毛のないマウスの発毛に成功する!
2004年 10月 04日

(hotwierd)
ロックフェラー大学ハワード・ヒューズ医学研究所の研究者たちは、マウスの毛包から採取した幹細胞が培養皿の中で自己再生し、無毛のマウス(ハダカネズミ)にこれを移植すると、新しい毛包と毛に成長したと報告している。(2004年9月3日の『セル』誌に掲載)
これまで研究者たちは、毛包の一部を切断し移植をと試みてきた。しかし、この方法では、毛包が成長し始めるところまではいったが、実際に毛が生えてくることはなかったのだ。これに対して、ブランパン博士ら研究者は、密度の高い毛を生やすところまで成功した。
毛髪の再生だけではなく、やけど患者への優れた植皮用皮膚片の開発につながるかもしれないそうだ。(現在の植皮用の皮膚片は、体毛や皮脂腺を作り出せない。)
毛包から採取した人間の幹細胞を、ハダカネズミに移植し、もしその幹細胞が、マウスの幹細胞と同様に、毛や皮膚を作り出せれば、今度はその細胞の人間への移植を試みることになると、ブランパン博士は説明する。
このところ議論を巻き起こしている。
人の胚から採取された人胚性幹細胞により、パーキンソン病や脊髄損傷の治療に道が開けるかもしれないと、多くの研究者たちが考えている。
その一方、受精後数日を経た胚は人間であり、そうした細胞を研究目的で採取すべきではないと、宗教団体や中絶反対派の中から非難の声が上がっている。そうした胚は不妊治療を行なう医療機関から提供される場合が多いが、現状においては、そのような利用はしておらず、廃棄している。
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