話題騒然、米国初の『Body Worlds』展
2004年 10月 03日

話題騒然、米国初の『Body Worlds』展
(hotwired)
2004年7月2日~2005年1月23日まで米・カリフォルニア科学センターで『Body Worlds』が議論を呼びながらも開催されている。入場料は12ドル、 毎日、入場者の流れがとぎれることはなく、2時間以上をかけて会場を回る。

このバスケットボール選手は解剖され皮膚をはがされた死体で、特殊な保存法により、フリーズドライされた彫像のような姿になっている。皮膚は無く、筋繊維、血管や分泌腺などはそのままだ。精巣や切りそろえられた足の爪さえ原型を保ち、極めつけに、頭蓋骨が開いており、中から赤褐色の脳が見えるのだ。


上の写真の男性は、右手に手足も含むすべての皮膚を持ち、高く掲げている。そのポーズはまるで、バチカン市国のシスティーナ礼拝堂の有名な天井画『最後の審判』に描かれている、生きながら皮をはがれた殉教者聖バルトロマイ(キリスト12使徒の1人)を連想させる。

フォン・ハーゲンス博士は、1970年代に人体やその一部を保存する『プラスティネーション』を発明した。これは、死体防腐処理と同じように、ポリマーで体液を置き換えることにより、死体を保存することができるというものなのだ。

テキサス大学ヒューストン校医学部助教授、米国臨床解剖学会(AACA)に所属するローレンス・M・ロス博士で「おそらくすべての解剖学者が、葛藤や複雑な感情をある程度は抱いているだろう」と語る。
「教育的見地から、幅広い分野の人々が自分の身体を理解するの役立つのだから、批判する人などいるはずがないと言う解剖学者もいる。そこがこの展示のプラスの面で、しかし一方で、こうした人体標本をこのような物議をかもしかねない形で展示するという点に関して、少しやり過ぎではないかという解剖学者もいる。これがいい趣味といえるだろうか? 私にはわからない」とロス博士は語る。
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