★美人は裁判でも有利か?不利な裁判があるとしたら・・?
2005年 01月 19日
7才の女児を使った心理実験
●A子は外見がかわいらしい子
●B子は外見が魅力的でない子
雪合戦の時、ある女の子が氷のかけらを入れた雪のボールを作り、それを他の子にぶつけて、出血するような怪我を負わせてしまいました。このことを聞かせた人に、いたずらをした女の子の写真を見せました。ある人にはかわいいA子の写真を、別の人には魅力的でないB子の写真を見せました。その後、「この女の子は、将来、また同じようないたずらをすると思いますか?」と尋ねるという心理実験を行いました。
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かわいいA子よりも魅力的でないB子の方が
将来、またいたずらすると思われた。
同じいたずらをしても、かわいい子供は「本当はいい子なのに、たまたまこんないたずらをしてしまった」と好意的に解釈させ、「もうこんな、いたずらはしないだろう」と考える人が多かったのです。これはハロー(後光)効果と呼ばれる現象です。ハロー効果とは優れた学歴・身体的な魅力・肩書き・家柄などがあると、その人の能力や人柄などを実際以上に高く評価し、逆に悪い特徴があると、実際より悪く評価する現象です。
この場合もかわいい子供が悪質ないたずらをしたのは、生まれもった性質に原因があるのではなく、その時の突発的な事故だったと考えます。その状況下にあったのだから、かわいい子供が同じようないたずらをする可能性は低いと判断してしまうのです。
アメリカでの心理学の実験
法学部の学生たちが裁判官役になり、「女性の強盗犯」に刑を言い渡すという模擬裁判を行いました。被告役は美人と不美人です。
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●被告ー美人・・・・・懲役2.8年(平均)
●被告ー不美人・・・懲役5.2年(平均)
美人の犯罪者は不美人の犯罪者の半分ほどの懲役となりました。いかに美人の過ちは大目にみられ易いかがわかります。これはかわいい女の子のいたずらが大目にみられるという結果とうよく似ています。
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「結婚詐欺」
●被告ー美人・・・・・懲役5.5年(平均)
●被告ー不美人・・・懲役4.4年(平均)
ハロー効果がもたらす偏見に根ざした現象により、かわいい女の子いたずらや美人の犯罪は大目にみられやすいことは明らかです。実際の裁判はハロー効果に影響されず公平であってほしいものですが・・・裁判官も人間ですし・・・どうでしょう?
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