★女性がリーダーになれないのはなぜ?
2010年 10月 15日

なれないのはなぜ?
2010.10.14
excite
「世界で最もパワフルな女性100人」のランキングが発表された。各国の大統領や首相、名だたる大手企業の経営者の名がずらりと並ぶ。残念ながら日本人はゼロ。アメリカの経済誌フォーブスが選んでいるのでアメリカ人が多いのは仕方ないとして、中国やインドなどのアジア人女性も何人かランク入りする中で、何とも寂しい。日本には、世界が注目するようなパワフルな女性はいないのか。教えて!gooにはずばり、こんな質問があった。
「職場で女性がリーダーになれなかったり、昇格しにくいのはなぜなんでしょう」
回答を見る限り、女性を昇進させたがらない企業とか、女性が上に立つことに抵抗感を感じる男性がいるのは事実のよう。
「会社側としては、仕事を休まれることをデメリットと考えますので、いつ結婚・出産するか分からない女性よりも、男性を管理職に就けることが自然の流れになってしまいます」(kannosuke9さん)
たしかに、女性は結婚や出産を機に仕事をやめたいと思う人、実際にやめてしまう人が多いのも事実。厚生労働省の調査では、若い女性の専業主婦志向はむしろ強まっているらしい。私も以前の職場で同僚の「いずれ結婚して養ってもらいたい」という言葉にショックを受けたことがある。男性がもし同じことを言ったら、大抵の女性は引いてしまうに違いない。
その背景には多分、ずっと専業主婦を優遇してきた国の制度とか、家事や育児を配偶者任せにして自分の生活を捨て去るくらいまでしないと上に行けない日本の組織の実態とか、個人の意識だけではどうにもならない部分があるのかも。
そんな現実の中で悩む女性からの相談もあった。
「昇進、やりがいって?」
20代後半という質問者はもうすぐ2人目の子供が生まれる予定。「この4月に同期が主任に昇進しましたが、私はしませんでした。…子持ちであることって、社会人として働く上でハンディキャップにしかならないとしたら、お先まっ暗な気がする」と訴える。
本当に優秀な人材なら、産休を取ったくらいで出世コースから外すのは企業にとっても損失のはず。女性、男性を問わず、実力があれば積極登用している企業はいくらでもある。
「私の妻も子供を抱えて働いてきました。今は私と同じグループ会社へ転職しましたが、過去のキャリアから部門のトップに抜擢する人事です。妻になり、母になって家庭を持つから、その苦労を知ることができます。だから管理職に抜擢です。
ハンディと思えば負けです、逆に人生のキャリアです」(11otosannさん)
こんな企業や組織はまだ少数かもしれないけれど、これからどんどん増えて、いろんな経験や能力のある人がトップに立てるようになれば、女性にとっても男性にとっても快適な社会に近づけそうな気がする。もっとも、「女性大臣」とか「女性社長」とか、いちいち「女性」を付けて飾り物扱いされているうちは、まだまだなのかもしれないなぁ。

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