★[重要] 放射性物質と農産物 Q&A
2011年 05月 31日
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放射性物質と農産物
Q&A
2011.3.24
agrinews

放射線に人体がさらされる場合、体の外側から放射線を受ける外部被ばくと、体内に取り込まれた放射性物質による内部被ばくがある。放射性物質を含んだ食品を食べると、体内から長期間被ばくする恐れがあるため規制している。

原子力安全委員会が国際放射線防護委員会(ICRP)の基準を基に定めた指標を暫定規制値とした。放射性ヨウ素、放射性セシウムなどの物質ごとに定めている。食品の摂取量も考慮して、牛乳、野菜などの品目によって規制値が異なる。ICRPの基準は、健康に悪影響を与えない内部被ばくの限度として、例えばヨウ素では年間50ミリシーベルトを示し、この3分の2を暫定規制値とした。食品安全委員会は政府の諮問を受けて、規制値の評価を議論している。

放射性物質が持つ放射能(放射線を出す能力)の強さを表す単位。規制値では「飲食物1キロ当たりベクレル」で示す。一方、放射線の人体への影響度を示す単位がシーベルト。

例えば、ヨウ素はホウレンソウで暫定規制値の1キロ当たり2000ベクレルに対して約27倍、原乳(生乳)で暫定規制値の1キロ当たり300ベクレルに対して約5倍が検出された。
これらを飲食した場合の影響を換算すると、ホウレンソウ100グラムで0.119ミリシーベルト、牛乳1キロで0.033ミリシーベルトになる。ICRPの基準である年間50ミリシーベルトに達する分量はホウレンソウで42キロ、牛乳で1515キロを飲食した場合だ。
暫定規制値の164倍のセシウムが検出されたクキタチナも100グラムで0.107ミリシーベルトで、ICRPの基準値に達するのは年間4.69キロ。いずれも日常の食生活で飲食する量をはるかに超えている。
食品安全委員会の専門委員を務める東京大学の唐木英明名誉教授はこうしたデータを基に「基準を超えた野菜を食べても健康への影響はないし、そもそも基準を超えた野菜は出回っていない」と強調する。

現在野菜で検出されているのは表面に付着した放射性物質とみられる。
放射性物質の食品への影響に詳しい秋田大学の滝澤行雄名誉教授によると、ホウレンソウやシュンギクなどの葉菜類は、あく抜き程度にゆでることでセシウムやヨウ素の5~8割を落とすことができる。滝澤教授は「水洗いだけでも7割はとれる」と話す。
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