになり、申し訳ございません。皆様へのご迷惑を最小限に食い止めるため、社員一同、一丸となって努力をしていく所存でございます。このようになってしまったことを、心より深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と、声を詰まらせながら語り、株式投資や不動産などの個人資産はすべて会社に戻し、返済などに充てることも明言した。

続いて会計士などから、民事再生に入るまでの経緯、民事再生の流れ、返済計画の骨子などの説明があった。時折罵声が飛んでいたが、ここまでは比較的に場内は静かだった。しかし、質疑応答の時間になると、雰囲気は一変した。

質問者からの「7月の申し込みした場合、クーリングオフが適用されるのか」との問いに、回答者が「今は全額返済できない。すぐ答えられない」と答えると、場内は騒然とし、怒号や罵声が飛び交った。

だが、別の質問者が「東電や政府が賠償すべきだと思う。政府が補償を検討中とのことだが、答えを待つのではなく、今すぐに交渉してほしい」と述べると、会場は一転して、歓声と拍手が沸き起こった。

回答者が「文部科学省が東電の事故に対する補償の指針を提示しているが、それに当てはめ、どれだけの請求ができるのか検討中です。今は民事再生手続きの開始決定も出ていない状況なので、動けません。手続き開始次第、内容を詰めて東電や国と折衝していきたい」と回答すると、またも拍手の渦が起きた。

九州から参加した債権者は、家族を含め1億数千万円の投資をしていたという。その債権者からの質問は厳しかった。

債権者:「社長の冒頭のあいさつは、謝罪ではない。口蹄疫問題の際には、会社の経営はまったく問題がない、と説明を受けていた。震災後には本社を訪問して経営状態を問いただしましたが、経営に問題があるという説明は一切なかった。4月の時点でもらった文書にも、『国から補償を受けるので、まったく問題ありません。心配は無用です』と記載されていました。ずっとそう言い続けていたのに、今では『口蹄疫問題や震災が影響した』と言っている。これは投資家にうそをついていたのではないですか? このことについて、三ヶ尻社長に弁明いただきたい」

三ヶ尻氏:「・・・・・・・。えー・・・・・・・」






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安愚楽牧場 
嵐の債権者説明会(2)
「だましただろ!!」 

2011.8.22
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三ヶ尻氏:「・・・・・・・。えー・・・・・・・」

債権者:「早く立て!」「ちゃんと説明しろ!」「だましたんだろ!」(罵声)

三ヶ尻氏:「口蹄疫に関して・・・口蹄疫に関しまして、事件発生と同時に1万5,000頭の処分が必要ということになり、宮崎県の牧場は風評被害に遭い、皆さま方からの解約が相次ぎました。私どもの事業は、一挙に解約が重なりますと、牛の対応、資金の調達ができなくなります。

ですからこそ、30年かけて、私どもはできる限り、法を順守した形でどんなことがあっても、乗り越えていかなければいけないという気持ちでやってきました。すぐに資金が入ってくることになれば、またその対応も違ってきますが、来月、来月というように、結局は後半、または年度末にかけての入金という形になり、その間は資金繰りが難しい状況でした。でもなんとか、口蹄疫のすべての補償金などが3月に入金となり、風評被害も収まりつつあり、消費も伸びてきたように思いました。これなら、なんとかなると思っていた矢先の3月11日、東日本大震災が発生しました。

3月11日の大震災におきましては、本社がある那須町は、震災前と比較し、都会からの観光客が1割以下に減りました。ホテルや食品加工事業なども、売り上げが下がるというより、まったく動かない状況になりました。

ですが、4月の後半から5月の観光シーズンにかけて、少しずつ消費も回復し、ゴールデンウィークにはお客様も戻ってきてくれました。それが、ゴールデンウィークが明けた頃、福島第一原発でメルトダウンが起きまして、解約、解約、という状況に陥ったのです。

本当に、この数カ月、状況が一挙に悪化していったのでございます。でも、7月末まで決してあきらめませんでした。倒産というのは、牛を放置するということが、一番恐ろしいのです。放置すれば死亡します。死亡すれば腐っていきます。二次的な被害が出てくるかもしれません。そいうことを含め、苦しいなかで決断をしました。

 『決して、倒産してはいけないんだ』という気持ちで、最後の最後まで、資金の調達に回っておりました」

債権者:「だからだまされたんだ!」(罵声)

三ヶ尻氏:「いいえ、だますつもりはまったくございません。こういう結果になったことは申し訳ないことですが、私は、だますことは、そんなことは考えたことはございません」





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安愚楽牧場 
嵐の債権者説明会(3)
「解約は何人なんだ!!」

2011.8.22
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既報(2)での三ヶ尻社長の答弁により、和牛委託オーナー制度は、解約が重なると資金不足に陥り、事業が継続できなくなることがわかった。同制度は、口蹄疫や震災などの影響がなくても、満期が集中している時期にたまたま解約が重れば、それだけで資金難に陥ってしまう。同ビジネスには重大な欠陥があることを、社長自らの言葉で明らかにしたのである。

