★【【2動画あり】】: 意外と知らないお盆の作法
2011年 08月 13日
早く来て、帰る時にはナスの牛でゆっくり帰るとされています。少しでも長く、
先祖の霊といたい、という子孫の願いがこめられているわけですね」(柴田さん)
意外と知らない
お盆の作法あれこれ
2011.8.9
r25
お盆の行事といえば、お墓参り。ほかにも「迎え火」「送り火」なんて単語を聞いたことはあるが、詳しい内容はよくわからない。お盆の作法って、一体どんなものがあるの? 「お仏壇のはせがわ」の柴田敦さんと生見司織さんにお話を伺った。
「お盆の作法は地方によっても異なりますが、おおまかに『お墓参り』『迎え火』『先祖の霊のもてなし』『送り火』の4つの要素から成り立っています」(生見さん)
初めに行うのがお墓参り。
なんとなく行く人も多いかもしれないが、実は先祖の霊を墓地まで迎えに行く、という意味がある。そのため、お盆の初日、8月13日の朝に行くのが望ましい。
「お墓参りの際は、墓石や墓地の地面を掃除して、お線香や花、先祖が好きだったものなどをお供えします。ただ、墓石にお酒をかける行為は、変色の原因となるのでオススメしません」(生見さん)
続いて行うのが、「迎え火」。
先祖の霊を現世に迎え入れる際の目印として、「おがら」と呼ばれる麻の茎を、素焼の皿の上で燃やす行事だ。
「『おがら』は、仏具店やスーパー、花屋などで購入可能です。また、家の前で迎え火をたく人をよく見ますが、本来は墓前で行うもの。火種も墓前の線香から取るのが望ましいですね」(生見さん)
帰ってきた先祖の霊をもてなすために必要なのが、お供えものだ。
「ナスやキュウリを牛馬に見立てた『精霊馬』、精進料理、旬の野菜や果物など、様々なものを供えます。意外と知られていないものが『水の子』。ナスとキュウリをさいの目に刻み、蓮の葉に盛りつけたお供えもので、先祖の煩悩を払い、徳を高めるとされます」(生見さん)
こうして、お盆最終日の8月15日(地域によっては16日)まで滞在した先祖の霊は、「送り火」によって霊界へ帰る。家庭では迎え火と同じく「おがら」を燃やすが、京都の大文字焼きや九州の精霊流しなどのように、大きなイベントとなっている地域も多い。
意外と複雑なお盆の行事。それもこれも先祖を敬う気持ちがあるからこそだ。
「お盆の風習は、仏教、儒教、神道の様々な思想が混じり合った、日本独自のもの。また、目に見えない霊や仏の存在を通じて、子どもたちにもてなしや思いやりの心を教える情操教育の場でもありました」(柴田さん)
日本人の心に深く根ざしたお盆の風習。故郷に帰った時は迎え火、送り火をたいて、その心に思いをはせてみてはいかがだろう。
むぎ焼酎二階堂」や「ワンカップ大関」など企業とのコラボ製品もある
ローソクのお供え物で
ご先祖様もびっくり!?
2011.8.11
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今週末はお盆。ご先祖様のお墓参りに出かける人も多いでしょう。一昔前は、お盆のお墓参りといえば家族・親戚の一大イベントでした。しかし、社会通念や住宅環境の変化、核家族化などによって、古くからの習慣が廃れ、故人をしのぶ気持ちさえあれば、作法や風習を重要視しないという人も増えています。
そんな新しい供養の形を感じさせるグッズが「故人の好物シリーズ」。いろいろなジャンルの品をローソクで作っており、そのなかから故人が生前愛した品を選び、仏壇や墓前に火をともします。
品ぞろえも豊富で、お寿司にラーメン、カレーライス、甘党ならばあんみつやおはぎ、大福など、酒飲みならば、ビールやシャンパン、ワンカップの日本酒などが準備してあります。ほかにも、フルーツやコーヒー、ワンちゃん用のビスケットなどまであるから驚きです。
このローソク、見た目の面白さだけで販売したわけではありません。生もののお供えはカラスや野良猫などに荒らされてしまうので、お参り後は持ち帰るのが最近のマナーなのだとか。このローソクは、お墓参りの手間を一つ減らしてくれるのです。
お供えの準備などの手間が面倒でお墓から足が遠のくのは本末転倒。手軽なグッズを使うことで、御霊を供養する機会が増えるのなら、ご先祖様も草葉の陰で喜んでいるんじゃないでしょうか。
「墓参りって何のためにするの?」
ネット住民が激論
2011.8.12
r25
今週末はお盆休み。「お盆のお墓参り」が先祖を思う気持ちから毎年恒例になっている人も多いだろう。 そんななか、先日2ちゃんねるに「『墓参り』って誰が得するイベントなんだよ」というスレッドが登場し、「そもそも墓参りは何のために行うのだろうか?」について2ちゃん住民が熱い激論を戦わせている。
このスレッドは、2ちゃんねるの雑談掲示板「ニュース速報」板に登場したもの。普段は斜に構えた意見が多い「ニュース速報」板だが、この話題に関しては概してマジメモード。
■「正直墓参りなんて無駄の極みだと思ってる」
■「お盆にお経読むのって馬鹿らしいよね。10分読んで何万もとか」
■「墓参りのために消費する時間と金と手間暇は損だ家に故人の写真でも置いて死んだ人のことを思い出すだけでいいだろ」
と、はっきり「無駄だ」という意見も現れたが、
■「墓参りするとご先祖様に駄目人間ですみませんって反省する自分がいる」
■「自分が墓に入る年齢に近づかないとわからないだろうな」
と、墓参りという行為に何らかの意味を見いだす人は多く、なかには
■「墓参り自体が目的なんじゃない。往復の道中で、普段会話がない家族や親戚と話をするのが大事」
というイベントとして重要という指摘も登場した。
ちなみに、墓参りの意味について、ホームページなどで語っているその道のプロは、
「一般的な回答としては、ご先祖様に結婚や出産などの家族の出来事を報告するためとか、亡くなった方のご冥福を祈るためであるとか言われています。(中略)それ以上に大切なことがあると考えています。それは、お墓参りをすることによって、冷静に自分自身を見つめなおすことができるということです」(お墓参り代行サービス)
と説明しており、結局のところどう感じるかはその人の心もち次第といったところ。なお気象庁は、今週末のお盆は全国的にお天気になると予想している。
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