★中国でスイカの「爆発」相次ぐ 化学薬品が原因か?
2011年 05月 18日
中国でスイカの「爆発」相次ぐ
化学薬品が原因か?
2011.5.18
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[北京 17日 AP] 中国東部の畑でスイカがどんどん爆発している。雨天の間に成長促進剤を与えすぎたことが原因とみられている。期待されていた豊かな実りの代わりに、畑は「地雷原」のようになってしまった。
中国中央テレビの調査報告によれば、江蘇省丹陽市周辺の農家20人ほどが被害を受け、最大115エーカー(45ヘクタール) 分の果物を失ったそうだ。
昨年の価格高騰を受け、多数の農家がスイカ市場に参入していた。スイカを爆発させたのは、近年広く使用されている成長促進剤ホルクロルフェニュロンをはじめて使った農家ばかりだった。
雨が続いた期間に本来より遅い時期まで使用したことにより、スイカの爆発が引き起こされたと、中国中央テレビは農業専門家のコメントを引用して報じた。
中国ではこの薬品の使用は規制されておらず、米国でもキウイフルーツとブドウに使用することが許可されている。しかしこの調査報告は、中国の農家が合法・違法両方の化学物質をいかに乱用し、農場が殺虫剤や肥料を誤用しているかを知らせることとなった。
8エーカー (3ヘクタール) の農地の果物がだめになってしまったというリュウ・ミンスオさんは、作物がパックリと裂けているのを見るのは心臓をナイフで切りつけられるようだと中国中央テレビに語った。
「5月7日、外に出て(爆発したスイカを) 80個確認しましたが、午後には100個になっていました。2日後にはもう数える気も失せました」と、彼は言う。
報道によれば、傷ついていないスイカは近くの上海の卸売市場で販売されているが、それらにもホルクロルフェニュロンが使用されていることが暗に示されている。 果実は繊維質で、不自然なかたちをしており、種のほとんどが黒でなく白い。
小売業者は食品をより魅力的にして売り上げをあげたいと考えており、染料や甘味料の使用が広まっている。政府はこうした食品添加物の過剰使用に対し警告を出している。
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