★【堀江貴文 ホリエモン】:堀江氏の「収監報道」について
2011年 06月 24日
堀江貴文 ホリエモン
堀江氏の
「収監報道」について
脇田栄一
2011.6.22
blogos
ホリエモンこと堀江貴文氏が、モヒカンで東京高検に出頭した様子がちょっとした波紋を呼んだらしい。
ホリエモン下獄パフォーマンス
Tシャツに「悪いの自分だけじゃない」
2011.6.21
livedoornews
コメンテーターのロバート・キャンベル(東大教授)が、穏やかな口調ながら皮肉たっぷりにこき下ろした。旧ライブドアの堀江貴文元社長(38)のことだ。懲役に服するため、6月20日(2011年)に東京高検に「モヒカン刈り」で出頭した。前日にツイッターなどで出頭を告知したり、出頭までの一部始終をネットで生中継したりするなど、刑務所に行くことをまるでショーのように演出して見せたが、「スッキリ!!」の評判は芳しくなかった。
IT事業でのし上がって時代の寵児としてもてはやされ、テレビ局の買収騒ぎや総選挙に立候補するなど話題を集めたが、粉飾決算事件で証券取引法違反に問われ懲役2年6カ月の実刑が確定した。前宣伝のせいか、東京高検前には報道陣ら約300人が押し寄せ大変な騒ぎとなった。
■キャスターのテリー伊藤が開口一番「とんでもない映像。朝から見たくない映像だった」
■司会の加藤浩次「ショーアップしている、ということなんでしょうね」
■テリー「気が弱いんだなあと思った。盛り上げることによって、心の不安を隠そうとしたように見えた」
■精神科医の香山リカは専門家の立場から、「心理学的にいうと、不安解消行動。刑務所にいく不安や恐怖を隠そうとして馬鹿騒ぎや高笑いをする。痛々しい感じがした」と分析した。
■ロバート・キャンベルはTシャツに書かれた「GO TO JAIL(刑務所)」を問題にした。「他の人も刑務所へ行けと言っている。悪いのは自分だけはないということだ。そうではなく、自分のやったことは全部自分で引き受けてほしい」
この騒動を苦々しく見ていた人は他にもいる。ライブドアに損害賠償請求をしている原告団の1人は、「同情を得るか、ウケをねらうか、そうとしか見えない。腹立たしいの一言」と吐き捨てた。堀江は「人生をリセットして帰ってきたい」と話していたが、2年と数か月後どんな顔で帰ってくるのか。
歪んだ司法への「当て付け」
堀江氏はダイエットや読書等、刑務所内での過ごし方を語り、「反省や後悔ばかりを考えるのは良くない」と語ったという。
この発言をTVレベルでは、「不謹慎」と評価をし、「自分の事しか考えていない」「スター気取り」などと報道したらしい。 要するに、TVマスコミの論評など所詮そんなもので、その辺のオバサン達(失礼)が集まって話しているような事しか言っていない事になる。
原発問題で、仮に電気が不足すると言うのであれば、こんな無駄な電波は真っ先に止めた方が良い。その辺の人達と、暇潰しに話すような事をわざわざ膨大な電気まで使って流す必要は無いからだ。国民の為にも是非、ワイドショーは「仕分け」の対象にして頂きたい。
以前には、故・中川昭一氏の酩酊会見に対するマスコミの姿勢について言及した自分ですが、周知の通りTVマスコミは「見た目の印象」だけを採り上げ、その背後にある事実の追及という本来の役割を全く果たしていない。事実や人権無視の中傷攻撃は、TVマスコミの「唯一の取り柄」になる。
堀江氏の行動がおかしいと言うのであれば、彼に対する「懲役2年6月」という、明らかに不当な判決が彼をそうさせた、とは考えられないのだろうか。 彼のパフォーマンスを肯定しろとは言わないまでも、せめてその行動の背後にある事実に触れた上で、言及する事はできないのか?
なぜ「罪状と量刑が不適合なので、判決に対する徹底抗戦(堀江氏)なのではないか」というマトモなコメントが聞けないのか? 「モヒカン」にしても友人から勧められて後悔している、といった事実は一部の報道からしか拾えない状態だ。
Tシャツの中にあった企業名の数々は、堀江氏より「重刑」に当たる企業名が連なっており、尚且つ、それら企業を差し引いたとしても、彼の行為が本当に「2年6月」という実刑に当たるのか? 「判決に対する敬意が欠けている」、といったコメントも目にした訳だが、彼自身が冤罪だと思っている判決に対して、彼が敬意を払うはずも無い。
彼自身が判決を不服とし、今現在も徹底抗戦と言っている訳であって、受刑生活を「ダイエット」に充てるのは、「歪んだ司法」に対する彼自身の当て付けだ。
TVマスコミは、通行人の「スター気取り」なんてコメントを取り上げて、視聴者をどこへリードしようとしているのか? 相変わらず重要部分に言及せずに、髪型がどうのとか痛々しいとかバカな事ばかり言っている。
「感情優先の司法」に対する、敢えてフザけたパフォーマンスと報道するメディアはいないのか?
自分が言いたいのは、社会に影響力のある人物だからこそ客観的に評価しろ、というものだ。 日本は法治国家。最近も冤罪事件が社会問題になっている。 歪んだ司法を糾弾する姿勢の方がよほど重要だろう。 受刑者自身が自分なりのパフォーマンスでそれを示した、という事になる。
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