★【2動画】:中国ツイッター「ウェイボ 微博」が中国を変える
2011年 08月 08日
「マフラー編んだ?」
2011.8.4
japan.donga
最近、中国の若者の流行語の一つに「今日もマフラー編んだ?」という言葉がある。意味は、「今日も『微博(ウェイボ)』したか」という意味だ。「マフラー(围脖・ウェイボ)」の発音と中国版ツイッターの「微博」(ミニブログ)の発音が似ているためだ。
ウェイボが中国を変えつつある。高速鉄道列車事故を初めて世間に伝えたのも、その後の国民の怒りを結集させ、メディアや知識人ら市民社会の変革の要求を伝えたのも、微博だ。微博は中国版ツイッターだ。ツイッターのように140字以内の短いメッセージをつぶやく。中国では、当局が封鎖しているためツイッターは使えない。
微博は09年8月、インターネットポータル「新浪網」が初めてサービスを開始した。08年の米国の大統領選挙を機に、ツイッターが世界の注目を浴びた時だった。当時、中国のインターネットユーザーはすでに3億4000万人に達し、需要は十分だった。
新浪網の微博が成功すると、「百度」や「罔易」などの別のポータルも「微博」という同じ名前でサービスを始めた。先月、中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した資料によると、6月末現在、微博の加入者の総数は1億9497万人に達する。6ヵ月で3倍に跳ね上がった。
微博に加入し、ツイッターのように特定の人のフォロワーになると、その人が伝えるメッセージを受け、見ることができる。韓国の女優、李ダヘ氏の微博のフォロワーが20万人を超え、話題になったりもした。微博の強みは、加入者が多いだけでなく、機動性に優れていることだ。
中国社会科学院の「新媒体発展報告」によると、昨年、中国で問題になった50の大きな事件のうち、微博を通じて初めて世間に伝えられたのが11件と、22%を占めた。
中国政府としてはどうすることもできない「手に負えない問題」がまさに微博だ。今年2月、中国官営メディアの環球時報は社説で微博について、「中国のインターネットユーザーは都市の若者層に限定されており、広範囲な民意を代弁すると見ることはできない」と主張した。
共産党宣伝部と国務院情報化弁公室はすでに、ツイッターとフェイスブックに対してはアクセスを封鎖しているが、微博の流れに逆行することは容易ではなさそうだ。自国のインターネットポータル業者が作った微博まで封鎖すれば、国民の不満を統制できないという見方が強い。
むろん、今年初めの「ジャスミンデモ」や昨年の反体制作家の劉暁波のノーベル賞受賞の知らせが伝わった時、各微博の運用会社は、関連単語の検索を遮断した。しかし、その後は特に検閲された事例はない。
米国のウォール・ストリート・ジャーナルは、政府統制下の中国メディアが、高速鉄道列車事故後、「タブーの壁」を越えて社会変革の主体として登場する背景として次の3つを挙げた。最初の理由は、微博だ。新しい電波メディアが発達し、迅速に事故のニュースが広がり、大衆の世論を形成することができるようになった。次に、統制状況下でも大衆の声を代弁する必要があると考える記者ら「理想主義メディア・プロフェッショナル」の増加だ。最後は、共産党内部で改革勢力が生まれているという点だ。
中国版ツイッター
「Sina Weibo」
爆発的な勢いで成長
2011.3.9
blogos
中国のソーシャルネットーク系サービスが一気に根付いてきている。ただ中国では厳しい情報統制が敷かれており、FacebookやYouTube、Twitterなどの海外のソーシャル系サービスが、事実上利用できないようにブロックされている。それらに代わって、国産のサービスがものすごい勢いで成長している。
その中でも眼を見張るのは、中国版ツイッター(マイクロブログ)の 「Sina Weibo」が台頭してきたことだ。中国のポータルサイトSinaが運用しているWeiboのユーザー数は、昨年4月に1000万人、昨年10月に5000万、そして最近1億人を突破した。今年(2011年)中には1億5000万人に達するという。本家のTwitterを追う勢いである。スタッフも600人から1000人に増やす。
中国語が分からないが、サイトを覗いてみた。右サイド下にトップ10ユーザーが紹介せれており、フォロワー数が出ている。トップの中国人気女優の姚晨(ヤオ・チェン)は667万2520人からフォローされている。10番目のユーザーでも400万人以上からフォローされている。トップ100人のフォロワー数の総計は1億8000万人であるという。冒頭に示したグラフのように、トラフィックが急上昇しているのも納得できる。
かなりの有名人や企業が、すでにWeiboを活用しているようだ。なり済まし対策として、スポーツ選手や映画スター、VIPなどの有名人のアカウントには、Sinaから認証アカウントが与えられている。6万以上の認証アカウントが発行されているという。企業は5000社以上、メディアも独立系組織が2700以上もWeiboを利用している。
