★10月は神社にお参りしても意味がない?
2010年 10月 08日

お参りしても意味がない?
2010.10.8
excite
10月の別名は「神無月」。その由来にはいろいろな説がありますが、最も一般的なのは「神のいない月」というものです。出雲大社(島根県出雲市)に日本中の神様が集結して1年のことを話し合うため、出雲大社以外には神様がいなくなってしまう…という解釈です。
出雲地方では10月のことを逆に「神在月」――神のいる月、と呼んでいます。毎年旧暦10月には出雲大社で「神在祭」という神事が行われ、全国の神様をお迎えしているのです。日本中の神様が集結しているなんて、この時期の出雲大社にお参りすればどんなお願い事もかなうのでは…という気さえしますよね。実際、「神在祭」は毎年大変なにぎわいを見せます。
では逆に、全国のその他の神社はどうなのでしょうか? 神様が出雲に出張してしまっている留守中の神社には、いくらお参りしても意味がないのでは…?この疑問について、教えて!gooでQ&Aがあったのでご紹介します。
■恵比寿さまはお留守番係?
「神無月に神社にお参りしても無駄なんでしょうか?」
「僕は今ある事で近所の神社の氏神様に100日連続祈願をしています」という質問者さん。約3分の1をこなしたところで神無月に入ってしまうそうで、その間は「連続祈願も中断しておいた方がいいんでしょうか?」と心配しています。それに対する回答にこんなものがありました。
「私の住む地方では、神無月にほとんどの神様が出雲の国にお出かけになる中、恵比寿様だけはその地に残り、留守を預かるとされており、10月中には特別に恵比寿様を手厚く祭る日があります」(ooyatyakoさん)
恵比寿さまがお留守番係というのは心強いですね! どっしり座ってしっかりと留守を預かってくれそうです。
■神社は「私たちと神様をつなぐ窓口」のようなもの
また、こちらの質問ではこんな回答がありました。
「神無月に神社にお参りしても無駄?」
「日本の神様を含め、世界中の神様の世界では、(少し変な表現ですが)地上の我々が住まう世界には常にいません。(中略)神社は人間が神様を礼拝する場所であるので、どこの神社から礼拝しても神様に願いは届くし、ご利益は同じであると思われます」(70633さん)
70633さんは「神様一柱ごとに神社が形成されるのではなく、一柱の神様があちこちに祀(まつ)られる」ということ、また多くの神様は「根本社(総本社)があり、そこから分祀(ぶんし)して、神社を形成する」ということを説明。
つまり「1つの神社に神様が1人住んでいる」というわけではなく、神社は「私たちと神様をつなぐ窓口」のようなものということですね。それなら神様がどこに出張していても、全国の神社からお祈りを届けることは出来そうです。
というわけで、どうやら神無月にも神社へのお参りは無駄にならない、と思って間違いなさそう。出雲以外の神社にも自信を持ってお参りしましょう。

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