★【有名人 持病リストあり】:松本龍(前復興相) 奇行と病状の深刻度
2011年 07月 20日
松本龍(前大臣)の
奇行と病状の深刻度
2011.7.15
gendai
主治医に「躁状態」と診断された
●“持病”に気づかなかった首相は切腹モノだ
「知恵を出さないヤツは助けない」「書いたらその社は終わりだ」――。相次ぐ暴言が批判を浴び、就任わずか9日で辞任に追い込まれた松本龍・前復興相(60)。11日に地元・福岡の九大病院に緊急入院したことで、一時は“自殺説”まで流れたが、やっと入院の理由が明らかになった。
14日会見した主治医らの説明では、「震災への対応で心身が消耗し、軽度の躁(そう)状態が認められる」。6月初めから不眠や高揚感があり、睡眠導入剤を服用していたという。
確かに、松本はサングラスをかけて会見場に現れたり、被災地の岩手県知事に「がんばれ東日本」と書かれたサッカーボールを蹴りつけるなど、明らかな“奇行”が目立った。永田町では当初から「ビョーキじゃないか」とささやかれていたのである。
「松本氏は地元に帰ると支援者の前で弱音を吐いて泣くなど、見た目によらず気の小さいところがある。復興相に就いてからの一連の言動は、普通ではありませんでした。辞任会見でも目に涙を浮かべるなど、感情が不安定に見えたから、入院の一報が流れたときは、すぐに自殺未遂説が飛び交ったのです。今も『睡眠薬を飲み過ぎたり、酒と一緒に薬を飲んで危険な状態に陥ったのではないか』という臆測が流れています」(政界関係者)
政治家生命を危ぶむ声も
松本は投薬治療で快方に向かっているものの、退院時期は未定だ。政治家生命を危ぶむ声もある。それにしても、鬱ではなく、躁とは珍しいが、松本は本当に大丈夫なのか。精神科医の和田秀樹氏がこう言う。
「鬱に加えて躁状態が出ることを『双極性障害』(躁うつ病)と言い、日本人の場合、鬱の患者の10人に1人くらいにしか見られない珍しい症例です。躁状態は酔っぱらったときの爽快感に似ていて、やりたいと思ったら何でもやってしまう。万引をしたり何百万円も借金をつくったり、女性を口説いて、ダメならレイプに及んでしまうこともある。無理に事業を拡張して会社を倒産させてしまう経営者もいます。家族や周囲が受ける迷惑やツラさは、鬱の比ではありません」
躁から回復して自分の行動を自覚すると、今度は鬱になって、自殺する恐れもあるという。「躁の症状が出るのは30代ごろが多い。松本氏が本当に躁だったとすれば、もともとその気があった可能性はあります。躁の場合は鬱と違い、性格的な要因よりも、脳の伝達物質異常など科学的な原因があるケースが多いのです」(和田秀樹氏)
もちろん、一連の奇行を取り繕うための“仮病”の線もなくはないが、松本は昨年9月に環境・防災大臣に就任したときからテンパっていたという指摘もある。だから菅に復興相就任を打診されても固辞していた。それまで8カ月間も大臣を任せておいて、異変に気づかなかった菅首相。一体、何を見ていたのか。
松本龍前復興相
「軽度のそう状態」
入院先の病院会見
2011.7.14
朝日新聞
松本龍前復興担当相(60)=衆院福岡1区=の入院先の九州大学病院(福岡市東区)は14日、記者会見し、病状を「気分障害で軽度の躁(そう)状態」と発表した。「知恵を出さないやつは助けない」など復興相辞任に至った今月初めの被災地での言動については「一部は躁状態が関係した可能性が高い」との見方を示した。
九大病院によると、会見は報道機関などからの問い合わせが相次いだため、松本氏の家族の要請で、久保千春・病院長らが開いた。病状について、主治医団長で躁や鬱(うつ)など気分障害が専門の神庭(かんば)重信教授(精神医学)が「震災対策で心身ともに消耗し、不眠、生体リズムの失調などが重なり、気分障害が誘発されたと思われる」と説明。発症時期は「6月初めぐらい」と答えた。
軽度の躁状態では気分が高揚し、本人の本意とは違うことを口走ったり、普段ならしない行動を取ったりすることもあるといい、「松本氏の行動のいくつかはこうした精神状態と関連する」との見方を示した。
双極性障害(躁うつ病)の有名人
hiroimon
双極性障害の(海外)有名人
まずはアーネスト・ヘミングウェイです。アメリカの小説家で「老人と海」「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」などを書き、アーネスト・ヘミングウェイはノーベル賞を受賞しています。アーネスト・ヘミングウェイは晩年躁うつ病に悩まされて、執筆活動もままならず、1961年に62歳でライフルで自殺をしています。