中国市場への進出は、企業だけではなくて、海外のエンターテイナーにとっても欠かせなくなってきている。ということで、2月23日に映画俳優のトム・クルーズ(Tom Cruise)がWeiboアカウントを開設した。最初は偽者だと疑われたが、認証アカウントが与えられたので本人であることが確認された。3週間くらいで、早くも25万人のフォロワー数を獲得している。3月5日のツイートで、ファンが20万人を超えたと喜びのメッセージを発している。自分の出演・監督作品のプロモーションにWeiboを利用するとは、トム・クルーズもなかなかの商売人である。
Sina Weiboはvoicemail “tweets”や direct video uploadsのサービス機能も提供しており、また位置情報サービス(LBS)と組み合わせたイベント(たとえば有名人ユーザーの参加)も提供していくようだ。eMarketerによると、中国のソーシャルネットワークユーザー数は2010年の2億700万人から2015年には4億8800万人になると予測している。
ただ大きな課題が横たわる。情報統制下でのサービス運用となるため、いろんな制約が課せられる心配がある。中近東や北アフリカの民主化/反政府運動が燃え盛っているだけに、飛び火を恐れて当局も神経質になっている。1月下旬には「エジプト」という言葉が出てくるだけで、ツイートがweiboブロックされたりした。
参考
■China Social Media Popularity: Kaixin001 (-54%) Sina Weibo (+85%)( RESONANCE CHINA)
■Chinese Twitter to double staff(The Register)
■Chinese Twitter looks cheap versus real thing(Reuters)
■China to hit 488 million Social Network users by 2015(Penn Olson)
■Sina launches location-based service(TNW Asia)
■Tom Cruise opens a Sina weibo account(CNN International)
■Sina: Great Numbers for 'Chinese Twitter' Service Weibo(Seeking Alpha)
ツイッターアクセス禁止の間に
中華製マイクロブログが
中国で拡大中
ネット産業育成黄金パターン
2011.6.16
IResearchコンサルティングが最近発表した報告書によると、中国のマイクロブログのユーザーの規模は急速に上昇している。3月1日から5月23日まででそのユーザー規模の成長率は128.3%に達したという。
しかし、SNSサイトやブログなどの毎週億人以上が利用するものと比較して、大多数のインターネット利用者はまだ自分のマイクロブログを持っていないので、中国でのマイクロブログの普及率はまだ低い状態だ。
中国マイクロブログの市場はまだ初期段階で、ユーザーを引き付けるためにシステムのさらなる改善が必要だとIResearchが述べた。
現在、中国インターネット業界でユーザー数が1万人を超えたマイクロブログのキャリアは20以下だという。4つの主要ポータル、新浪、テンセント、網易と捜狐が次々と市場競争に参加し、さらに奇虎と百度もその中に足を踏み入れた。
iResearchのユーザートラッキングシステムiUserTracker最新のデータによると、中国のマイクロブログのユーザーの大部分のアクセス数、ページビュー数、効果的なページビュー時間はすべてトップ3のマイクロブログのキャリアに集中している。マイクロブログ市場もまた集中の方向に発展している。
しかしながら、中国のマイクロブログはまだ初期段階にあるので、これからも多くのインターネット企業が参加して競争が更に激化するものと予想されている。
出ました。中国の十八番。ネット産業育成黄金パターンが、ツイッターのようなマイクロブログでも! といった感じです。
このパターンの特徴は、
1.米国の人気サービスに難癖をつけて中国国内で閲覧できないようにする。GoogleがキレたGFWを使えば簡単です。
2.国内のネット業者が、劣化バージョンのモノマネ品を普及。
※但し著作権管理は甘いので劣化だがユーザーは嬉しい部分もある。百度>Googleよりmp3検索が使いやすい、youku>Youtubeと違って動画の時間制限無しなど。
3.完全に普及したところで、莫大なユーザー数と中国投資熱を武器にオリジナルを買収したりする。
このパターンで育成された百度やYouku等、中国の主要ネット産業に続いて、この分野では一体誰が勝者となるのか? 非常に興味深いところです。
