★【写真・解説図あり】:叫ぶカラス、砂浜にクジラ…震災前に動物異変
2011年 07月 03日
叫ぶカラス、砂浜にクジラ
震災前に動物異変
2011.7.2
yomiuri
マグニチュード9・0を記録した東日本大震災の直前に、野生動物の異常行動に関する目撃証言が複数確認されている。
鳥などの不可解な動きと地震との関連は、科学的に解明されていないが、災いを避ける「知恵」として日本各地に伝えられてきた。総務省消防庁も事例を収集しており、専門家は証言を集めて分析する必要があると指摘する。(高沢剛史)
鳥
「あれは前兆だったのでは」。現在も家屋の残骸が残る宮城県石巻市湊地区で30年以上暮らす阿部幸子さん(66)は、こう振り返る。
この5年間、阿部さんは週に5日ほど、夫を未明の漁港に車で送り続けてきた。震災当日の午前1時50分頃、玄関のドアを開けた瞬間、鳴き叫ぶカラスの声にぼう然となった。初めての体験だった。
暗闇の中で目をこらすと、公園で普段暮らす3倍近い約50羽が「ギャー、ギャギャギャ」と飛び回っていた。「こんな鳴き声聞いたことがない」。夫もけげんそうに暗い空を見つめていた。
阿部さんと同じ地区に住む佐藤よし子さん(60)は、3月11日午前10時から正午頃、上空で激しく争うような数十羽のトンビの声を聞いた。普段は穏やかに飛んでいるが、この日は「ビーッ」「ビビビ」などと、けたたましい声をあげていた。強い揺れが襲ったのは、約3時間後だった。
クジラ
震災1週間前の3月4日、茨城県鹿嶋市の海岸で、打ち上げられた小型クジラ54頭が発見された。同県大洗水族館(大洗町)によると、体長2~3メートルのカズハゴンドウで、同館の島田正幸・海獣展示課長は「遠浅の海に迷い込み砂浜に乗り上げたのでは」と推測するが、地震との関係はわからないという。
ただ、同様の現象は、今年2月のニュージーランド大地震の前にも確認されている。現地報道によると、同国南西部の島で地震の数日前、107頭のゴンドウクジラが乗り上げた。
因果関係不明
動物の行動と地震の関係は、科学的には未解明だが、いつ起きるかわからない自然災害を察知する「手だて」として、古くから継承されてきた。
総務省消防庁は各地の言い伝えなどを収集し、「全国災害伝承情報」として同庁ホームページで公開している。鳥の異常行動を巡る言い伝えは特に多く、岩手や茨城、千葉、山梨、愛知県などでは、「キジが騒ぐ(鳴く)と地震が起きる」と言われていた。宮崎県串間市には「カラスが騒ぐと地震が来る」という口伝も残されていた。
成功していた!!
allabout
地震の前触れ…
ナマズが暴れ、犬や猫が鳴き、アジが大量に網にかかり、釣れるはずもない深海魚が釣れたとNEWSが流れたら、地震の予知とか予兆に興味がない人でも少なからず「何かあるかも?」と、思うのではないでしょうか?
もしも、その時、『大地震が来る!○○地域の住人は緊急に避難しなさい。』と、小泉首相がTVで言ったとしたら、皆さんはどうしますか?