イギリスの首相で第二次世界大戦では勝利に導いたエネルギーで満ち溢れ、鉄の意志をもっていたウィンストン・チャーチルもうつ病で苦しんでいたのです。チャーチルの父親はうつ病と痴呆症を発症して最後には完全に精神に異常をきたし45歳で亡くなっています。
チャーチルの親族にはうつ病患者が多くチャーチル本人も若い時から自分も発症するのではないかと悩んでいたようです。チャーチルが国会で演説中に突然演説を中断して座り込みました。そして小さな声で「私の話を聴いてくれてありがとう」とつぶやいたそうです。チャーチルは躁うつ病を発症しては回復するということを何度も繰り返していたようです。
双極性障害の(日本)有名人
俳優として最も活躍していたときに友人の松山英太郎が食道がんで亡くなり、それがショックで竹脇無我は49歳ごろに躁うつ病を発症する。躁うつ病の合併症として糖尿病になり、その後8年間の闘病生活を送ることになります。
俳優の高島忠夫は26年間レギュラーを続けていた「ごちそうさま」の司会交代や母親の入院で1998年に重度のうつ病を発症する。1年後に芸能界に復帰するがうつ病が再発。2003年ごろから少しづつ芸能活動を再開。
KinkiKidsの堂本剛は2003年5月に体調不良で倒れ、過去6年に及ぶ過換気症候群(過呼吸症候群、パニック障害)との闘病中であるとジャニーズオフィシャル携帯サイトで告白。堂本剛はライブコンサートで「18歳から5年間死にたいと思っていた。」と何度も告白している。
文芸評論家の谷沢永一(たにざわえいいち)も自分の著書で躁うつ病を発症していると書いています。作家の江藤淳は大学で同級生であった妻の葬儀のあと手首を切って自殺。脳梗塞の後遺症に苦しんでいたがうつ病だったとも言われている。皇太子妃の雅子様も適応障害といううつ病と診断されています。
意外な双極性障害の人
精神科医(博士)で作家でもある北杜夫も壮年期から双極性障害(躁うつ病)にかかっているのです。北杜夫は自分の躁うつ病についてエッセーなどであっけらかと書いています。
北杜夫のエッセーによって世間一般が躁うつ病やうつ病に対するイメージを和らげる役目をしてくれましたね。北杜夫は躁状態のときに株へ投資をして破産する経験もしているのです。
長島茂雄の長男で元プロ野球選手の長島一茂もプロ野球の現役時代にパニック障害を経験しています。
画家のゴッホもうつ病だったと言われています。自分の耳を切り落としたり、精神科病院にも入院したことがあり、37歳のときに猟銃で自殺をしています。
アナウンサーをされていた小川宏もうつ病でした。小川宏はなんと電車に飛び込もうと踏み切りの前まで行ったことがあるのです。小川宏はうつ病を克服して「病気は人生の挫折ではない」といううつ病の経験談を出版しています。
ここまでに記載した以外でうつ病を発症したと思われる有名人はミケランジェロ、トルストイ、バルザック、ウルフ、ホーソン、高木美保、島尾敏雄、梶井基次郎、藤臣柊子。
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害(英: bipolar disorder) は、躁状態(躁病エピソード)およびうつ状態(大うつ病エピソード)という病相(エピソード)を繰り返す精神疾患であり、気分障害の一つである。統合失調症と並び、二大精神疾患と言われている。古い呼び名では躁うつ病あるいは他の名称として双極性感情障害とも言う。
双極性障害の生涯有病率は、海外では1.0~1.5%の値が報告されているが[我が国における疫学調査では、およそ0.2%とかなり低い。この大きな有病率の差の原因としては、人種差、環境因などの可能性の他、研究方法の問題点(回収率など)の関与も考えられ、未だ結論は得られていない。
一卵性双生児における一致率は50~80%と、二卵性双生児(5~30%)よりも高いことから、遺伝要因の関与が高いことが指摘されている。双極性障害の躁状態、うつ状態は、ほとんどの場合回復するが、再発することが多く、生涯にわたる薬物投与による予防が必要となることが一般的である。
症状と診断
双極性障害は、躁状態を伴う双極I型障害と、軽躁状態を伴う双極II型障害に区分される。