日本がこれやったら、即座にスーパー301とか発動されそうですが。つくづくこの問題って政治問題ではなく経済問題だと思います。まあ、日本には中国がマネしたくなるようなネットサービスは無いですからあまり関係は無さそうですが。
日本もネットサービスは米国のモノマネが殆どですし。本家が存在(アク禁じゃない)しているのが中国と違う点ですね。
中国のネットビジネスは、今後もアメリカなど海外発の人気サービスが中国国内でアク禁食らったらそれをコピるというのが黄金パターンになりそうです。中国のネット会社経営者はいいな。モデルは単純だし中国投資熱で資金も潤沢だし。
マイクロブログの普及で中国に
「全民記者」時代が到来
自分流情報発信が活発に―中国誌
2011.7.14
recordchina
2011年7月11日、中国の国営新華社通信系の雑誌「半月談」は、マイクロブログが普及し、「全民記者」時代が到来したと報じた。
インターネットは今や事件の「拡声器」であり、社会の不満を吐き出す「発散器」。マイクロブログはその両方の機能を存分に発揮できるツールとして急速に普及が進んでいる。その存在が「中国を変えた」と感じているネットユーザーは多い。彼らの共通認識は「フォロワーが100万人を超えたらあなたは全国紙。1000万人を超えたらもはやテレビ局と同じ」。それだけ、社会に与える影響力が大きいというものだ。
マイクロブログが社会管理の透明性、双方向性を向上させた。これまでは情報を受け取るだけだった国民が、自ら情報を発信できるようになった。メディアが報道する前に、事件の目撃者がマイクロブログを通じて真実を伝える。それが瞬く間に国内のみならず、世界各国に波及していく。
行政もこうした影響力を重視するようになった。行政機関が立ち上げたマイクロブログは1708、役人が個人名で開設したアカウントも720に上る。マイクロブログを通じて情報を発信し、民意を理解することがいかに大切か。多くの地方政府がその重要性に気付いたようだ。
だが一方で、マイクロブログの情報はボタン1つで簡単に「転送」できてしまうため、デマの温床になりやすいというマイナス面もある。情報の真実性、信頼性をいかに保つか。これが今後の大きな課題と言えよう。
マイクロブログユーザーが
1億2千万人に
政府批判のツールにも―中国
2011.2.18
recordchina
2011年2月18日、中国のマイクロブログユーザーが1億2000万人に達したことが分かった。政府批判のツールにもなっているという。世界日報が伝えた。
クリントン米国務長官は15日、インターネットの自由について講演し、中国をはじめとするネット規制国は「独裁者のジレンマ」に直面するとの見方を示した。ネット規制国は規制を撤廃するか、あるいは多額のコストを投じて規制を維持するかの選択を迫られるという。
中国は強力なネット規制を推進しており、2010年にはその方針と衝突したグーグルが中国語サービスの拠点を香港に移す事件も起きている。また、ツイッター、フェイスブックなどの国際的ソーシャルネットワークサービスへのアクセスも遮断されている。
一方で中国企業各社は独自のマイクロブログサービスを展開。そのユーザー数は合計で1億2000万人を突破した。ほとんどのユーザーは著名人の情報を知るために利用しているが、政府に対して異議を唱える人々も有効に利用するようになった。
政府側も規制を強めており、エジプト反政府デモの際には「エジプト」という単語が禁止ワードに指定されたが、別の言葉に入れ替えあいまいな表現にすることで規制を回避している。今、中国政府はマイクロブログを通じて政府の情報を発信しようと試みているが、同時に異議を唱える人々もまたマイクロブログを通じて政府への批判を続けることになるだろう。
書き込みで世論を誘導する
「水軍」に警戒せよ―中国紙
2010.12.10
recordchina
中国共産党機関紙・人民日報は「“ネット水軍”による世論の誘拐に警戒せよ」と題した記事を掲載した。2日付でシンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。
「水軍」とは、報酬を得てBBS(ネット掲示板)やサイト上にスレッドを立てたり、スレッドに対する書き込みをしたりするいわゆる“サクラ”的な役割を果たす人たちのこと。彼らの役割は特定のニュースや商品に対する意見や評価などについて、大量に書き込みすることによって世論を一定の方向に誘導することにあり、その伝達速度は極めて早く広範囲に及び、非常に大きな影響力を持つ。記事は、こうした書き込みは社会問題となっており、ネット環境の浄化が当面の急務だと指摘する。
だが、北京の学者は「当局は『水軍』による工作と真の世論を見分けなければならない」と忠告する。特に注意を向けなければならないのは、官僚の腐敗や権力の乱用に対する怒り。すべてを「水軍」のせいにして、真の世論に気付かないようでは深刻な結果を招くと指摘している。
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