★なぜケンカの時つばを手に吐くのか?なるほどトリビアだ!
2004年 10月 15日

自然と口を手でおおう仕草をするのか?
通説は、歯学が世にでる前、虫歯になっている大人も多く、礼儀としてその黒い虫歯を見せないようにする行為が元になっていると言われているが、「裸のサル」や「マンワッチング」の著作者でも有名なデズモンド・モリスはそれは誤りだと言う。
古くから、あくびの時に、手で口を押さえるのは、自分の魂が呼気と共に早まって出ていかないようにするためであり、また口を大きく開けたままにしていると、これ幸いと悪霊が入り込んでしまうので、それを防ぐための行為でもあったのです。
また口をおおうという行為は、心理的に相手にヒミツを隠そうする時や虚偽を示すジェスチャーであり、口から漏れそうになる言葉をさえぎろうとするかように、手が口に伸びてしまうであるとモリスは言う。
もしかすると私たちは無意識のうちに、魂が出ていかないように体が動いてしまうのかもしれない。

手につばを吐く(はく)のだろう?
ケンカ相手を捕まえやすくすると合理的に考えていたが・・・
古代では、つばは口から出るものだから、その人の魂が微量に含まれていると考えられた。この貴重なものを神に供えれば、神の加護(かご)を取りつけることができる。しかし、こうすることにも危険があった。もし吐いた(はいた)つばを敵が集めて呪いにかければ、つばを吐いた人に魔法をかけることができるからである。このために、たんつぼをかかえてこさせ、毎日ヒミツの場所につばを埋めたものをあったとデズモンド・モリスは言う。
つまり、けんかの前に手につばをかけるのも、昔から信じられてきた魔法のお助けの力にすがろうとしてなのである。
手に吐くのは日本人だけではない。
つばを手にかけるのは日本だけでなく、いくつかの国でも現在でも行なわれており、「悪魔の目」信仰が広がっている地中海の諸国では、つばを吐くことが魔除けになっている。昔の地中海では「悪魔の目」に取りつかれた人がそばを通ると、人々はその悪の力を撃退しようとしてつばを地面にはきかけたそうだ。
こうして、「つばを吐く」ことは神聖なことから一転、この上ない侮辱を表わすものに変わっていった。そしてついには、誰かにつばを吐きかけることは強い敵意を表わす行為として今日でも残っているのです。
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