「そんなこと、言う分けないだろ。」と、言われてしまえば身も蓋もないのですが、お隣の中国では実際にやってしまったのです。しかも、それは大成功。多くの人命を救うことに成功したのです。
1975年の2月4日、中国の遼寧(りょうねい)省に住む人々から通常では考えられないような、動物たちの異常な行動が、続々と中国国家地震局に寄せられました。
寄せられた情報は…
・雪が積もった道路上に数匹のヘビ。
・群れで空を飛ぶニワトリ。
・甲高く鳴きながら飛び回るガチョウ。
・走り回るネズミの大群。
・深いはずの井戸から水があふれ出て、水質も変化したと観測。
この異常な状況を、地震の前兆と判断した「中国国家地震局」は 、遼寧省の住民約百万人をキャンプに緊急避難させたのです。そして…その日の夜に「海城地震」が発生。マグニチュード7.3という規模の地震だったにもかかわらず、建物への被害は多数確認されたものの、人的災害は最小限に抑えられたのです。
動物たちは知っていた
allabout
1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生しました。その、数日前から地震発生の直前までの期間に、動物たちによる奇妙な行動が報告されていたのは有名な話。
最近では、北海道の2003年十勝沖地震でも、同様にペットや周りの動物たちによる奇妙で、異常な行動が報告されました。
動物たちの行動は、地震の発生となんらかの関係があるのでしょうか? 今回は、地震予知と動物についてのお話を致します。
ブリーダー達の動物救助
阪神淡路大震災が発生した頃、私は猫のブリーダーをしていました。ブリーダーといっても、いろいろなタイプのブリーダーさんがいますが、私の場合はキャットショー(猫の品評会)のジャッジを目指して勉強していましたので、その勉強の為に「ブリーダーもやっていた」という程度。20~40頭程度の小さなキャッテリー(猫舎)でした。
しかし、決していい加減な管理をしていたわけではありません。最近、動物虐待などのNEWSが多いのと、私を含めこれからお話しする仲間達も、利益を追求するブリーダーではなかったことを、ご理解いただくために、ブリーダーについて少しご説明をさせて頂きます。
希少な猫種は、血統資料を過去何代にも渡って調べなければ、簡単には交配させられません。手に入る限りの情報を集めたら、徹底的に調べあげます。そして、その血統を守りながら安全な回数だけ繁殖させ、必要ならば海外から数十万円の猫を輸入して、種の保存を目的とした繁殖に務めます。そうすることで、やっと血統書を作成する事が出来ます。
その時の、仲間達と多くの猫も、阪神淡路大震災によって被災しました。
皆、30頭や40頭の猫を抱えていましたので、自分たちの事で手一杯のハズなのに、医療技術や知識を駆使して飼い主の分からない猫や犬たちを保護し、救助していたそうです。
ブリーダーが語る、地震前の異変
彼等は一様に、「うちの子(猫)が、前日からおかしかった。」と、言っていました。
●変なところ(トイレ以外)でおしっこをした。
●いつも寝る場所で寝なかった。
●お気に入りのぬいぐるみを壊した。
など、通常とは違う行動をしたと聞いています。
「どれも」が、飼い主からすれば「絶対にするわけがない!」行動だったそうです。その為、「何かが起こる?」と、警戒していたという方もいましたが、ほとんどの人が、震災の後、皆で話していて気付いたそうです。
ただ、彼等の話を聞いた後に、私には一つの疑問が残りました。「誰でも気付く事が出来るような異変ではない。」と、思ったのです。愛情をもって家族の一員として暮らしている場合のみ気付く事が出来るような事で、毎日毎日見ていなければ分からないような事。愛情を注いだ飼い主のみに、危険を教えてくれたと言っても過言ではないでしょう。
しかし、気付くことが出来なければ意味がありません。みなさんも、大事なペットが普段ではありえない行動をしていたら、枕元にはスリッパと懐中電灯、非常持ち出し袋を用意してからベッドに入るなど、「もしかしたら?」と、警戒をしてみましょう。
では、一般的に言われていることはどのような事柄が、動物たちによる地震予知につながるのでしょうか?代表的なモノは以下の通りです。
ペットのこんな行動に要注意!
●愛犬が散歩に行きたがらなかった。
●いきなり騒ぎ出した。
●部屋の隅で震えていた。
●全ての金魚が同じ方向を向いて泳ぎだした。
●犬が、何かに怯えるように泣いた。
●猫がいなくなった。
上記のようなペットたちの行動の直後、地震が発生したという報告も沢山あります。次回は、ペットの地震予知についてもう少し科学的にお伝え致します。
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