★コンビニ弁当は大丈夫か?電子レンジ加熱後、溶け出す有害物質を検証する!
2004年 10月 15日

本当に大丈夫か?
コンビニエンスストア (以下、 コンビニ) で弁当を買い、家で加熱(電子レンジ)した場合、一定の条件下で各自が加熱しているわけでない。加熱で容器が柔らかくなったり、変形してしまうこともあったりする。 そんな時、 弁当容器から食品に有害物質が溶け出してはいないかと懸念を持つ人も多いのではないでしょうか?
容器から食品への有害物質の移行について調査が行なわれました。
(大阪消費者センター)
①実施期間=03年12月~04年3月
②対象商品=大阪市内のコンビニで販売されている弁当5種類
③テスト方法
測定対象物質は、 食品用プラスチック製品の酸化防止剤として広く使用されているイルガノックス1010およびイルガフォス168を対象とし、また類似性のあるパラ-ターシャル-ブチルフェノール (PTBP)、 2・4-ジ-ターシャル-ブチルフェノール (DTBP) およびパラ-ターシャル-ブチルベンゾイック アシッド (PTBBA) も対象とした。
Aの弁当
PTBP、 DTBP、 PTBBAが、 電子レンジ加熱前と加熱後いずれからも検出された。 PTBPは容器からの移行ではなく、 食品そのものにすでに含まれていたものと考えられる。 PTBPはポリカーボネートの重合調節剤や塩化ビニルの安定剤として使用されるため、 弁当製造時に手袋等PTBPが含まれると思われるものと接触した際に移行したものとも考えられる。
DTBP、 PTBBAは加熱前に比べ、 加熱後の検出値は高くなっており、 加熱時間が長い程高い値を示した。DTBPは、 加熱前0・18μg/gであったのが、 家庭用レンジでの目安時間の2倍加熱では0・58μg/gへと約3・2倍に、 PTBBAでは、 加熱前3・7μg/gであったのが、 目安時間の2倍加熱では15・4μg/gへと約4・2倍にもなった。
いずれの化合物も検出されなかった。
1・5倍時間加熱したものは約24%減少
2倍時間加熱したものは約43%が減少
AとCの容器で加熱後に減少傾向が認められたが、 加熱前容器の測定値のばらつきが大きく、 加熱による明らかな減少傾向は見られなかった。容器全体の減少量を検出値と容器重量から換算すると、 約115μg減少したことになる。 減少した分全てが食品に移行したとすると、 食品からは0・5μg/g検出されることになるが、 食品からの検出が認められなかったのは、 加熱され減少する段階で分解等が起きたものと考えられる。
弁当の加熱時間が長くなるほど検出量が多く、 このことにより加熱時間が長くなれば、 それだけ弁当容器から食品への移行量も増えることが示唆されたが、 食品から検出された化合物の量を弁当1食当たりの量に換算すると、 毒性発現量の約1/500~1/3万だった。
以上の結果から、 コンビニ弁当を加熱することにより、 弁当容器から食品への化学物質の移行は微量ながらも認められたが、 人体に影響を及ぼすほどでないと考えられる。 しかし、 容器の変形等を起こすものもあるため、 安心して食するには加熱目安時間を守って加熱することが大切だそうだ。
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