★ (写真つき)【【【ホリエモン ラストメッセージ 1 】】】:「田原さん、10年後に僕らの宇宙船に・・・」
2011年 06月 13日
ラストメッセージ 1
「田原さん、10年後に
僕らの宇宙船に乗ってください」
2011.6.12
ncn
今月中にも収監される見通しのホリエモンこと堀江貴文氏は2011年6月11日夜、ニコニコ生放送の番組に出演。収監されることが決まってからも、数多くの場に登場してきた堀江氏だが、収監の日を除けば「これが本当のラストメッセージとなる」とし、収監が直前に迫った今の心境を語った。番組ではまず司会の田原総一朗氏が、堀江氏が取り組む「宇宙開発」について問いかけた。以下、番組での堀江氏と田原氏のやりとりを全文、書き起こして紹介する。
アシスタント: 6年前、日本中の注目を集めたライブドアのニッポン放送に対する敵対的買収劇は、翌年日本経済に大きな衝撃を与え、ライブドア事件へと発展した。事件の首謀者とされた堀江貴文氏は、証券法取引違反、現在の金融商品取引法違反、有価証券報告書の虚偽記載、偽計・風説の流布の罪に問われ懲役2年6ヶ月の実刑が確定、今月中に収監される見通しとなっている。今夜のニコニコ生放送では、「収監直前!ホリエモン、心境を語る」と題して堀江氏ご本人にその胸のうちを思う存分語っていただく。
田原総一朗氏(以下、田原): 堀江氏のラストメッセージ。多分この番組を観ている人は堀江氏のファンだろうし、非常に長い間堀江氏をみている人だから、彼らに向けてのラストメッセージをいろいろ話してもらいたい。でも、ラストメッセージは何回もあるのか。
堀江貴文氏(以下、堀江): もう3~4回あった。
田原: 堀江氏が収監される前に出す本というのは、何冊あるのか。
堀江: 今、アマゾンとかに登録されているもので3冊、既にもう1冊出て、先日発売イベントをやった。
田原: 僕も行った。
堀江: もうあと2週間くらいで1冊出て、もう2~3週間でもう1冊出て、田原氏との対談本も出る。
田原: 10冊近くね・・・
堀江: 10冊も出ないけど、8冊くらいではないか。
田原: こういうことをいうとしらけるが、この後にまだラストメッセージは何回ぐらいあるのか。
堀江: 多分もうない。収監の日に何か密着のようなものをやるみたいだが、それぐらい。
日本では責任問題になるから、国が「宇宙開発」をやろうともしない
田原: ちょっといきなりで申し訳ないが、金曜日の新聞に古川(聡)氏という人が、ロシアのソユーズという宇宙船で(宇宙へ)行って、昨日、国際宇宙ステーションとドッキングしたという記事が出ている。こういうのを観て堀江氏は刺激されるか。
堀江: 刺激はされない。
田原: 将来やるのか。
堀江: やるが、(ソユーズは)40年以上前のものだ。
田原: 40年前のものか。
堀江: 設計されたのは。
田原: では、福島原発といい勝負か。
堀江: 言われてみればそう。福島原発は40年前に本当につくられているが、ソユーズの部品が40年前につくられたというわけではない。設計はほとんど変わっていない。
田原: 40年も使って、まだやっている。
堀江: 40年使っていても、やはり原発と一緒でロケットもなかなか失敗できないので新しいことにチャレンジできない。
田原: そういえばアメリカのスペースシャトルは、7月で引退だそう。
堀江: そう。それも2回失敗して宇宙飛行士が10人死んだ。それはやめるだろう。失敗作だった。
田原: 当分は(有人宇宙船は)ロシアのソユーズしかなくなるわけか。
堀江: そう。有人宇宙船は一応、ソユーズと中国に長征ロケットというのを打ち上げられる神舟という宇宙船がある。これはまだ商用化されていない。中国は独自路線を突っ走っている。天宮という宇宙ステーションを独自で打ち上げるし、宇宙船も自分達で打ち上げると。他の国の協力はしないという方針でやっている。事実上、ソユーズしかなくなるという話。
田原: この古川氏にしても、日本人が今まで何度か宇宙船に乗っているが、正直に聞きたい。古川氏はどのくらい(お金を)払っているのだろうか。
堀江: 多分、今アメリカがロシアと契約しているレートが1人当たり50億。実は日本人で初めて宇宙へ行った人はTBSにいた秋山(豊寛)氏だが、彼が払ったのが15億。それが、そのあと商用旅行で――7人か9人か忘れたが、何人か行った。その人たちが大体(1人)20億ちょっとくらい。
田原: その金額はどうやって決まるのか。
堀江: それは交渉だろう。
田原: 古川氏は一応、宇宙船に乗るという日本のスタッフ。何人もいるのでこの人は12年待ったというが・・・
堀江: 古川氏はスペースシャトルで行く予定だった。アメリカのスペースシャトルが2回も失敗して、打ち上げが2年間できなかったりとか、いろいろあった。それで行けなくなってしまったから、結局ソユーズに金を払って乗せてもらうしかなくなった。
