★カモノハシの知られざる生態・・・猛毒で腕がぶよぶよに!
2004年 11月 01日
ほにゅう類は「胎生(たいせい)で、母乳で育ち、肺呼吸する動物」と理解している方がほとんどのはず、でもオーストラリアにいたのです、「卵で産むほにゅう類」が・・・
カモノハシ!!
カモノハシの手足は短く水掻きがあり、体はもぐらに、くちばしはアヒルやカモに、尾は長く扁平でビーバーに似ています。尾は泳ぐときには『かじ』の役目も果たし、大きなくちばしは居場所を確認したり、えさを探すときに役立ちます。
◆生息地◆
オーストラリア東部とタスマニア島に生息
(河川や湖沼の岸辺に巣穴をつくり、水陸両生の生活)
◆体長◆
30~45cm、尾は10~15cm位
(メスよりもオスの方が大きい)
◆体色◆
体の色は灰褐色
◆寿命◆
約10年と言われています。
一度に産む卵の数は2個。長径 18mmほどのまん丸な卵です。卵殻は、鶏卵のように固くなく、柔らかい殻なので、卵の上に乗り温めると割れてしまうので、メスは仰向けになって卵をお腹の上にのせ、扁平な尾でおおって暖めます。
カモノハシのメスには乳頭がなく、かわりに皮下の乳腺から 乳がにじみ出すようになっていて、赤ちゃんは、お母さんの体毛に、にじんだ乳をなめ育つのです。生後4~5ヶ月ほどで体長が30センチほどになると、親離れします。
カモノハシは目と耳を頭部の溝の部分におさめて、機能しないようになっています。柔らかで大きなくちばしは接触、電気や振動などに敏感で、小水中動物から出る微弱電流を感知し、目や耳を使わなくても捕食できます。
↑写真の後ろ足を見て下さい。この後ろ足の蹴爪(けづめ)から毒が分泌されるのです。若いメスにも未発達の蹴爪がありますが、生後1年以内にとれて無くなってしまいます。
タスマニアのロイヤルソサイティが発表した報告書によると、成人男性がカモノハシを手で捕らえた時、後ろ足の蹴爪(けづめ)で手のひらをかき裂かれ、人差し指と中指の付け根に深い傷を負った。痛みは想像を絶するほどで、危うく気絶するところだったと言う。自力で立ち上がり歩けるようになるまで30分もかかり、その後、傷を負った方の腕は肩まで腫れあがって動かせず、激痛が続いた。腫れ(はれ)は一週間で治まったものの、鈍痛は続き腕はぶよぶよになり、元に戻るまで長い日時を要したという。その毒性はかなり強いそうだ。
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