★室井佑月「福島の給食に地元の食材を使うのはかわいそう」 インターネットでは多数賛同する声
2011年 05月 28日
室井佑月
NHK『あさイチ』で
「福島の給食に地元の食材を
使うのはかわいそう」
インターネットでは多数賛同する声
2011.5.27
excite
作家の室井佑月さんが26日に出演したNHK朝の情報番組『あさイチ』で、「福島県の給食に地元の食材を使うのはかわいそう」と発言し様々なところで物議を呼んでいる。
この発言は福島県が地元食材を給食に使用するという報道に対し言ったもので、室井さんの発言を要約すると以下のようになる。
・福島市の線量は高く、外部被曝だけでなく内部被曝の事も考えなければいけない。
・なるべく被曝量を減らさなければならないのに給食で暫定基準値以下の物を食べさせるのは子供がかわいそう。
・福島の状況を考えると、このような状況で平時よりもはるかに高い放射性物質の残留基準値を設定するのはおかしい。
・放射線の測定高度についてもおかしい。地上18メートルで測定しているが、18メートルも身長がある子供はいない。政府は発表が遅すぎる。
・大人は良いが福島の学校は基準値ギリギリのものでなく、相当基準値より下回っているものを子供たちへは与えるべき。
他のコメンテーターの男性は「安全が確認できた物のみ使用しているので問題無い」と言っていたが、福島県会津地方で基準値を超えたほうれん草が確認され、千葉でも暫定基準値を超えたほうれん草が出荷されたことや、放射線の測定高度が高すぎること、水道水から放射性物質が検出された事実の発表が遅れたことを考えると、室井さんのように不安を覚えている母親は多いはずだ。
また、福島市の環境放射能測定値は現在平常時の毎時0.04マイクロシーベルトよりはるかに高い、1.40マイクロシーベルトが測定されている。このような状況では暫定基準値以下の食品ではなく、子供には放射性物質が全く付いていない食品を食べさせてあげたいと思うのが一般的ではないだろうか。
テレビに届いた食品関係業者からのFAXは「風評被害を生むのでそういった発言は控えてほしい」と書かれていたが、そうであれば食品関係の仕事に携わる企業や国は一刻も早く正確な放射性物質の残留量を細かく定期的に発表し、福島県民を安心させるべきだろう。
「なんで安全なの?」という問いに対し「しっかり検査をしてるから安全です」との答えしか返ってこない現状では、信じるのも無理がある。なお、ネット上では室井さんの発言を支持する声が多く、以下のような声があがっている。
「当たり前のこと言っただけだろ。チェルノブイリより強い汚染の可能性のある地域で取れた作物を子どもに喰わすとか、1億総発狂かよ。」
「政府が信用できないからこうなるのも必然だよね」
「子供の命より金が優先される福島」
「汚染野菜の販売を、風評被害に負けない農家として宣伝する狂った世の中。」
「そりゃそうだ。セシウム付いてるのは風評じゃなくて実際そうなんだから。」
「基準内であってもわざわざそれを食べるリスクを冒す必要はない 子どもは成人より放射能の影響も人生も長い」
「風評被害の言葉の意味が「真偽問わずとりあえず自分たちにとって不利な噂による被害」になってる件」
「いやいや正論だわ」
「今のガキに将来日本立て直してもらわなきゃならないんだから大切にしろよ 癌患者だらけとか笑えないだろ」
他には福島県産の野菜全てが汚染されているわけではないといった意見もあったが、セシウムなどが入った食品とそうでない食品が分からない現状は無駄な内部被曝を増やさないために、子供たちだけでもなるべく原発から遠い地域の食材を食べさせるべきではないだろうか。特に空間線量の高い福島市であればなおさらだ。
本当に安全なのであれば根拠となる数値を見せて親たちの不安を取り除き、「風評被害」を産まないためにも政府は一刻も早く対策を打たなければ、室井さんのような考えを持つ人たちは決していなくなることはない。

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