★(写真つき)【東日本大震災】:被災農地に慰霊のヒマワリ 7ヘクタール、220人が種まく
2011年 06月 20日
被災農地に慰霊のヒマワリ
7ヘクタール、220人が種まく
2011.6.19
kahoku
「復興ひまわり大作戦」と題し、3月11日の津波で被災した福島県南相馬市の農家が呼び掛けたヒマワリの種まきが、18日に行われた。地元や宮城県内などからボランティア約220人が参加。津波で耕す人を失った同市の畑に、震災百か日と復興への祈りを込めて種をまいた。
この農家は、本紙「ふんばる」(5月12日付)で紹介した同市原町区萱浜の区長八津尾初夫さん(61)。萱浜では妻一子さん(58)や仲間の農家ら62人が亡くなり、「慰霊と農村復興の象徴にヒマワリを」と地元の国際農友会などを通し、参加者と種の寄贈を募った。
種は18日までに約200キロが届いた。宮城、山形、青森各県などの有志、「仙台市で避難生活を送っています」という萱浜の住民らが「ぜひ使って」「南相馬にヒマワリの輝きを」といったメッセージを寄せ、車に約40万粒を積んで持参した兵庫県の園芸家もいた。
種まきは、昨年までブロッコリーが育ち、主の農家を失った4カ所・計7ヘクタールの畑で午前9時から行われ、老若男女の住民や中学生の野球チーム、農業専攻の大学生グループなどが汗を流した。
八津尾さんは「お盆ごろにはヒマワリが咲く。身内を亡くした人には仏前に供えてもらい、種を送ってくれた多くの人には南相馬を訪れてほしい」と話す。 畑の一角でトウモロコシやサツマイモを育て、交流の集いも企画する。
真野川の河川敷で芽吹いたヒマワリを見つめる建一さん
(福島県南相馬市)
被災地で芽
2011.6.7
中国新聞
広島市安芸区で2005年11月に殺害された木下あいりちゃん=当時(7)=ゆかりのヒマワリが東日本大震災の被災地、福島県南相馬市で芽を出した。地元住民に種を託したのは、父で陸上自衛隊員の建一さん(44)。事故があった福島第1原発の周辺で、放射線測定などの任務に当たっている。「復興の希望の花になれば」と願う。
市内を流れる真野川の河川敷。約500メートルにわたって双葉が並んでいた。あいりちゃんが大好きだったヒマワリ。市を通じ地元住民に託された約千粒の種は、5月中旬に植えられた。
「元気に育っているので、あいりもきっと喜んでいるでしょうね」。建一さんは目を細めた。陸自隊第13旅団(広島県海田町)の化学防護隊長を務める。4月上旬に現地入り。原発周辺の放射線量を測り、行方不明者を捜索する隊員の除染作業にも従事している。
活動エリアの福島県沿岸部は津波の爪痕も生々しい。大勢の人が亡くなり、犠牲者の中には幼い命も。建一さんは、泥の中から「放射線」と書かれた小学生の漢字練習帳を見つけた。「ノートの持ち主が、ぜひ無事であってほしい」
任務の合間を縫って、自らも被災地にヒマワリの種を植えている。まな娘を失った建一さん自身、これまで何度も励まされた大輪の花だ。建一さんは任務を終え、近く広島に戻る。「すくすく育ってほしい」。夏の訪れを楽しみにしている。
木下あいりちゃん事件
2005年11月22日午後3時頃、広島市安芸区の住宅地の空き地で、段ボール箱に入れられた小学1年の女児(7つ)の遺体が見つかった。段ボール箱は量販店で販売されたプロパンガス用こんろの箱で、黒のビニールテープで巻かれていた。同年11月30日、広島県警は、女児の首を絞めて殺害、段ボール箱に入れて近くの空き地に遺棄したとして、殺人、死体遺棄などの容疑でペルー国籍の33歳男を逮捕した。2010
年7月28日無期懲役の判決が下る。
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