また、口蹄疫問題の時期や震災後に「経営に問題がない」と説明していたことは、三ヶ尻社長は「だますつもりはありませんでした」と語ったが、だますつもりはなくても、結果的にオーナーを欺いていることになる。詐欺と言われても、言い逃れはできないだろう。

ここから債権者の追及は勢いを増す。しかし、答弁は会計士や弁護士が担当し、三ヶ尻社長は逃げ続けた――

債権者:「マスコミによると、口蹄疫を隠ぺいしようとしていた報道がある。危機管理体制がまったくなっていないのでは? いかがですか?」

回答者:「隠ぺいをしようとした事実はありません。ただし、国のほうからも指導をいただき、当社は安全委員会を設置し、徹底した対策をいたしました」

債権者:「倒産したことは、オーナーによる解約が相次いだせいだと説明されていますが、現在オーナーは7万人といわれています。どのくらいの解約数があったのでしょうか?

私たちは、あなた方が『解約するとここは潰れてしまいますから、解約しないで更新してください。お願いします。お願いします』という必死にお願いする言葉を信じて、解約したかったけどしないで、あなた方を助けてきたんですよ!

そんな安愚楽牧場を支えてきた私たちが、なぜこんなに苦しい思いをしなければならないのですか? 私には母子家庭の娘がおりますが、その娘が解約しようとしたときに言ったんです。『今解約すると安愚楽牧場が潰れるから、解約しないで』と。いくらなんでもひどいじゃないですか! こういう仕打ちは。そちらからの文書には、『解約は全体の1%』と書いてありましたよ。どのくらいのオーナーが解約したのか、聞かせてください! 私たちはいつ死んでもおかしくない年齢です。集団自殺をしても仕方がない状況ですよ! 無責任すぎます」

債権者:「支えたのは私たちなんだよ!」「何人いたんだ!」「ちゃんと説明しろ!」(罵声)

回答者:「・・・・・・・・・。えー、今までのお支払した解約件数は、約5,000人でございます」

債権者:「うそつけ!」「内訳は!」「真剣にやれよ!」「総額はいくらだ!」(罵声)

回答者:「申し訳ございません。だいたい総額で、60億から75億ぐらいになると思います。今は日々、解約の数字が上がってきている状況で、正確な数字がお答えできないことをお詫び申し上げます。今は5,000件がわかっているのですが、総額で65億から70億の範囲だとご理解いただければと思います」





★【【安愚楽牧場 破綻】】:負債者説明会(1)~(4)_a0028694_343369.jpg

安愚楽牧場 
嵐の債権者説明会(4)
「私も被災者です!!」 

2011.8.23
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債権者説明会は、終盤に入った。司会者は規定の時間が過ぎていることを強調し、まだ多くの債権者が質問を終えていないのに、説明会を打ち切ろうとしていた――

債権者(女性):「今回のことは、7月25日に会議があって、その後連絡もなく、8月1日にいきなりこのような事態になったと私は感じています。しかもその事実は、そちらから送られてくる通知書でなく、ニュースで知りました。そんな不誠実な会社を信じられると思いますか? 東日本大震災の影響を受けたと言っていましたが、私も被災者の一人です。ここにいる大勢の方も、何らかの被害を受けた方が多いと思います。それなのに・・・・・・(涙)」

債権者:「がんばれ!」

債権者(女性):「もう何を信じていいのかわかりません!これからは、ここにいる債権者だけでなく全国にいる債権者が、あなた達がどのような行動をとっていくのかを、ずっと監視しています」

回答者(栃木弁護士):「みなさんに大変ご迷惑をかけることになったのですけども、実は私は多くの中小零細企業の再建を担当してきました。まずこの相談を受けた時、私の事務所では、ちょっと力量が足りないと思った。ですがもう7月末には、75億円近くのお金が払えなくなっていた状況でした。みなさんのために、私よりも経験がある方が引き受けてくれたらいいのですが、そういう方が見つからなかった場合、直ちに破産的なことになってしまう。それを考えて、引き受けることにしました。

本来、民事再生というものは、現経営者がみなさんの債権を大幅にカットして、自分が経営を続けていくということになるんです。けれども、今回の場合には、それが許されない。最終的には、恐らくオーナー様の債権というのは、50億円程度になってしまうのではないかと思っています。

そこで、オーナー様の被害を少なくする一番いい方法は、この企業体を全体で購入してもらうことです。一応、ほぼ無担保の360億円以上の牧場や牛舎を持っていますし、牛が14万5,000頭残っているわけです。

日本一の牧場ですから、そこに価値を見出し、事業を継続していただける方をどうにか見つけ出していくつもりです。それができない場合、順次、牧場ごとに分割して売却し、みなさまへの弁済に充てていくしかない、と思っています。

したがって、私は安愚楽牧場の現経営者のために、代理人弁護士を引き受けたのではございません。日本一の牧場を社会的な資産として残すことが、社会のためになる。そういった信念を持って、この仕事を引き受けたのです。今後ともよろしくお願いいたします」



★【【安愚楽牧場 破綻】】:負債者説明会(1)~(4)_a0028694_4261986.gif

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by amor1029 | 2011-08-24 04:22 | ビジネス