田原: こういうことはあまり言うと良くないが、金はどこが払うのか。
堀江: 日本政府が払っている。
田原: なぜ日本政府が、ソユーズに古川氏のための金を払うのか。
堀江: よくわからない。それは自分たちでつくりたくないのではないか。
田原: そこがわからない。日本が行きたいのなら自分でつくればいい。
堀江: 自分でつくったら責任問題になるから嫌なのだ。
田原: 東電の福島(原発)みたいに失敗したら・・・
堀江: 例えばアメリカに頼んで、アメリカのスペースシャトルがミスして、日本人の飛行士が死んでしまったら、それはアメリカのせいだと。アメリカは絶対に安全だと言っているのだから頼んだということで一応責任逃れができる。だけど、日本独自のロケットをつくったら・・・当然慎重論もあるわけだ。慎重論者は(失敗すると)ホレみたことかとなるし、役人の世界というのは失敗しないことが一番大事なので、役人がやっている限りはやらないだろう。
田原: つまり、アメリカやソ連あるいは中国がやっていて、日本がやらないのは研究がそこまで進んでいないのではなくて・・・。
堀江: (研究を)していない。やろうともしていない。
田原: 責任問題が出るからやらない。原発もそうだ。例えば東電の福島の原発に事故が起きたと。これはアメリカのGEから買った原発。ドイツは途中で自分でつくっている。日本は自分ではつくらない。そういう中で、なぜ堀江氏はつくるのか。
堀江: 多分何年か前にニュースになったと思うが、僕らも有人宇宙カプセルをロシアから買ったりしていた。ロケットも買ってやろうと思っていたら、ロシアが「売らない」という。ソユーズはソユーズローンチビークルという打ち上げ用ロケットと、ソユーズ宇宙船というカプセルの部分の2つに分かれている。僕らは別のカプセルを持っていた。このカプセルを乗せてソユーズで打ち上げてくれと言いにいったら駄目だと(言われた)。なかなか売ってくれない。
田原: ならばつくってしまおうという話か。
堀江: そう。ソユーズの宇宙船のシートだったら、「1人50億だけど売る」と言われるのだけど、そのシステム自体は売ってくれない。だってロシアが独占供給をしているから自分たちの思い通り。だから極論をすれば100億でもいいわけ。1人頭100億だといっても、「すみません、よろしくお願いします」となる。それは1社提供ならば当然そうなる。
田原: なるほど。それでシステムを売らないと言うから、堀江氏はシステムをつくろうという話になったのか。どのくらい(お金が)かかるのか。
堀江: どれくらいかかるかわからないけど、とにかく安くしたい。
田原: ソ連にしてもロシアにしてもアメリカにしても、国がやっている。それを堀江氏は個人でやろうとしている。
堀江: ただもう世界的に見ると、アメリカは個人に、個人というか民間にすでに舵を切った。オバマ大統領に代わったくらいのタイミングで、民活(事業)にするということに決めた。技術的には民活(事業)ができる――要はすごく古い技術なので、民間でも全然出来るような状態になっているということは何年も前からわかっていた。あとはもう政府の決断で、これからは最先端技術のない部分というのを民間に任せようということになって、アメリカは法律も作って補助金も出してやっている。アメリカは1000億以上のお金を補助金として出しているし、規制緩和もして法律も作って、宇宙港も作って、どんどん産業として宇宙産業を広げていこうとしている。
「田原さん10年後に僕の宇宙船に乗ってくださいね」
田原: そうすると、堀江氏がつくったロケットは、アメリカで打ち上げるのか。
堀江: いや、日本で打ち上げる。
田原: いつ頃か。
堀江: まず、小さな小型衛星を打ち上げるのが、2、3年後くらい。ちょうど僕が(刑務所から)出て来た頃。(携帯電話を見せながら)本当にこれぐらいの小さなやつ。
田原: 小型の衛星出来るまで、ゆっくり監獄で休んでいると。
堀江: まあまあ、そうかもしれないが、自分でやりたい。
田原: 本当はね。堀江氏の出て来る頃、小型の(衛星を)打ち上げると。そこから本物になるまでどのくらいか。
堀江: それも本物だ。
田原: いや、わかっている。人を乗せるまで(どのくらいか)。
堀江: 人を乗せるのは・・・10年以内くらいにはいけるのではないか。
田原: そこ(小型衛星を打ち上げて)からか。
堀江: 今から。だから、言ったではないか、田原さん10年後に乗ってくださいねと。
田原: (10年後に)僕は86歳だけど・・・でも予約した。ジェットコースターに乗れと言う。
堀江: ジェットコースターに乗れるくらい(の感覚)で、なんとかなるようにする。
田原: なるほど。そういう大計画があると。
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