★バチカンが中国非難声明
2010年 11月 22日
非公認司教任命式巡り
2010.11.21
yomiuri
バチカン(ローマ法王庁)は18日、中国当局がカトリック聖職者に対し、バチカンが認めない中国政府公認教会による司教任命式への出席を「強制」しているとして、中国を非難する異例の声明を発表した。英BBCによると、任命式は20日、厳戒態勢で行われ、司教8人が出席を強いられた模様。
バチカン報道官名の声明は、中国当局が「多数の司教」に対し、「河北省承徳で20日ごろに行われる無許可の司教任命式への出席を強制している」とし、「信教の自由に対する重大な侵害」と非難した。カトリック系通信社「UCAニュース」(香港)などによると、中国政府公認の「中国天主教(カトリック)愛国会」幹部で、全国人民代表大会の代表を務める郭金才神父が20日、司教に任命された。
中国のカトリック教会は、1951年の対バチカン断交を経て、中国公認だがバチカン非公認の「愛国会」と、中国で非合法だがバチカンに忠誠を誓う「地下教会」に分裂。推定信者数は現在、それぞれ約500万人、約700万人と伯仲している。
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