★ミノムシの意外に面白いその生態!!口のないオス、死ぬまでみの中で過ごすメス
2004年 10月 30日
ミノムシは都会にはほとんどいないそうです。私も上京して以来、木々の枝にぶらさがるミノムシを見かけたことはありません。ミノムシって名前は知られていますが、その面白い生態はあまり知られていないので、今回はミノムシのことを書きます。
ミノガの幼虫のことで、日本には約15種類のミノガが見られる。
生まれたばかりの幼虫は、蓑(みの)の外に出て糸を長く延ばし垂れ下がり、風に揺られて、新しい枝や葉に移っていきます。新しい葉に移ると枝や葉の表皮をかじり取り糸で、つづり合わせて小さな蓑を作ります。
木の葉を食べてどんどん大きくなってゆくミノムシは、かじり取った葉を糸でつぎ足し、体に合わせて蓑も大きく、丈夫にしてゆきます。そして手ごろな枝を、糸を巻き付け蓑に固定し、冬眠用の蓑(みの)は出来上がるのです。
口が退化してない?
ミノムシのオスは蛹(さなぎ)になって約1カ月の後、蓑(みの)の下の口から、体を半分ほど外に出し羽化します。オスは口が退化していて、えさを取ることもなく、雌を探して飛び回ります。そして交尾を終え死んでいくのです。(交尾相手が見つからず終わる場合もありますが)
外にでることなく、死ぬまで蓑(みの)の中で過ごす?
メスも蛹(さなぎ)になった後、成虫になりますが、成虫となった姿は雄とは全く異なり、ハネも足もありません。小さな頭部と胸、体の大部分は腹部で卵でいっぱい入ってます。メスは、成虫になっても、蛹(さなぎ)の殻の先端を押しあけるだけで、体全体は蛹(さなぎ)中に入ったままなのです。
メスは特有の匂いを出し、雄を誘います。雄はその匂いを頼りに、雌の入っている蓑に飛んできて、蓑の末端から腹部を差し込み交尾します。お互いの姿を見ずの交尾なのです。
交尾後、雌はすぐに産卵を始め、数千個も生みつけます。2~3週間後、幼虫が孵化する頃にはひからびて死んでしまい、蓑の末端の穴から下に落ちてしまいます。
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