躁状態、または混合状態が1回認められれば、双極I型障害と診断される。うつ状態と躁状態が、症状のない寛解期をはさみながら繰り返していくことが多い。躁状態あるいはうつ状態から次のエピソードまでの間隔は平均して数年間である。また、うつ状態と躁状態の症状が混ざって出現する混合状態(混合性エピソード)が生じる場合もある。
これに対して、うつ状態と軽躁状態のみが認められる場合を、双極II型障害と呼ぶ。軽躁状態は、患者や家族には病気とは認識されにくいため、自覚的には反復性のうつ病であると考えている場合も多い。
症例によっては特定の季節に再発を繰り返すこともある。うつ状態から急に躁状態になること(躁転)は稀でなく、一晩のうちに躁転することもある。また1年のうちに4回以上うつ状態、躁状態を繰り返すものを急速交代型(Rapid Cycler)と呼ぶ。
躁状態(躁病エピソード)
躁状態とは、気分の異常な高揚が続く状態である。躁状態の初期には、患者は明るく開放的であることもあるが、症状が悪化するとイライラして怒りっぽくなる場合も多い。
自覚的には、エネルギーに満ち快いものである場合が多いが、社会的には、種々のトラブルを引き起こすことが多い。DSM-IV-TRによる躁状態の診断基準は、以下の症状が3ないし4つ以上みられる状態が1週間以上続き、社会活動や人間関係に著しい障害を生じることである。
■自尊心の肥大:自分は何でもできるなどと気が大きくなる。
■睡眠欲求の減少:眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる。
■多弁:一日中喋りまくったり、手当たり次第に色々な人に電話をかけまくる
■観念奔逸:次から次へ、アイデア(思考)が浮かんでくる。具体的には、文章の途中で、次々と話が飛ぶことなども含まれる。
■注意散漫:気が散って一つのことに集中できず、落ち着きがなくなる。
■活動の増加:仕事などの活動が増加し、よく動く。これは破壊的な逸脱行動にも発展しうる。
■快楽的活動に熱中:クレジットカードやお金を使いまくって買物をする、性的逸脱行動に出る。
うつ状態(大うつ病エピソード)
うつ病の項も参照。双極性障害のうつ状態は単極性のうつ病と症状は似ており、完全に区別はできないが、過眠・過食などの非定型の特徴が多い、幻聴や妄想が多い、といった傾向はある。うつ病と異なり、抗うつ薬の効果はあまり期待できない。
特に、三環系抗うつ薬と呼ばれる古いタイプの抗うつ薬では、躁転、急速交代化など、悪化する恐れがあるため、注意が必要である。双極性障害のうつ状態は、単極性のうつ病に比べると、難治な傾向があると言える。
混合状態(混合性エピソード)
うつ状態の特徴と躁状態の特徴の両方を有する状態を指す。行動は増えているのに気分はうっとうしいという場合が多いため、自殺の危険が高い。
DSM-IV診断基準では、混合状態が出現した場合、双極I型障害と診断される。近年、DSM-IVの混合性エピソードの診断基準を完全に満たさなくても、ある程度躁症状とうつ症状が混在していれば混合状態と見なすという立場もあり、焦燥が強いうつ状態を抑うつ混合状態と呼ぶ場合がある。その場合は、双極II型障害でも混合状態が見られることになる。
軽躁状態(軽躁病エピソード)
躁状態と類似しているが、入院するほど重篤ではなく、精神病性の特徴(幻聴・妄想)もないなど、社会生活に大きな支障を来さないことが特徴である。期間の面でも、躁状態は7日以上とされているのに対し、軽躁状態は4日間以上とされている。過去の軽躁状態を的確に診断することは容易ではない。
躁状態から病気が始まれば双極性障害と診断可能であるが、うつ状態から始まった場合には、うつ病と診断されることになり、明瞭な躁状態あるいは軽躁状態が現れるまでは適切な治療を行い得ないことになる。
すなわち、双極性障害は、診断が難しい病気である。肉親に双極性障害の人がいる場合、発症年齢が若い(25歳未満)、幻聴・妄想などの精神病性の特徴を伴う場合、過眠・過食などの非定型症状を伴う場合などは、双極性障害の可能性が高まる。自覚的にはうつ病であっても、親が双極性障害を持っている場合は、それを伝えることが望ましい。
病前性格はうつ病に特徴的な執着性格やメランコリー親和型性格とは異なり、社交的で気分が変わりやすい傾向(循環気質)が見られるとされてきた。しかし、前向き研究では確認されておらず[4]、最近では、こうした性格は、既に気分循環症を発症していたと考える方向にある。
(wikipedia)
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